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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
5面:スラスラスター 〜ぷるぷるゆれるおほしさま〜
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Final Boss:最後の戦い〜全アオサ大集結〜



 [6ターン目] アオサの声が変わった!



綺麗なアオサ:「えっと、ワカメ? ワカメですね! またワカメの仕業なんですね!?」

ユイキリ:「アオサちゃん落ち着いて」ナデナデ


綺麗なアオサ:「あっ、ママぁ…」

ユイキリ:「別次元のアオサちゃんね」くんくん


 


ギスラヴァール:「余所見している暇はないぞ!」



 リバースクロー、再び爪が襲いかかる!


綺麗なアオサ:「きゃっ!」

ユイキリ:「アオサちゃん!」ブンッ



   ガキィィィィィン!!



 アオサを抱き寄せ、高層ビルより大きな爪撃を素手で弾く。



綺麗なアオサ:「!? すごい!」


 目はパチクリ、口はポカンと開く。


ユイキリ:「大丈夫かしらアオサちゃん」

綺麗なアオサ:「大丈夫です。私も、戦えますから! 以前のようにお荷物にはなりません!」


 漆黒の瞳に決意の光が揺れる。


ユイキリ:「あらあら、頑張るのよ〜」



▲▲▲▲▲▲▲▲



 [7ターン目] アオサの目つきが変わる。



ユイキリ:「アオサちゃん頑張って!」

綺麗なアオサ:「はいっ!」


 綺麗なアオサは目を閉じて記憶の海へ。


 元のアオサの記憶が流れてくる。


綺麗なアオサ:「…分かりました。貴女はシェードちゃんですね。お久しぶりです」

シェード:「ぶーん♪(よろしくなの)」


綺麗なアオサ:「貴女はジヒナですね? 先日はお世話になりました」

ジヒナ:「……(ああ、久しぶりだな)」


 肩の蜂と首のネックレスをナデナデする。元のアオサより優しく繊細に。


綺麗なアオサ:「では、片方蜂じゃないですけど、使役してみせますッ!!」

シェード:「(ちょっと待つの!)」

ジヒナ:「(使役!?)」


綺麗なアオサ:「失礼します」ずぶずぶ


 手のひらから毛細血管が伸びていく。


綺麗なアオサ:「【強制シンクロ】発動します!」ナデナデ

「「「(はうぅぅぅ!?)」」」


 ナデナデの幸せが共鳴する!!


綺麗なアオサ:「行きます!」

  シェード:「行くの!」

   ジヒナ:「行くよ!」


 声も共鳴させて、一斉に飛びかかる!


ギスラヴァール:「さあ来い!」


   ガキィィィィィン!!!


 ギスラヴァールの爪はアオサの斬撃と相殺。


 そして、シェードの毒針、ジヒナの錨が刺さる!


--ギスラヴァールに u(κ) のダメージ!

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールが現れた!


ギスラヴァール:「ぐっ、そっちが数を揃えるなら我にも考えがある」



▲▲▲▲▲▲▲▲



 [8ターン目] 戦闘が激化する!



ギスラヴァール:「防御形態、変形!」


   パタパタパタ パタパタパタ


 1メートル程のワカメ色のブロックに収まってしまった。



-------------

ギスラヴァール(防御形態) Lv u(κ)(闇)


HP   :u(κ)

こうげき:0

ぼうぎょ:u(ι)

まりょく:0

せいしん:u(ι)

すばやさ:0


(ι:a supercompact cardinal、κ<ι)

-------------



   ガキィィィィィン!!


シェード:「ダメなの」


   ガキィィィィィン!!


ジヒナ:「硬すぎてダメージ通らない」


 透き通った金属音が響き渡り、ギスラヴァールの鉄壁さを知らしめる。


ギスラヴァール:「はっはっは。更に、メワワーギア射出!」


メワワーギア:「「「ギャーオ」」」


--海藻メワワーギアが ω 匹現れた!



-------------

海藻メワワーギア(通常形態) Lv u(κ)(水+土)


HP   :u(κ)

こうげき:u(κ)

ぼうぎょ:u(κ)

まりょく:u(κ)

せいしん:u(ι)

すばやさ:u(κ)


-------------


綺麗なアオサ:「まずいですね」

シェード:「まずいの」

ジヒナ:「まずいな」


 空と海をワカメの巨鳥が埋め尽くす!


メワワーギア:「ギャーオ!」


--メワワーギアたちは一斉に水のブレスを放った!


--【サンドバッグの加護】発動!

--攻撃は全てアオサが受けます。


綺麗なアオサ:「きゃぁぁぁぁぁ!?」


--綺麗なアオサに u(κ) のダメージ

--アオサは死んでしまった。


 悲鳴を上げて吹き飛ばされる。その時!


アオサ:「やっほー」ナデナデ


 すかさずキャッチ。


 そのままお姫様だっこからのナデナデ。


 綺麗アオサは生き返った!


 そして主人公が戻って来たのだ!



▲▲▲▲▲▲▲▲



 [9ターン目] アオサに希望の光が差す



綺麗なアオサ:「…貴女、は──」


 お姫様だっこをされたまま、アオサの目に釘付けになってしまう。


アオサ:「もう大丈夫、あとは任せて」ナデナデ

綺麗なアオサ:「は、はい…♪」ぽっ


 甘い視線を交わしてから、アオサは真剣な眼差しに戻る。


アオサ:「ギスラヴァール!」

ギスラヴァール:「なんだ?」


アオサ:「あんたが無限のワカメを召喚するなら、私は自分自身を召喚するよ、来い!全アオサ大集合!」


   ゆらり…


 アオサの姿がブレる。


アオサ:「とりあえず、ω_ω 番目の私まで!」


 赤ちゃんから幽霊まで、OLから妖精まで、ありとあらゆるアオサがここに集結する!


 枝分かれに次ぐ枝分かれ。アオサの連続体だ!


 ワカメ1匹を無限のアオサが取り囲む!


 数の暴力、袋叩きだ!


ギスラヴァール:「な、ワカメよもっと増殖しろ!」

アオサ:「その前に食べるよ!」


メワワーギア:「ギャーー!?」


 大人のアオサ、子供のアオサ、妖精アオサ、様々なアオサがワカメにかじり付く!


   ムシャムシャ ムシャムシャ ムシャムシャ


--ワカメは食べられてしまった。

--アオサの精神が u(ι) に上昇した。




▲▲▲▲▲▲▲▲



 [10ターン目] そしてアオサは一気に攻め立てる!


アオサ:「ジヒナ、シェード、合体だ!」


ユイキリ:「頑張ってアオサちゃん!」


--ユイキリの声援により、アオサの全ステータスが u(ι) まで上昇!


 黄緑色の蜂ボール!



 時空の裂け目から、ジヒナの腕が生えている。


アオサ:「これで終わりだ、【毒針スコール】!!」






針  針  針  針  針  針  針  針  針


 針  針  針  針  針  針  針  針  針


  針  針  針  針  針  針  針  針  針


針  針  針  針  針  針  針  針  針


 針  針  針  針  針  針  針  針  針


  針  針  針  針  針  針  針  針  針

 針針針針針針針針  藻藻藻  針針針針針針針針

 針針針針針針針針  藻龍藻  針針針針針針針針

 針針針針針針針針  藻藻藻  針針針針針針針針

針  針  針  針  針  針  針  針  針


 針  針  針  針  針  針  針  針  針


  針  針  針  針  針  針  針  針  針


針  針  針  針  針  針  針  針  針


 針  針  針  針  針  針  針  針  針


  針  針  針  針  針  針  針  針  針






 ジヒナが時空を曲げ、シェードの毒針が全方位からギスラヴァールを襲う!


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


ギスラヴァール:「グワァァァ! まだまだぁ!!」


 なんと、全アオサが同じ攻撃を再現したのだ! 赤血球で付与して。


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


ギスラヴァール:「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」


 雨は止まない。


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


ギスラヴァール:「ならば【対象反転】!」


--アオサに u(ι) のダメージ。

--アオサは倒れた。

ユイキリ:「あらあら〜」ナデナデ

--アオサは復活した!


アオサ:「行け、赤血球!」


>【対象反転】に【対象反転】を付与。


 二回反転したので元に戻る。


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


ギスラヴァール:「ぐわぁぁぁ(まずい、このままでは)」


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!


--ギスラヴァールに u(ι) のダメージ。

--ギスラヴァールは倒れた。

--ギスラヴァールは現れた!





……


………


……………


……………………



 永遠よりも長く続く針の雨と、


 永遠よりも長い復活に次ぐ復活。


 ギスラヴァールは沈黙した。


 彼の意識が、暗転する。


 目の前が真っ暗になった…



▲▲▲▲▲▲▲▲

▲▲▲▲▲▲▲▲

▲▲▲▲▲▲▲▲



女神:「弱い蜂をたくさん集める事で高いステータスを実現したのですね!」ドゴォ

シオサ:「……」ボコォ


女神:「貴女がいたら退屈な日々が潤いに満ちる事でしょう!」べしっ

シオサ:「……」ドスっ


女神:「シオサ、私と一緒に暮らしましょう」

シオサ:「断ります。」ドゴォ


女神:「いいえ、貴女を幸せにしてみせます」ナデナデ

シオサ:「あっ!」ふにゃん


 不意に女神の右手が頭に触れると、シオサは力を失い全身をだらんとさせる。


女神:「本当に私の侵蝕度(ステータス)が2しかないのですね。染め上げるのが大変です」ナデナデ

シオサ:「あぅ…」


 女神に抱かれ、胸に顔をうずめ、必死の抵抗虚しくモジモジする事しかできない。 


女神:「自爆スイッチなんて物騒なものは止めましょう」

シオサ:「あっ……」


女神:「シオサ、私は貴女を愛し貴女を幸せにし続ける事を誓いましょう」ナデナデ

シオサ:「あっあっあっ…」


 ささやき、祈り、洗脳、ナデナデ!


 喉にハチミツを流し込まれるような暴力的な幸福感。


 急激に戦意が削がれ、心に愛情が染み込んでいく。


 そして…








   ボォォカァァァァァァン!!!!!!!!









女神:「げほっげほっ、何ですかこれは!?」


 焦げた蜂の遺灰を顔面に被り、軽く咳き込む。


シオサ:「はあ、はあ、はあ、女神の侵蝕度(ステータス)を蜂の数に変換しました。自爆スイッチも増やしましたよ。」


女神:「ああシオサ、やっぱり貴女ぶへっ!?」

シオサ:「黙れ、不愉快です。」


 敵意を剥き出しにして、ひたすら女神を殴り続けるのだった。


スーパーコンパクト基数。もう訳分からんですが、より大きな数字になったのは確かです。

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[気になる点] > 綺麗なアオサ:「えっと、ワカメ? ワカメですね! またワカメの仕業なんですね!?」 ωの付かぬ綺麗なワカメ殿がこの世界で生きておるということに驚きを禁じ得ぬのじゃ。 ……む?ωが…
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