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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
4面:リグラシティ 〜序曲で染める新世界〜
62/108

巨大忍蜂ロボ ムーンディザスター

今日は調子が良かったです!!


 勇者は進む。


 全人類のために全ての蜂を滅ぼすべく。




 西の山は燃え尽きて、草木も竜も炭になる。


 北の森は斬り策かれ、光となって霧散する。


 東の湖は毒に侵され、魚の白い腹が浮かぶ。


 南の岩場は闇に沈み、灰色の更地が広がる。




 やがて生物は駆逐され、残りは中央の蜂の巣だけになった。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [リーブタウン]



 蜂も寝静まる午前2時。


 空には隠れるように星々が映る。


 山に囲まれた蜂の都市に、東西南北から勇者の飛空挺が滞空している。


 北から10万人、東から10万人、南からも10万人で西からも10万人。


 そして、中央の上空には巨大円盤。宇宙からの侵略者と錯覚しそうな威圧感だ。



▼▼▼▼▼▼▼▼



  しーん……


 一方リーブタウンは閑散としていた。


 蜂っ子ひとり見当たらない。


 寂れている訳ではない。嵐の前の緊張感が薄っすらと肌に刺さる。


勇者「いない?」

勇者「ここもだ」

勇者「どうなってる?」


 B級勇者は殺虫剤を片手に蜂を探し回っている。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [ダグヌ視点]


ダグヌ「お前達、この状況をどう見る?」


 生体センサーには草花ばかりで蜂の反応はない。


 奴らめ、いったい何処へ隠れている? まさかこの中にはいまい。


ザッシュ「変ですね、逃げた様子もないですし、これだけの大人数を隠すと……亜空間でしょうか?」

ヒート「おいおい、亜空間の反応ないってよ」シュゥゥゥゥ


 それは困った。


 今日のヒートはちゃんとキズぐすりを使ってるな。よしよし。


ダーク「ふぅむ、何らかの手段でセンサーを回避しているのか?」

クウジン「……地中だ」


ダグヌ「なに?」


クウジン「蜂の中には地中に巣を作る種族もある」


ヒート「ほう、なら一発ビームをお見舞いしようぜ?」

ザッシュ「ヒート! またそんな乱暴な」


ダグヌ「いや、それで行こう」


 ここまで驚くほど楽に攻略できて、燃料も有り余っている。


 一発くらい無駄打ちしても問題ない。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 ぴんぽんぱんぽーん♪


 只今より【破壊光線】の発射準備に入ります。地上にいる勇者は速やかに飛空挺へ戻って下さい。


 繰り返します。


 只今より【破壊光線】の発射準備に入ります。地上にいる勇者は速やかに飛空挺へ戻って下さい。



▼▼▼▼▼▼▼▼



        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

        ビビビ

         ビ




  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!


  ドカァァァァァァン

   バァァァァァァン


  ガラガラ……


 おや、中から黒い影が?


  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!


 蜂だ!


 巨大な蜂だ!!


 全長800メートルの巨大ミツバチ型ロボットだ!!!!!!!!



  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!



ダグヌ「何だあれは!?」



  ヒュン……ボカァァァァン

  ヒュン……ボカァァァァン

  ヒュン……ボカァァァァン

  ヒュン……ボカァァァァン


 何という事でしょう! 手裏剣爆弾によって4隻の飛空挺は粉々に爆破されたではありませんか!!


勇者たち「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」」」


 パラパラと落下する勇者たち。


勇者たち「「「「「痛ぇぇぇぇえええ!?!?!?」」」」」


 そして地面には撒菱(まきびし)。泣きっ面に蜂である。



  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!


  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!


  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!

  ブゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!



 蜂だ! 全長30センチの蜂が500万匹現れた!


勇者たち「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」」」



 まさに『蜂の巣をつついたような』大騒ぎ。


   ぶすぶすぶす

    ぶすぶすぶす



  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす

  ぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶすぶす




 わずか40万人の勇者は、数の暴力に押されてしまう。


勇者「なんだコイツら」

勇者「攻撃が通らないぞ!?」

勇者「来るな、来るなァァァ!!!」



 【ゼロの結界】によって力を失った蜂娘。


 科学の力を見に纏い、勇者を圧倒する。


 【魔法反射アーマー】と【物理吸収シールド】、【毒針マシンガン】。生半可な攻撃じゃ傷つかないのだ!



ザッシュ「みんなッ」


  ドォォォン!


ザッシュ「ぐっ」

ヒート「他人の心配してる場合じゃねぇぞ!」


ダグヌ「お前達、【エイユウオー】だ!」


クウジン「了解でござる!」

ダーク「なるほど、ようやくあのロマンロボの出番という訳か」


ザッシュ「みんな、行くよ」

「「「おうっ!」」」



▼▼▼▼▼▼▼▼



  ひゅーん


  ガチャン シャキン


  ウィィィィン!!


  ガシャン ガシャン


  ウィンウィンウィン!!!


  シャキン! シャキン!


   ひゅぅぅぅぅぅぅぅ


  バァァァァァァン!!!!!



  合体ロボ エイユウオー!



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [ミチル視点]


 ふっふっふー、ようやくムーンディザスターのお披露目だー。


 私の科学の結晶を見るが良いー!


 あんなちみっこロボ、叩き落としてやる。


ハッチ「助手のハッチだよー」

ミチル「むっ? いつの間に!」


 まあいい。喰らえ手裏剣爆弾ラッシュ!!


  シュン シュン シュン

   シュン シュン シュン


  スカ スカ スカ

   スカ スカ スカ


  バァァァァァァン

   バァァァァァァン

    バァァァァァァン


クウジン「ニンジャジェットでござる!」


 ほほう、ジェット噴射とは、やりおるな。


ザッシュ「喰らえライトブレード!」


  スカッ


 遅いー。かすりもしないよー。


 次は毒針マシンガンだー!


  ドドドドドドドド

   ドドドドドドドド


ヒート「受け止めろレッドシールド!」


 ふっふっふ、バカめ。その毒針には金属腐食作用があるのだ。


  シュゥゥゥゥ


ヒート「うわっ、ザッシュ盾を離せ!」

ザッシュ「了解!」


  ぽいっ


 まだまだ針は残ってるよー。



  ドドドドドドドド

   ドドドドドドドド



ダーク「ダークマント、跳ね返せ!」


  くるっ


  ドドドドドドドド

   ドドドドドドドド


 うわー、反射とかマジめんどい。


ザッシュ「隙ありぃ!」


  ざしゅっ


   ボカァァァァン!!


 あー、毒針マシンガンが壊れたー。


 おのれー許さん!


ハッチ「準備はいいわよー」

ミチル「任せた」


 必殺【分身の術】


  ブゥン ブゥン


ザッシュ「二人になった!?」

クウジン「あれは分身の術でござる。消耗が激しいから時間を稼ぐとよいでござる」



 シ       バ バ

  ュ     バ バ

   ン   バ バ

    シ バ バ

     ュ バ

    バ ン

   バ バ シ

  バ バ   ュ

 バ バ     ン

バ バ       シ

 バ         ュ

バ           ン




 むぅ、なかなか当たらない。


ハッチ「あららー、エネルギーが残り30%よー」

ミチル「むぅ、一気に決める」


  きゅいぃぃぃぃぃん!!


ヒート「おい何か来るぞ!」

ザッシュ「ダーク、頑張って防いで」


ダーク「おいおいアレはきついぞ」

クウジン「できる限り回避するでござる」


ミチル「くっくっく、忍蜂ビーム発射ぁ!」

ハッチ「忍者も蜂も関係ないわよぉ」



ビビビ

 ビビビ

  ビビビ

   ビビビ

    ビビビ

     ビビビ

      ビビビ

       ビビビ

        ビビビ

         ビビビ

          ビビビ

           ビビビ

            ビビビ

             ビビビ

              ビビビ

               ビビビ

                ビビビ

                 ビビビ

                  ビビビ

                   ビビビ

                    ビビビ



クウジン「いかん、避けきれない!」

ダーク「マントも限界だ」


ザッシュ「みんな頑張れ」

ヒート「おい、根性はいいけどそろそろ爆発するぞ!」



  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!

  ボォォカァァァァァァァァン!!!!!!!!




「「「「うわぁぁぁぁぁぁ!?!?」」」」



   ひ   ひ     ひ   ひ

   ゅ   ゅ     ゅ   ゅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ

   ぅ   ぅ     ぅ   ぅ



ハッチ「やったわね!」

ミチル「ぶい!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 こうして四人の勇者は蜂の巣へと落ちてしまった。


 果たして何が待ち受けているのか。


 彼らの運命や如何に?

四天王っぽいのを書いてみたくなってだな。次回をお楽しみに。

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― 新着の感想 ―
[良い点] > ムーンディザスター 月の大☆災☆害! 率直に言って、意味が分からぬ……。 いや、それが良いのじゃがの? [気になる点] > やがて生物は駆逐され、残りは中央の蜂の巣だけになった。 …
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