表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
みんなのせかい 〜降り注ぐ青い雨〜
88/108

プリンに降る雨




アオサ「ジャムだよ、イチゴジャムだよ」

シェード「アオサ、落ち着くのよ!」ぺちぺち


▼▼▼▼▼▼▼


 [12ターン目] 風が吹いている事気づいた


シェード「アオサ、まずは自分の服をよく見るの!」

アオサ「んえ?」


 チラリと下を向いて半袖シャツと長ズボンを見る。


 うわっ、プリンまみれだ。


 赤血球さんお願いします。



>『アオサの服』に『綺麗な状態』を付与



 よしよし。


アオサ「えっと、それで?」


シェード「まずは現状確認なの。勝手に突っ走ったらダメなの!」

ジヒナ「もう、心配したんだからな」


アオサ「う、ごめんなさい」


 深呼吸、


   すぅ、はぁぁ、すぅ、はぁぁ


 よし落ち着いた。


 生暖かい風を肌で感じる。


 プリンの感触を足で踏みしめる。


 首を傾けて上を見る。


 綺麗な空色だ。


シェード「空が青いのはね、オゾンスライムの色なの」

アオサ「オゾンスライム?」


シェード「あたし達スライムの体内にいるのよ!」


 な、なんだってー!?


ジヒナ「この【おほしさま】、太陽サイズの惑星はなんと、スライムなんだ」


 ほえぇ、……って事は?


アオサ「えっと、もしかして出られなかったり?」

シェード「そうよ、そうよ、そうなのよ。ちゃんと危機感持つの!」


 プリン食ってる場合じゃなかったよ。


アオサ「えっと、オゾンスライムのステータスは……」


  ドクンッ!(心音センサー発動)


▼▼▼▼▼▼▼▼


 [13ターン目] 心臓がスライムパワーを感じ取る



-------------

オゾンスライム Lv ハイパー×100 宇宙(雷+風)


HP   :ハイパー×100 宇宙スライム

こうげき:ハイパー×100 宇宙スライム

ぼうぎょ:ハイパー×100 宇宙スライム

まりょく:ハイパー×100 宇宙スライム

せいしん:ハイパー×100 宇宙スライム

すばやさ:ハイパー×100 宇宙スライム


主な能力(ワザ)

・ブルーライト

・悪臭

・外側からはだいたい通す

・内側からは通さないよ!

-------------



アオサ「うわっ 強っ!」


 よく分からないけど、あの『ハイパー』の数が多いほど強いって事なんだと思う。


シェード「デタラメステータスすぎて何も通用しないのよ」

ジヒナ「あ、あのー、たぶんスライムさんの気分次第で私たち食べられちゃうと思うんだ」ガクブル


 わー、そうなんだー。


 ……


 ごめん危機感ないわ。


アオサ「じゃあさ、その前にスライム食べて乗っ取ればいいじゃん?」


シェード「ステータス負けてると乗っ取られる未来しか見えないの」

ジヒナ「あぅ……」ブルッ


 そういえば、このプリン、プリンじゃなくてプリンスライムなのかな?


 このプリンは私と同じステータスだったみたいだし、全部が全部強いわけじゃない?



▼▼▼▼▼▼▼▼


シオサ「ママさんそれ美味しいですか?」

ユイキリ「甘くてプルプルするわよ〜」


アオサプリン「えへへ〜」


シオサ「では頂きます」ぱくり


▼▼▼▼▼▼▼▼



 [14ターン目] プリンの匂いがする


シェード「ところでアオサ、この辺にはプリン以外ないの?」


アオサ「そうだね、プリンの上には【空気スライム】、下には【イチゴジャムスライム】、それだけ」


シェード「しょっぱい星なの」



    (ゴゴゴゴゴゴゴゴ)


アオサ「ん、何か聞こえるよ?」

シェード「嫌な予感なの」

ジヒナ「ひぃ!?」



      (ゴゴゴゴゴゴゴゴ)



▼▼▼▼▼▼▼▼





    ドドドドドドドドドドドドドドドド

      ババババババババババババ

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ア水水水水水水水水ア

       ン水水水水水水水水ン



▼▼▼▼▼▼▼▼



ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ


▼▼▼▼▼▼▼▼



 [15ターン目] 雨だ!



アオサ「わーお、雨だよー」

シェード「反称バリア!」



      傘

   傘  ||  傘

  傘   ||   傘

      ||

      ||

      ||

      J



 あれぇ、何やってんの?


シェード「アオサ、この雨粒全部スライムなの!」

アオサ「ゲッ!?」

ジヒナ「とりあえず固まるぞ」



 3人で(バリア)に入る。


 ぎゅうぎゅうだ。


 ……


 あれ?


 何か忘れてる……


 プリンだ!


 プリンが濡れた!



()プリン ()プリン ()プリン ()プリン ()プリン ()プリン ()プリン ()プリン ()



アオサ「うわープリンが雨粒に浸食されるー」

シェード「(バリア)もボロボロになの!」

ジヒナ「ああー船がぁぁぁ!?!?」



-------------

雨粒スライム Lv ハイパー×99 宇宙に降る雨(水)


HP   :ハイパー×99 宇宙に降る雨

こうげき:ハイパー×99 宇宙に降る雨

ぼうぎょ:ハイパー×99 宇宙に降る雨

まりょく:ハイパー×99 宇宙に降る雨

せいしん:ハイパー×99 宇宙に降る雨

すばやさ:ハイパー×99 宇宙に降る雨


主な能力(ワザ)

・肉体浸食

・精神浸食

・時間浸食

・並行浸食

-------------


アオサ「あ、あれ? 涙が止まらないよぉ」

シェード「あは、あはははは?」

ジヒナ「うわーん、こわいよー」



─────────────


--【サンドバッグの加護】発動

---味方への被害は全てアオサが受けます。


─────────────



アオサ「あ、あれ、頭が、くらくら、するぅ?」


 頭の中がぐちゃぐちゃする。


 ああ、色んな声が聞こえる。



  べちょぉ



シェード「!? アオサ、アオサしっかりするの!」

ジヒナ「はっ!? おいアオサ、アオサー」



─────────────


--【サンドバッグの加護】発動

---『HP』と『せいしん』が増えます

---ハイパー×3宇宙サンドバッグになりました。


─────────────



 さん? ぜんぜん足りないよ。




─────────────


--【サンドバッグの加護】発動

---『HP』と『せいしん』が増えます

---ハイパー×4宇宙サンドバッグになりました。


─────────────



ユイキリ「アオサちゃーん!?」

シオサ「これはまずいですね」




 あ、


 ダメ、


 ねむい



   ぐしゃり



……



……



……



▼▼▼▼▼▼▼▼



 (ユイキリ視点)



 [16ターン目] 不安と焦りと後悔が渦巻く


 アオサちゃ〜ん!?


 あ、あ、どうしましょう、


 心は大荒れよ。


 ああ、私が付いていけば、


 押さえなさい私!


 大丈夫よ。根拠はないけど大丈夫。


 ……


 この前のクソ勇者と違って今のは本当に嫌な予感がするわ。


ユイキリ「……」ギリッ


 頭を使いなさい。もっと、考えるのよ。


ユイキリ「…… (ふぅ)


 心音センサー……反応なし。


ユイキリ「……」ズボッ


 プリンに手を突っ込んでみる。


 毛細血管を伸ばしてみる……反応なし。


ユイキリ「シオサちゃん、どうにかならないのかしら」

シオサ「ダメですね。心音センサーが遮断されてますね」


ユイキリ「そう……」


シオサ「おそらく地中、でしょうか?」


 ああ、アオサちゃん。


 アオサちゃん。


 アオサちゃん。


ユイキリ「シオサ、地中に行くには?」

シオサ「そうですね、そのまま行くとジャムの熱で完全消滅しますね。カレーを食べてステータス上げ続けましょう」


ユイキリ「そう。それじゃあみんなでカレーを作りま──」


   ボコっ



ユイキリ「アオサちゃん!?」



 [17ターン目] アオサちゃんの気配がするわ!


シェード「アオサ?」

ユイキリ「アオサちゃーん!?」



   ボコボコ、ボコっ! にょき!



 ああ、青い髪と長ズボン。間違いなくアオサちゃんなのね。


 あらあら〜?


 なにあの仕草?


 空を見つめて、瞬きして、腕をパタパタ、そして口を開けて、ヨダレを垂らす?


アオサ「あう〜」


ユイキリ「あらあら〜?」


アオサ「あうあ〜」


シェード「え、なにあれ?」



 あらあら〜、アオサちゃんだけどアオサちゃんじゃないみたいね。



アオサ「ママ?」


ユイキリ「そうよ、ママよー」


アオサ「ママー」てくてく

ユイキリ「よちよち〜」ナデナデ


アオサ「ふにゃぁ」


ユイキリ「ところで貴女、誰かしら?」


アオサ?「!??」ビクッ

ここからママが主人公

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] > [12ターン目] 風が吹いている事気づいた そういえば、今更なことかもしれぬのじゃが、戦っておったのじゃな……。 > うわっ、プリンまみれだ。 ここは敢えて、真っ赤なイチゴジ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ