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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
5面:スラスラスター 〜ぷるぷるゆれるおほしさま〜
94/108

おほしさまソウル

※戦闘描写はイメージです




 アオサだよ。


 ここはママのお腹の中。産まれるのが楽しみだよ。


 お腹の上からナデナデされて、とっても幸せだよ。


 産まれたら、ちゃんとナデナデしてもらうんだ。


 あれ? なんだか外が騒がしいな。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [1ターン目] 重厚な翅音が耳をつんざく。


 青白い巨大な蜂は手足を動かし、その複眼は眼前の獲物を見定める。


 そして毒針を構える!


シオサ:「そうそう、私の腕を食べたようですが、私の要素には漏れなく自爆機能がついています。」


   ぶーん!??


シェード:「初耳なの!」

シオサ:「乗っ取り防止は基本ですよ。3,2,1どーん。」






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ユイキリ:「ジヒナ、貴女ママになるのね」

ジヒナ:「あ、ああ……」


ユイキリ:「…」

ジヒナ:「…」


ユイキリ:「アオサちゃんもスライムちゃんと融合?しちゃったのね〜」

ジヒナ:「・・・そうだな」


ユイキリ:「アオサちゃんと私の間に不純物が増えていくのね〜」

ジヒナ:「え?……あ、ああ。」


ユ〜イキリ:「ジヒナ、やっぱり貴女の事は嫌いだわ」

ジヒナ:「!?」


ユイキリ:「貴女が好きなのは私じゃないのよ、アオサちゃんの心臓なのよ〜」

ジヒナ:「そう……そうか。………私は──」



   ボカーン!


         ゴゴゴゴゴゴゴゴ



ジヒナ:「なんだ!?」


 地震だ! プリンの大地が上下に、波打つ!!



ユイキリ:「アオサちゃ〜ん、戦闘よ〜」


   シュルン……


 母の声に応えて妊婦たちのお腹がしぼんでしまう。


ジヒナ:「はうぅ!?」


 お腹の変化に戸惑いながら、船の廊下を駆けていく。


 そして外に出ると、プリンの大地に大穴が!


 青白いウネウネが地面から空へ生えていたのだった。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [2ターン目] 青白い破片がこびりつき、パチパチと音が鳴る



シオサ:「面倒ですね。派手な自爆も考えものです。」


 青白いウネウネは分裂した!


 青白い破片ボウリングの玉を形取る。


 ボウリングの玉はどんどん増えて、空を埋め尽くす!


シオサ:「おほしさまの魂、【おほしさまソウル】と言った所でしょうか?」

シェード:「そのまんまなの」


 シオサが名前を付けると、青いボールは、徐々に輪郭がハッキリする。


シオサ:「名付けで『存在』が確定したのでしょうか? 初めて見ました。」

シェード:「あたしも初めてなの」


 ボウリングの玉がビリヤードのように荒れ狂う!


 トゲを伸ばして無差別に、周囲のスライムを刺していく!


シオサ:「ママ、攻撃はお願いします。」

シェード:「任せるの!」


 シオサが2本の毒針に変身し、シェードが二刀流の構えをとる。


シェード:「奥義:毒針一閃!」



   シュパーン

         するり……



 すり抜ける。毒針は青白いボールをすり抜ける。



--青白いボールにダメージはない。



 接触した。


 毒針(シオサ)と青いボールは 接触した。


 互いの能力(ワザ)が 発動する。


シオサ:『【宇宙のスープ】を発動します。』


 青い魂をダシにして、宇宙のスープを生成する。エサにして(シオサ)の濃度が増える。


   そして一方…


--青いボールは毒針(シオサ)を食べてしまった!






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 [3ターン目] 爆風で目が痛い



 爆風が収まると、再びボウリングの玉が来る。


 スピンが加わっており、針は弾かれるだろう。


シェード:「どうするの、アレ?」

シオサ:『そうですね、もう一度斬ってみましょう』


シェード:「了解なの、毒針二閃!」

シオサ:『【選択公理】、発動! 攻撃対象は【おほしさまソウル】(仮)の要素全て』


 両手を掲げてそのまま、降ろす!



   シュパーン♪(シュパーン♪)



 『魂』と『心』を斬り裂く。


--おほしさまソウルに u(κ) のダメージ。(κ:weakly compact cardinal )



 青白いウネウネにノイズが走る。


 毒針で(ステータス)が傷ついたのだ。


 しかし根性で耐える、気合で修復する!


 修復したけれど、おほしさまソウルに焦りが生じる。


 早く肉体を乗っ取りたい。爆発しない肉体を!



   にゅるにゅるにゅる!!!



 当然、狙いはシェードだ!



シェード:「ちょっと、こっちに来るの!?」

シオサ:『問題ありません。直前に蜂とすり替えると…』






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 [4ターン目] 相手に疲労の色が見える



 白いウネウネが一箇所に集まる。


 再びバランスボール大になって、急に攻撃の手を止める。


シェード:「急に大人しくなったの」

シオサ:『攻撃の準備というわけではないようです。』


   右にふよふよ 〜●


 ●〜 左にふよふよ



--おほしさまソウルは ふよふよしている

--シェードは様子を うかがっている


シェード:「何やってるの?」

シオサ:『隙をうかがっていると思われます』




 [5ターン目] 脱力感と緊張感が漂い続ける




    ふよふよ 〜●


  ●〜 ふよふよ



シェード:「・・・」

シオサ:『・・・』


 毒針を構えたまま睨み続ける。



    ふよふよ 〜●


  ●〜 ふよふよ


           ふよふよ 〜●


         ●〜 ふよふよ



シェード:「・・・」

シオサ:『・・・』


 視線は外さない。



    ふよふ──ギュイィィィィィん!!!!!



 急発進するソウル! シェード目掛けて一直線!!



シェード:「!?」



 思わず毒針をクロスする!



 ソウルが針に触れる、その瞬間!



--【サンドバッグの加護】発動。アオサが攻撃を受けます。



 青いボールは煙のように姿を消してしまった……



シェード:「・・・?」

シオサ:「女神の介入を感知しました。胎内のママから【おほしさまソウル】の存在がします。」


 毒針が蜂の群れになって、蜂の群れはシオサが姿になる。


シェード:「またアオサが乗っ取られたの!?」

シオサ:「そうですね。それよりも、ママさん達が心配です。」


 2人は翅を鳴らして船の元へと急ぐ。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [5ターン目] 感情が爆発する!



ジヒナ:「あは、あはは、あはははは♪ ねえユイキリ」

ユイキリ:「……」


 船を降りてすぐの場所、ジヒナは狂気に取り憑かれていた。


 ユイキリの首を親指で締めて、プリンの大地に押し倒す。


ジヒナ:「どうして、心をこんなに揺さぶるんだい!」

ユイキリ:「……」


 青白いオーラを揺らし、瞳も青く燃える。


 ユイキリは目を閉じて、されるがままだ。


ジヒナ:「なあ、どうして、どうしてどうしてどうして! こんなに好きなのに、愛してるのに、アオサの事ばっかりで!」

ユイキリ:「……」


ジヒナ:「私の気持ちが分かるか! この胸のざわつきが! ちゃんと私を見ろよぉー!」


 貪るように、乱暴に唇を押し付ける。


ジヒナ:「ん・・・んぅ・・・」

ユイキリ:「・・・」


 その時、ユイキリの目が開く!



>『ジヒナ』に『ユイキリのお人形さん』を付与。



ジヒナ:「んっ、んごっ!? んごごごご」


 太いうめき声を上げ、急に苦しみだす。


ユイキリ:「あらあら〜、乱暴はダメよ。」

ジヒナ:「ががが、が……」


 けいれん、そして脱力。まるで壊れたお人形さん。


ユイキリ:「あらあら〜、ジヒナ、そこまで心を乱していたのね」ナデナデ

ジヒナ:「・・・」


 青白いオーラはそのまま、瞳は虚になってしまう


ユイキリ:「最近ね、思ったのよ〜、アオサちゃんと私の間にね〜、不純物は要らないのよ〜」ナデナデ

ジヒナ:「・・・」


 口は半開きで無表情、ナデナデされてヨダレを垂らす。


ユイキリ:「貴女の事は嫌いだけど、お人形としてなら時々ナデナデしてあげるわ〜♪」ナデナデ

ジヒナ:「・・・」


 ユイキリの青白いオーラは更に強く、高濃度であった。



   (ヒューン)

    (ヒューン)



 そこに2人が飛んで来る!


シェード:「ユイキリ、貴女何やってるの!」

シオサ:「あのソウル、負の感情の塊だったようですね。」


ユイキリ:「あらあら〜、2人もお人形さんになるのよ〜♪」



>『シェード』に『ユイキリのお人形さん』を付与。

>『シオサ』に『ユイキリのお人形さん』を付与。



ユイキリ:「うふ、うふふ、うふふふふ〜♪」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] > シオサ:「そうそう、私の腕を食べたようですが、私の要素には漏れなく自爆機能がついています。」 ???「おっと、私自身にも付いているのを忘れていました〜」 ズドォォォォン!! …
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