Final Boss:最後の戦い〜全アオサ大集結〜
[6ターン目] アオサの声が変わった!
綺麗なアオサ:「えっと、ワカメ? ワカメですね! またワカメの仕業なんですね!?」
ユイキリ:「アオサちゃん落ち着いて」ナデナデ
綺麗なアオサ:「あっ、ママぁ…」
ユイキリ:「別次元のアオサちゃんね」くんくん
ギスラヴァール:「余所見している暇はないぞ!」
リバースクロー、再び爪が襲いかかる!
綺麗なアオサ:「きゃっ!」
ユイキリ:「アオサちゃん!」ブンッ
ガキィィィィィン!!
アオサを抱き寄せ、高層ビルより大きな爪撃を素手で弾く。
綺麗なアオサ:「!? すごい!」
目はパチクリ、口はポカンと開く。
ユイキリ:「大丈夫かしらアオサちゃん」
綺麗なアオサ:「大丈夫です。私も、戦えますから! 以前のようにお荷物にはなりません!」
漆黒の瞳に決意の光が揺れる。
ユイキリ:「あらあら、頑張るのよ〜」
▲▲▲▲▲▲▲▲
[7ターン目] アオサの目つきが変わる。
ユイキリ:「アオサちゃん頑張って!」
綺麗なアオサ:「はいっ!」
綺麗なアオサは目を閉じて記憶の海へ。
元のアオサの記憶が流れてくる。
綺麗なアオサ:「…分かりました。貴女はシェードちゃんですね。お久しぶりです」
シェード:「ぶーん♪(よろしくなの)」
綺麗なアオサ:「貴女はジヒナですね? 先日はお世話になりました」
ジヒナ:「……(ああ、久しぶりだな)」
肩の蜂と首のネックレスをナデナデする。元のアオサより優しく繊細に。
綺麗なアオサ:「では、片方蜂じゃないですけど、使役してみせますッ!!」
シェード:「(ちょっと待つの!)」
ジヒナ:「(使役!?)」
綺麗なアオサ:「失礼します」ずぶずぶ
手のひらから毛細血管が伸びていく。
綺麗なアオサ:「【強制シンクロ】発動します!」ナデナデ
「「「(はうぅぅぅ!?)」」」
ナデナデの幸せが共鳴する!!
綺麗なアオサ:「行きます!」
シェード:「行くの!」
ジヒナ:「行くよ!」
声も共鳴させて、一斉に飛びかかる!
ギスラヴァール:「さあ来い!」
ガキィィィィィン!!!
ギスラヴァールの爪はアオサの斬撃と相殺。
そして、シェードの毒針、ジヒナの錨が刺さる!
--ギスラヴァールに u(κ) のダメージ!
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールが現れた!
ギスラヴァール:「ぐっ、そっちが数を揃えるなら我にも考えがある」
▲▲▲▲▲▲▲▲
[8ターン目] 戦闘が激化する!
ギスラヴァール:「防御形態、変形!」
パタパタパタ パタパタパタ
1メートル程のワカメ色のブロックに収まってしまった。
-------------
ギスラヴァール(防御形態) Lv u(κ)(闇)
HP :u(κ)
こうげき:0
ぼうぎょ:u(ι)
まりょく:0
せいしん:u(ι)
すばやさ:0
(ι:a supercompact cardinal、κ<ι)
-------------
ガキィィィィィン!!
シェード:「ダメなの」
ガキィィィィィン!!
ジヒナ:「硬すぎてダメージ通らない」
透き通った金属音が響き渡り、ギスラヴァールの鉄壁さを知らしめる。
ギスラヴァール:「はっはっは。更に、メワワーギア射出!」
メワワーギア:「「「ギャーオ」」」
--海藻メワワーギアが ω 匹現れた!
-------------
海藻メワワーギア(通常形態) Lv u(κ)(水+土)
HP :u(κ)
こうげき:u(κ)
ぼうぎょ:u(κ)
まりょく:u(κ)
せいしん:u(ι)
すばやさ:u(κ)
-------------
綺麗なアオサ:「まずいですね」
シェード:「まずいの」
ジヒナ:「まずいな」
空と海をワカメの巨鳥が埋め尽くす!
メワワーギア:「ギャーオ!」
--メワワーギアたちは一斉に水のブレスを放った!
--【サンドバッグの加護】発動!
--攻撃は全てアオサが受けます。
綺麗なアオサ:「きゃぁぁぁぁぁ!?」
--綺麗なアオサに u(κ) のダメージ
--アオサは死んでしまった。
悲鳴を上げて吹き飛ばされる。その時!
アオサ:「やっほー」ナデナデ
すかさずキャッチ。
そのままお姫様だっこからのナデナデ。
綺麗アオサは生き返った!
そして主人公が戻って来たのだ!
▲▲▲▲▲▲▲▲
[9ターン目] アオサに希望の光が差す
綺麗なアオサ:「…貴女、は──」
お姫様だっこをされたまま、アオサの目に釘付けになってしまう。
アオサ:「もう大丈夫、あとは任せて」ナデナデ
綺麗なアオサ:「は、はい…♪」ぽっ
甘い視線を交わしてから、アオサは真剣な眼差しに戻る。
アオサ:「ギスラヴァール!」
ギスラヴァール:「なんだ?」
アオサ:「あんたが無限のワカメを召喚するなら、私は自分自身を召喚するよ、来い!全アオサ大集合!」
ゆらり…
アオサの姿がブレる。
アオサ:「とりあえず、ω_ω 番目の私まで!」
赤ちゃんから幽霊まで、OLから妖精まで、ありとあらゆるアオサがここに集結する!
枝分かれに次ぐ枝分かれ。アオサの連続体だ!
ワカメ1匹を無限のアオサが取り囲む!
数の暴力、袋叩きだ!
ギスラヴァール:「な、ワカメよもっと増殖しろ!」
アオサ:「その前に食べるよ!」
メワワーギア:「ギャーー!?」
大人のアオサ、子供のアオサ、妖精アオサ、様々なアオサがワカメにかじり付く!
ムシャムシャ ムシャムシャ ムシャムシャ
--ワカメは食べられてしまった。
--アオサの精神が u(ι) に上昇した。
▲▲▲▲▲▲▲▲
[10ターン目] そしてアオサは一気に攻め立てる!
アオサ:「ジヒナ、シェード、合体だ!」
ユイキリ:「頑張ってアオサちゃん!」
--ユイキリの声援により、アオサの全ステータスが u(ι) まで上昇!
黄緑色の蜂ボール!
時空の裂け目から、ジヒナの腕が生えている。
アオサ:「これで終わりだ、【毒針スコール】!!」
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針針針針針針針針 藻藻藻 針針針針針針針針
針針針針針針針針 藻龍藻 針針針針針針針針
針針針針針針針針 藻藻藻 針針針針針針針針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
針 針 針 針 針 針 針 針 針
ジヒナが時空を曲げ、シェードの毒針が全方位からギスラヴァールを襲う!
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
ギスラヴァール:「グワァァァ! まだまだぁ!!」
なんと、全アオサが同じ攻撃を再現したのだ! 赤血球で付与して。
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
ギスラヴァール:「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」
雨は止まない。
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
ギスラヴァール:「ならば【対象反転】!」
--アオサに u(ι) のダメージ。
--アオサは倒れた。
ユイキリ:「あらあら〜」ナデナデ
--アオサは復活した!
アオサ:「行け、赤血球!」
>【対象反転】に【対象反転】を付与。
二回反転したので元に戻る。
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
ギスラヴァール:「ぐわぁぁぁ(まずい、このままでは)」
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。
--ギスラヴァールは倒れた。
--ギスラヴァールは現れた!
…
…
……
………
……………
……………………
永遠よりも長く続く針の雨と、
永遠よりも長い復活に次ぐ復活。
ギスラヴァールは沈黙した。
彼の意識が、暗転する。
目の前が真っ暗になった…
▲▲▲▲▲▲▲▲
▲▲▲▲▲▲▲▲
▲▲▲▲▲▲▲▲
女神:「弱い蜂をたくさん集める事で高いステータスを実現したのですね!」ドゴォ
シオサ:「……」ボコォ
女神:「貴女がいたら退屈な日々が潤いに満ちる事でしょう!」べしっ
シオサ:「……」ドスっ
女神:「シオサ、私と一緒に暮らしましょう」
シオサ:「断ります。」ドゴォ
女神:「いいえ、貴女を幸せにしてみせます」ナデナデ
シオサ:「あっ!」ふにゃん
不意に女神の右手が頭に触れると、シオサは力を失い全身をだらんとさせる。
女神:「本当に私の侵蝕度が2しかないのですね。染め上げるのが大変です」ナデナデ
シオサ:「あぅ…」
女神に抱かれ、胸に顔をうずめ、必死の抵抗虚しくモジモジする事しかできない。
女神:「自爆スイッチなんて物騒なものは止めましょう」
シオサ:「あっ……」
女神:「シオサ、私は貴女を愛し貴女を幸せにし続ける事を誓いましょう」ナデナデ
シオサ:「あっあっあっ…」
ささやき、祈り、洗脳、ナデナデ!
喉にハチミツを流し込まれるような暴力的な幸福感。
急激に戦意が削がれ、心に愛情が染み込んでいく。
そして…
ボォォカァァァァァァン!!!!!!!!
女神:「げほっげほっ、何ですかこれは!?」
焦げた蜂の遺灰を顔面に被り、軽く咳き込む。
シオサ:「はあ、はあ、はあ、女神の侵蝕度を蜂の数に変換しました。自爆スイッチも増やしましたよ。」
女神:「ああシオサ、やっぱり貴女ぶへっ!?」
シオサ:「黙れ、不愉快です。」
敵意を剥き出しにして、ひたすら女神を殴り続けるのだった。
スーパーコンパクト基数。もう訳分からんですが、より大きな数字になったのは確かです。