プリン
[6ターン目]
ドゴォべちょぉ……ズボん♪
船が星に刺さってしまった……のかな?
でも船全体がバネのように前後に揺れてる。酔いそう。
ユイキリ「あらあら〜」
シェード「何なの、何が起こったの?」ブンブン
シェードちゃんが両手を振り回して驚きを表現している。ママはマイペース。
シオサ「あ、ママさんたちカレーパン食べますか?」
シオサもマイペースだね。
ジヒナ「うーん、船体がプリンで覆われているみたい」
なんだって?
[7ターン目]
ダダダダダ
廊下の窓には一面のプリン。
まさか、食えるのか?
アオサ「ママー、行ってきまーす」
ユイキリ「あらあら〜、行ってらっしゃい」
[8ターン目]
船の後方に登る。
重力の向きが変わる。大地に吸い寄せられる向きだ。
周囲を見渡す。
プリン、プリン、プリン
一面のプリン。
プリンと言うには灰色が強い。
白ごまプリンと言った所か。
地平線まで白ごまプリン色の大地が延々と続く。
空にはうっすらと空色の膜。
まさか巨大スライムの体内だったり?
[8ターン目]
アオサ「わーお」
船の後方から飛び降りてみる。
ぴょん
ギ
ュ
ィ
ィ
ィ
ィ
ィ
ン
べちゃっ
アオサ「ぶへぇ」
重力強っ!?
外に出た途端、プリンの大地に顔面ダイブ。
どれどれ、じゅるっ、甘い!
プリンだ! 甘くてプルリと口の中でとろける。
[9ターン目]
じゅる。じゅるじゅる。
もぐもぐ
うまうま
じゅるる
もぐもぐもぐ
うまうま
地表は黒ごまプリン味。
少し掘り進むと黄色いプリン色。カスタードプリン味。
更に掘り進むとカラメル風味が強くなる。
[10ターン目]
じゅるる
もぐもぐ
うまうま
じゅるる
もぐもぐ
うまうま
ドクンッ!
ウッ!?
心臓が、
痛い。
かつてない
痛み。
肉片を
引きちぎられる。
そんな
痛み。
これは、プリン? 私がプリンに食われてる! 内側から!!
アオサ「うぅ、ぅぅぅぅう、ぅぅぅぅぅ」
心臓を
乗っ取られる!
全身を
乗っ取られる!
食べられた箇所が
プリンに置き換わる。
私が
私がどんどん
小さくなっていく。
--【サンドバッグの加護】発動。
アオサ「あれ?」
………
………
大丈夫、何ともない。
いや、痛いよ。
痛いけど、何ともない? …ちょっと快感かも。
今なら逆にプリンを乗っとれそう。
赤血球さんお願いします。
>『プリン』に『アオサ』を付与
………
ふっふっふ
このプリン全てを感じる。
甘くてプルプルした危険生物。
プリンの全てが私になった。
私の意思で動く。
アオサ「まずはプリン分身!」
ぷりん♪
私の身体が2つ、見た目はそっくり中身はプリン。
よーし片方はママにナデナデしてもらおう。
ヒューン
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アオサ「ママー私、プリンになったよー」
ユイキリ「あらあら〜、ちょっと食べさせて〜」
アオサ「いいよー」
ユイキリ「いたたきま〜す♪」ちゅるり
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[11ターン目]
ジヒナ「アオサー!」
シオサ「ママー、大丈夫ですか?」
シェード「食中毒にでもなったの?」
アオサ「ごめんねー心配かけて」
心配してもらえるってすごい。嬉しくなってきちゃった。
アオサ「うふふ、うふふふふ♪」
シェード「うわっ、何か変な物でも食べたの?」
アオサ「うん、地面のプリン食べちゃった♪」
シオサ「なるほど、確かに様子が変ですね」
ジヒナ「なあ、大丈夫なのか?」
アハハ、ちょっと精神が錯乱してる程度だよ。
でも良かった。このプリンがウチの惑星に来たら一瞬でみんな食べられちゃうよ。
おや? 地面の下に何かを感じる。
グツグツ煮えたぎる、マグマのような甘ずっぱいドロドロ。
これは……
アオサ「みんなー、地面の下にイチゴジャムがあるよー」
またノリで書いてしまった。
サンドバッグの加護、体力と精神力が大幅に強化されます。
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アオサ Lvハイパー宇宙プリン(水)
HP :ハイパーハイパー宇宙サンドバッグ
こうげき:ハイパー宇宙プリン
ぼうぎょ:ハイパー宇宙プリン
まりょく:ハイパー宇宙プリン
せいしん:ハイパーハイパー宇宙サンドバッグ
すばやさ:ハイパー宇宙プリン
主な能力
・赤血球
・ナデナデ
・サンドバッグの加護
・プリン心臓
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