表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実的ファンタジア〜綺麗で完璧な世界で、私たちは闇と向き合う〜  作者: KAИАU
第1章【ようこそ"綺麗"で"嘘"だらけの世界へ】
22/105

第19話〜職業試験②〜

ウィィーン__


私は仮想トレーニングルームへ入った。

さっきとはまた違ったタイプの部屋だ……。


これ、本当にさっきと同じ施設内なの?


全自動の扉に、真っ白で広い空間。


正面から入って見える壁の上部には、

デジタル時計が0の状態で表示されている。


「これは……武器?」

 

扉を入ってすぐのところに

立派な武器が3つ、白いテーブルの上に置かれていた。


[これから、身体測定を行います。

まずは、お好きな武器を1つお選びください。]


武器の種類は、剣・銃・杖だった。


「ど、どれも使ったことない……。」


いきなり選べと言われても……。


そもそも使い方知らないし……


どの武器が私に向いてるかを知るために

この試験受けに来たんだけど……!!?

 

「好きなの選べはないだろ……!!」


[直感で構いません。10秒以内にお選びください。]


私の叫びが聞こえているのか、

催促のアナウンスが流れる。


見られてる……?


いや、そりゃそうか……。

試験だし、試験監督が居るのは当たり前か。


何も不思議に思うことは無いよね……。

 

[10、9、8……]

テンカウントが始まる。


どうしよう……この剣は私の力じゃ振れそうにないし


銃は空砲みたいだけど

狙って急所を撃てるか分からない……。


[7、6……]

刻一刻と時間が迫る。

 

杖?杖ってどう使うんだ?


[5、4、3……]


なんでこんなに焦らせるの……!!!?


[2、1……]


あぁぁぁ!!もう!!!

 

「コレで!!」


私は、わけも分からずに"杖"を手に取った。


[これより、討伐模擬試験を開始します。

3分以内に悪天竺(モルスタビリー)を倒してください。]


ブォォン__


部屋の中心に現れた巨大なモルモットのような魔物。


鋼のように硬そうなグレーの身体に赤い眼。

巨大っていうだけでも恐ろしいのに、

見た目もメカニックでかなりヤバい。


「杖でどうやって……倒すのよ。」


カチッ、カチッ__

2分58秒……壁の時計が動き出した。


キーキー!!!!!!!!

 

「わっ……!!!!!こっち来ないでぇぇ!!!!」


私の存在に気付いたモルモットが、

突進するように向かってきた。


と、とりあえず逃げる!!!!


「こう見えて……足は速いんだからねっ!!!!!」


私は、追いつかれないように逃げ回る。


小学生の頃は、毎年マラソン大会で1位を取っていた。


陸上の長距離でも県大会へ行けるくらいの

実力はあった。

 

まぁ……中学2年からは()()()()()()()()()から

今はそんなに速くはないかもしれないけど……。


チラりと時計を見た。

 

「2分30秒か……。」


このまま、時間ギリギリまで走ろう。

武器の使い方が分からないなら、使わなければいい。


キーキーギィィィギィィィ!!!!


悪天竺(モルスタビリー)が加速してきた。


コイツかなり速い!!!


追いつかれそう……。



でも、まだ。もう少し!!

後、20秒は耐えたい……!


残り時間は1分を切った__

私の心拍数と息も徐々に上がり始める。


「はぁ……っ……はぁ。」

 

技術もない、力もない私が勝つ方法はただ一つ。


私は、壁の前まで来てピタリと止まった__

 

「それだけ加速したら止まれないですよね…?

坂道みたいに……っ!!!!」


壁に向かって走ってくる悪天竺(モルスタビリー)を私は避けた。


ドゴォォォン__


部屋中に大きな音が響く。


「私の方がまだ賢かったね。」


壁にめり込み、意識を失った悪天竺(モルスタビリー)

その鋼の身体にはヒビが入っていた。


加速でさらに圧力がかかった自分の重みに

耐えられなかったのだろう。

 

ピピピピッ__


丁度3分のタイマーも鳴り、悪天竺(モルスタビリー)は消えた。


「ふぅ……。」


力が抜け、ペタンと私もその場に座り込んだ。


武器も扱えない状態で、急に討伐模擬試験と言われて

どうしようかと思ったけど……。


何とか機転が利いて助かった……。

 

華毒蜘蛛(エリクランチュラ)と対面してたおかげだね……。

あの一件が無ければ、こんな方法は思いつかなかった。


加速しきった身体は、障害物が無い限り止まれない。

あの巨体なら、壁にぶつけて衝撃を与えれば

倒せると思った。


「君のおかげだよ。ありがとう……。」


私はポーチから、お守りに加工した白い花を取り出した。


[以上で職業試験を終了とさせていただきます。

お疲れ様でした。使用した武器を戻し、

1階の受付にて結果通知をお受け取りください。]


最後のアナウンスが流れ、

仮想トレーニングルームの扉が開いた。


壁大丈夫かな?

少し心配になり、部屋を出る前に確認したが

何事も無かったかのように綺麗に修復されていた。


「……なんでもありじゃん。」


この世の技術は、果てなど無いくらいに進化していた。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつも作品を読んでくれてありがとう!
ぜひ感想お待ちしてます!

小説家になろう 勝手にランキング
↑こちらを押すと私の作品レベルが少しupします↑
★5評価いただく度におにぎり握ります!!
ブックマークもぜひよろしくお願いします*ˊᵕˋ*

Xでも小説のお知らせを更新したり、情報を届けています!
↓ぜひ、チェックしてね!↓
現実的ファンタジア公式Xアカウント
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ