愚者の心臓・蜂娘　〜蜂をナデナデする話〜

注）蜂語でしゃべっています。

シェード「…………」イライラ

　アオサの旅立ちから一日後、第６女王蜂シェードは気持ちの整理をつけていた。

シェード「だめよ、だめよ、だめなのよ。やっぱりアオサがいないなら死んだほうがマシなの。」

モブ蜂「いけませんシェード様、まだ一日ですよ？」

　たった一日で我慢の限界である。

　本当はみんなアオサについて行きたかったのだ。アオサの旅を邪魔しないようにじっと我慢しているのだ。

　シェードちゃんの愛は重い。互いの牽制もなんのその。命知らずのシェードちゃんは止まらないのだ。

○○○○○○○○

アオサ「シェードちゃん、どうしても会いたくなったら…… 一晩自分の気持ちと向き合ってみるんだ。それでも会いたいなら……力づくで来るんだよ」

○○○○○○○○

シェード「そうよ、そうよ、そうなのよ。ハッチもフレアもミチルもスカラもザハトもみ～んな機能停止にすればいいの！！」

　シェードちゃんの愛が燃え上がる！

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　[ガリア山　山頂]

　　　ヒュルルゥゥゥゥ…………

　風が唸る。

　　　　ブゥゥゥゥゥゥン……

　　　　　　　　　　　　　　ドシンッ！

　シェードちゃんの前に５匹の蜂が立ちはだかる。

ハッチ「シェードちゃん、今ならまだ間に合うわ。巣(おうち)に帰りなさぁい♪」にこぉ

フレア「ダメよ、抜け駆けなんて許さないんだから！」キッ！

シェード「うふふふふ～、何を言っても無駄なのよ。あたしの愛はもう止まらないの！」

ミチル「…………」じとぉ

スカラ「アオサ殿が戻るまでユイキリ殿を守るのが我らの使命。分かっているでござろう？」

シェード「もちろん分かってるのよ。あたしはこの衝動のままに突き進むことに決めたのよ！」

ザハト「決意は固いようだな。ならば何も言う事はない。あとは毒針で語り合うだけだ！」

シェード「うふふふふ……♪ 待ってるのよアオサ♪」

　　　ブーーーーーーン！！

　風が羽音でかき消され、大地に波紋が生じる。

ザハト「そうだな、５対１ってのも何だし、ここは勝ち抜き戦って事にしないか？」

スカラ「騎士道って奴でござるか？」

ハッチ「いいわよ～まずは私からね～」

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　１回戦シェードvsハッチ

（ハッチは風＋土タイプ。防御重視でスピードは遅い。速攻で決めて消耗は抑えなきゃ。）

シェードの先制！まっすぐ毒針を飛ばす。

ハッチ「土壁(アースウォール)！」

　　　ガキィィィィン！！

　土の壁で毒針を的確に防御。逆にガレキと土ほこりがシェードを襲う！

シェード「！」ブゥン

一瞬で背後に回り込み首狙う。

　　　キィィィィン！！

首が鋼鉄のように硬い。針にヒビが入る

ハッチ「動きが素直すぎるわよ？」

シェード「それはどうかしら？闇の浸食(ダークイロウ)」ずぶずぶ

ハッチ「ぐはっ…………」

　ヒビの入った針を強引にねじ込む。想定外の攻撃にハッチはあえなくダウン！

　首を貫通されてハッチは崩れ落ちた。全治１時間と言ったところだろう。こんな時のために手の内は隠してきたのだ！

　シェードは風＋闇タイプだ。闇の力で守りを浸食、貫通して必殺の一撃を打ち込むぞ！

　働きミツビー達が慌ててハッチを運んでいく。

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　２回戦シェードvsフレア

フレア「さすがねシェード。私はハッチのようには甘くないわよ！」

　　　ゴォォォォォォォォ！！！！！！！！

　周囲が炎に包まれる。時間経過でスリップダメージが蓄積していく。

フレア「いくよ！」

　　　ゴゴゴゴゴゴゴゴ！！

炎に包まれたタックルがシェードちゃんを襲う！

シェード「闇の障壁(バリア)っ！」

　　どむん

フレア「まだまだぁ！！」

　　　ドスドス……

　　　　　　　ドォォォン！

　 (ガキィン)

　　　　　　　　　　　ゴォォォォ

　炎と針で攻める攻める。攻撃の手が止まない。

シェード「（ジリ貧ね、ジリ貧なのね、ちょっと早いけど切り札を切るしかないの。）」

　灼熱の劫火と針の雨。

　時々針を飛ばしつつ、ひたすら闇の障壁(バリア)で耐えていく。

　1000度超の熱風が吹き荒れている。バリアの維持でどんどん疲れていく。

フレア「アハハッ♪ さっきの勢いはどうしたの？守ってばかりじゃ、勝てないよ！」

　再び炎のタックルだ。この時フレアの心にわずかな油断が生じる。

シェード「ずっとこの時を待っていたのよ。ブラックホール！！」

フレア「！？！？」

　　　きゅいぃぃぃいいいん！！！！！

　　　　ぐしゃっ。

強烈なカウンター。炎も針も吸い込まれていく。シェードちゃんは闇の障壁(バリア)を張りながらひたすらチャージしていたのだ！

超重力に圧縮され、フレアの手足と内臓はぐちゃぐちゃになってしまった。全治12時間といったところか。

働きミツビー達があたふたしている。

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　３回戦シェードvsミチル

　ミチルは風＋雷タイプ。生態は謎に包まれている。

（何をしてくるか謎だわ。とりあえず刺してみましょう。）

　　　ビリビリッ！

シェード「ッ！これじゃ近づけないの！」

　近接すると電撃バリアで反撃を受けるようだ、今度は毒針に闇の浸食(ダークイロウ)を乗せて高速で飛ばす

　　　ビュン……ぽとん。

（魔力が消された!?）

ミチル「…………」

（何か言いなさいよ……）

　……色々やってみた結果、近づくと電撃を受けて魔法攻撃は何故か無効化されるらしい。

　遠距離から毒針を飛ばし続けてチマチマ削っていく。泥仕合だ。

　　　ヒューンドカァァァァンゴォォォォ！！

　爆弾や電撃、ミサイルや火炎放射、忘れた頃に普通に毒針が飛んで来る。

　毒針で、地道に削る。

　丁寧に回避しながら順調に相手の装甲を破壊していく。

　ようやくミチルが地に落ちる。30分くらい戦っていた。

（勝ったは勝ったけど、とっても疲れるわ。）

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　４回戦シェードvsスカラ

　スカラは風＋水タイプ。毒針の雨でドラゴンを撃ち落とすのは日常風景だ。

　ミチル戦で使い過ぎたせいで毒針パワーが底を尽いている。消耗した状態で勝てるか正直怪しい。さらに後にはザハトが控えている。

　この状況は非情にまずい。

--スカラは針の雨を使った。

　　ダダダダダダダダ

シェード「なによこれっ！」

　辺り一面に降り注ぐ無数の針、避ける隙間は見当たらない。

　闇の障壁(バリア)でひたすら耐える。

　　ダダダダダダダダ

　闇の障壁(バリア)が音を立てて軋む

　　ダダダダダダダダ

　ジリ貧だ。

　　ダダダダダダダダ

（突っ込むしかないようね……）

翅に魔力をチャージする。

　　ダダダダダダダダ

シェード「バ～リアタックル！！」

　　　ビュンッ！！！

　シェードが動き出す。

　針の雨を泳ぐ。スカラに向かってまっすぐ突撃！

スカラ「水刃でござる！」スパン

　　　バリィィィン！！

　バリアが音を立てて割れる

シェード「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」

　　　グサグサグサ

　全身に針が当たる。

　闇の魔力を纏って最低限の守りを確保。

　針の雨を強行突破する。

　　　ガシッ！

　スカラを捕まえた！

　　　ぼふん

シェード「ッ！分身…なの！？」

スカラ「残念だったでござるな。水刃」

　　　ズシャァァァァァ！！

　スカラの分身作戦が決まり、無防備な所に一撃をもらってしまう。

　だが、シェードちゃんはまだ落ちない！

シェード「小型ブラックホール発動！」ズガァ

スカラ「なにぃ！？」

（空中に設置型の小型ブラックホールを複数仕込んでおいたのよ。）

シェードとスカラ、互いに致命の一撃を受ける。

結果、スカラは戦闘不能。シェードは腹の裂け目から淡黄色の体液が流れている。

シェード「……まだ……戦えるのよ……」

ザハト「無理をするな、しばらく休むといい。」

シェード「……ザハト？」

（どうやら私の戦いはまだ続くようね。）

戦闘シーン書くの大変だった！！ここで一端区切るのです。10時くらいに後半を投稿できるといいなー

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ハッチLv88（風＋土）

HP 　　：63557

こうげき：28882

ぼうぎょ：26665

まりょく：23338

せいしん：32869

すばやさ：14151

主な能力(ワザ)

・土魔法（いろいろ）

・風魔法（いろいろ）

・毒針

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フレアLv88（風＋火）

HP 　　：65415

こうげき：16369

ぼうぎょ：17953

まりょく：30862

せいしん：17953

すばやさ：30765

主な能力(ワザ)

・熱風

・火炎タックル

・毒針

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ミチルLv88（風＋雷）

HP 　　：88957

こうげき：23734

ぼうぎょ：22071

まりょく：22309

せいしん：17953

すばやさ：16369

主な能力(ワザ)

・魔法キャンセル

・雷魔法

・ミサイル

・バーナー

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スカラLv88（風＋水）

HP 　　：49772

こうげき：28962

ぼうぎょ：16290

まりょく：28962

せいしん：16290

すばやさ：33588

主な能力(ワザ)

・針の雨

・水刃(ウォーターカッター)

・分身

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もちろん毒針は超高速、超火力で連打可能ですよ。

シェードちゃん大脱走！？