おほしさまソウル
※戦闘描写はイメージです
アオサだよ。
ここはママのお腹の中。産まれるのが楽しみだよ。
お腹の上からナデナデされて、とっても幸せだよ。
産まれたら、ちゃんとナデナデしてもらうんだ。
あれ? なんだか外が騒がしいな。
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[1ターン目] 重厚な翅音が耳をつんざく。
青白い巨大な蜂は手足を動かし、その複眼は眼前の獲物を見定める。
そして毒針を構える!
シオサ:「そうそう、私の腕を食べたようですが、私の要素には漏れなく自爆機能がついています。」
ぶーん!??
シェード:「初耳なの!」
シオサ:「乗っ取り防止は基本ですよ。3,2,1どーん。」
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ユイキリ:「ジヒナ、貴女ママになるのね」
ジヒナ:「あ、ああ……」
ユイキリ:「…」
ジヒナ:「…」
ユイキリ:「アオサちゃんもスライムちゃんと融合?しちゃったのね〜」
ジヒナ:「・・・そうだな」
ユイキリ:「アオサちゃんと私の間に不純物が増えていくのね〜」
ジヒナ:「え?……あ、ああ。」
ユ〜イキリ:「ジヒナ、やっぱり貴女の事は嫌いだわ」
ジヒナ:「!?」
ユイキリ:「貴女が好きなのは私じゃないのよ、アオサちゃんの心臓なのよ〜」
ジヒナ:「そう……そうか。………私は──」
ボカーン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ジヒナ:「なんだ!?」
地震だ! プリンの大地が上下に、波打つ!!
ユイキリ:「アオサちゃ〜ん、戦闘よ〜」
シュルン……
母の声に応えて妊婦たちのお腹がしぼんでしまう。
ジヒナ:「はうぅ!?」
お腹の変化に戸惑いながら、船の廊下を駆けていく。
そして外に出ると、プリンの大地に大穴が!
青白いウネウネが地面から空へ生えていたのだった。
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[2ターン目] 青白い破片がこびりつき、パチパチと音が鳴る
シオサ:「面倒ですね。派手な自爆も考えものです。」
青白いウネウネは分裂した!
青白い破片ボウリングの玉を形取る。
ボウリングの玉はどんどん増えて、空を埋め尽くす!
シオサ:「おほしさまの魂、【おほしさまソウル】と言った所でしょうか?」
シェード:「そのまんまなの」
シオサが名前を付けると、青いボールは、徐々に輪郭がハッキリする。
シオサ:「名付けで『存在』が確定したのでしょうか? 初めて見ました。」
シェード:「あたしも初めてなの」
ボウリングの玉がビリヤードのように荒れ狂う!
トゲを伸ばして無差別に、周囲のスライムを刺していく!
シオサ:「ママ、攻撃はお願いします。」
シェード:「任せるの!」
シオサが2本の毒針に変身し、シェードが二刀流の構えをとる。
シェード:「奥義:毒針一閃!」
シュパーン
するり……
すり抜ける。毒針は青白いボールをすり抜ける。
--青白いボールにダメージはない。
接触した。
毒針と青いボールは 接触した。
互いの能力が 発動する。
シオサ:『【宇宙のスープ】を発動します。』
青い魂をダシにして、宇宙のスープを生成する。エサにして蜂の濃度が増える。
そして一方…
--青いボールは毒針を食べてしまった!
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[3ターン目] 爆風で目が痛い
爆風が収まると、再びボウリングの玉が来る。
スピンが加わっており、針は弾かれるだろう。
シェード:「どうするの、アレ?」
シオサ:『そうですね、もう一度斬ってみましょう』
シェード:「了解なの、毒針二閃!」
シオサ:『【選択公理】、発動! 攻撃対象は【おほしさまソウル】(仮)の要素全て』
両手を掲げてそのまま、降ろす!
シュパーン♪
『魂』と『心』を斬り裂く。
--おほしさまソウルに u(κ) のダメージ。(κ:weakly compact cardinal )
青白いウネウネにノイズが走る。
毒針で魂が傷ついたのだ。
しかし根性で耐える、気合で修復する!
修復したけれど、おほしさまソウルに焦りが生じる。
早く肉体を乗っ取りたい。爆発しない肉体を!
にゅるにゅるにゅる!!!
当然、狙いはシェードだ!
シェード:「ちょっと、こっちに来るの!?」
シオサ:『問題ありません。直前に蜂とすり替えると…』
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[4ターン目] 相手に疲労の色が見える
白いウネウネが一箇所に集まる。
再びバランスボール大になって、急に攻撃の手を止める。
シェード:「急に大人しくなったの」
シオサ:『攻撃の準備というわけではないようです。』
右にふよふよ 〜●
●〜 左にふよふよ
--おほしさまソウルは ふよふよしている
--シェードは様子を うかがっている
シェード:「何やってるの?」
シオサ:『隙をうかがっていると思われます』
[5ターン目] 脱力感と緊張感が漂い続ける
ふよふよ 〜●
●〜 ふよふよ
シェード:「・・・」
シオサ:『・・・』
毒針を構えたまま睨み続ける。
ふよふよ 〜●
●〜 ふよふよ
ふよふよ 〜●
●〜 ふよふよ
シェード:「・・・」
シオサ:『・・・』
視線は外さない。
ふよふ──ギュイィィィィィん!!!!!
急発進するソウル! シェード目掛けて一直線!!
シェード:「!?」
思わず毒針をクロスする!
ソウルが針に触れる、その瞬間!
--【サンドバッグの加護】発動。アオサが攻撃を受けます。
青いボールは煙のように姿を消してしまった……
シェード:「・・・?」
シオサ:「女神の介入を感知しました。胎内のママから【おほしさまソウル】の存在がします。」
毒針が蜂の群れになって、蜂の群れはシオサが姿になる。
シェード:「またアオサが乗っ取られたの!?」
シオサ:「そうですね。それよりも、ママさん達が心配です。」
2人は翅を鳴らして船の元へと急ぐ。
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[5ターン目] 感情が爆発する!
ジヒナ:「あは、あはは、あはははは♪ ねえユイキリ」
ユイキリ:「……」
船を降りてすぐの場所、ジヒナは狂気に取り憑かれていた。
ユイキリの首を親指で締めて、プリンの大地に押し倒す。
ジヒナ:「どうして、心をこんなに揺さぶるんだい!」
ユイキリ:「……」
青白いオーラを揺らし、瞳も青く燃える。
ユイキリは目を閉じて、されるがままだ。
ジヒナ:「なあ、どうして、どうしてどうしてどうして! こんなに好きなのに、愛してるのに、アオサの事ばっかりで!」
ユイキリ:「……」
ジヒナ:「私の気持ちが分かるか! この胸のざわつきが! ちゃんと私を見ろよぉー!」
貪るように、乱暴に唇を押し付ける。
ジヒナ:「ん・・・んぅ・・・」
ユイキリ:「・・・」
その時、ユイキリの目が開く!
>『ジヒナ』に『ユイキリのお人形さん』を付与。
ジヒナ:「んっ、んごっ!? んごごごご」
太いうめき声を上げ、急に苦しみだす。
ユイキリ:「あらあら〜、乱暴はダメよ。」
ジヒナ:「ががが、が……」
けいれん、そして脱力。まるで壊れたお人形さん。
ユイキリ:「あらあら〜、ジヒナ、そこまで心を乱していたのね」ナデナデ
ジヒナ:「・・・」
青白いオーラはそのまま、瞳は虚になってしまう
ユイキリ:「最近ね、思ったのよ〜、アオサちゃんと私の間にね〜、不純物は要らないのよ〜」ナデナデ
ジヒナ:「・・・」
口は半開きで無表情、ナデナデされてヨダレを垂らす。
ユイキリ:「貴女の事は嫌いだけど、お人形としてなら時々ナデナデしてあげるわ〜♪」ナデナデ
ジヒナ:「・・・」
ユイキリの青白いオーラは更に強く、高濃度であった。
そこに2人が飛んで来る!
シェード:「ユイキリ、貴女何やってるの!」
シオサ:「あのソウル、負の感情の塊だったようですね。」
ユイキリ:「あらあら〜、2人もお人形さんになるのよ〜♪」
>『シェード』に『ユイキリのお人形さん』を付与。
>『シオサ』に『ユイキリのお人形さん』を付与。
ユイキリ:「うふ、うふふ、うふふふふ〜♪」