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告白

昨日は忙しくて投稿をすっかり忘れておりました…()大変申し訳ございませんm(__)m


なので本日は四話投稿です。

目が覚めると、そこは自室のベッドの上だった。

起き上がろうとした瞬間、頭に激痛が走る。

…そうだ…私はミモザに殴られたんだった…。

あれ、生きてる?全身に包帯が巻かれているが、何とか生きてる?

彼女のナハツェーラへの復讐心は凄まじいはずだ。襲われた以上私は命がないはず…だけど…。

そんなことを考えていると部屋の扉が開く音がした。

まさか、身動きが取れない今を狙ってミモザが来たのか…って思ったけど、部屋に入ってきたのはカサブランカだった。…カサブランカ?

「ァ」

「あぁ、起きたのか。ほら、リンゴ剝いてやるから動くな。」

カサブランカは私の足を踏まないようにベッドに座って、ナイフで器用にリンゴの皮を剥きだした。

丁寧に皮が剝かれていくリンゴを見つめながら呟いた。

「カサブランカ…」

「僕は看病係だ。一昨日の夕方、君のペットが泣きながら運営陣に助けを求めに行ったしたらしい。

解析員が駆けつけた時には、どうやらサルビアというプレイヤーが意識を失った君に暴行を加えていた。」

「…」

「その場は解析員がどうにかしたって聞いてる。で、翌朝に急遽夜明けの晩が開かれた。君の看病の関係で、当分君の『仲間』は君の親しい人になるらしい。結果、皮肉にも僕が選抜されて今こうやって君の看病をしているわけ。」

「ごめんね。」

「ふん。」

リンゴを縦に六等分し、中心を綺麗に切り取る。

「何かあったのかい。」

「…そのサルビアって人と、揉めたの。」

少しこちらを見つめた後、もうカサブランカは何も訊いてくる事は無かった。

ボウルにリンゴをばら撒き、適当に爪楊枝を指して彼は私に差し出してきた。

「ありがとう。」

「結構。リンゴの皮剝くのは得意なんだ。」

ナイフを指先でブンブン振り回しながら得意げに彼は言う。

…気まずくなると思っていたが、割と息がしやすかった。

リンゴを一つ口の中に入れる。同様にカサブランカは手元のリンゴの皮を丸めてかじり出した。

「皮だけで食べるの?」

「栄養があるんだ。君には食わせないよ、そのまま死んでしまえ。」

少し微笑んで彼は言う。

「僕も初めて知ったんだけど、殺害途中の現場であればデスゲーム運営も助けてくれるんだな。」

「そ、そうだねー…私もビックリだよ…」

本当は私が運営側の人間だから救出されたのだろう。

…きっと今後もミモザからの狙撃は続く。なら、カサブランカに正直話す方がいいのか?彼は助けてくれるだろうか。

仲のいいカリスやアスに話すのが一番かもしれないが、カサブランカが一番心強い。

「サルビアって人、ナハツェーラを殺害する目的でこのゲームに参加してるらしいの。」

「あぁ知ってるよ。今までも何人かの人間が彼女の手で殺害されているのを知っている。毎回狩人のカードを引いてる彼女は豪運だね。」

「あ…ハハ…」

乾いた笑いが喉から出る。

目の前のリンゴが、静かに私を見上げている。

…もう、言う時だ。

「カサブランカ。」

「ん?」


























「私、ナハツェーラかもしれない。」

カサブランカからの返答は、そんなに長くなかった。

「いいや、きっと違うよ。」

「え?」

「君は過去の記憶がない。だからきっと、記憶のない空白期間で革命を起こしていたかもしれない…って推測だろ?」

「…そう。」

推理力が早くて話が進む。しかしなぜ彼は「違う」と思うのだろう。

「なんで違うと思うの?」

「根拠なんてないさ。なんなら、違わないかもしれない。」

「は?」

一瞬訳が分からなかった。しかし彼は横顔の美しい曲線をこちらに向けて言った。

「とりあえず『自分は違う』『大丈夫』って考えとく方が楽だろう?」

「…でも…」

「大丈夫。君が多分ナハツェーラじゃないことを、僕が保証しよう。」

そう言ってカサブランカは微笑んだ。

挿絵(By みてみん)

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