#2 聞いてよ!
中学生のなんてことない会話です。
これからこの物語に大きく関わる登場人物が…。
みんなが来る頃の時間帯を狙い、教室に戻ると…
友人のきもっちゃんこと木本 秋良と、しーくんこと福村 颯太の姿があった。
「おはよう〜、そふ、なんか疲れ果てとるやん」
「そうやねん、聞いてよ!きもっちゃん」
私はきもっちゃんとしーくんに朝あったことを話した。
すると、しーくんが
「そふ、お前なんかしたんか?」
「何もしてないはず…。知ってるでしょ?あーゆうキラキラした人苦手なの」
「めっちゃ避けてたもんな〜」
と笑いながら、言った。
すると、友人のひなちこと栗山 姫菜も教室につき、こっちに来た。
私とひなち、きもっちゃん、しーくんは同じ写真部に所属したため、中学校のころから仲良くしてくれている。
私ときもっちゃんに関しては小さい頃からの幼馴染だ。
そして、私は今日あった出来事をひなちにも話した。
「これは脈アリだな!好かれてるよ、そふ。いや〜そふに先を越されるとはな〜」
ひなちはニヤニヤした顔で私を見ながら言った。
「そんなわけないよ!まともに話したこともないんだよ?」
「鈍感だな〜そふは、一目惚れの可能性だってあるじゃん」
「まあまあ、話はそのへんにして席戻ろうぜ、ホームルームが始まるぞ」
きもっちゃんのその一言で私はひなちから解放された。
私としーくんの席は近く窓側の席でお隣なのだが、ひなちときもっちゃんの席は遠い。
(まぁ〜4人全員同じクラスになれたことに今は感謝せねば。)
そして、何にもない1日が始まる。
<登場人物>
・祖父江 菜子
中学3年生の少女。写真部に所属している。
友達の前以外では割と内気な性格でキラキラした人間は苦手。
・中村 莉斗
中学3年生の少年。3年生への進級と同時に転校してきた。
クラスの人気者で明るく男女問わず仲が良い
・木本 秋良
中学3年生の少年、写真部に所属している。
菜子とは幼馴染で、面倒見のいいお兄ちゃん的存在。
・福村 翔太
中学3年生の少年、写真部に所属している。
かなり言葉遣いは荒いが友達想いで見た目によらず頭が良い
・栗山 日菜
中学3年生の少女、写真部に所属している。
明るい前向きなのでムードメーカー的存在。そして、情報が入るのがとても早い。