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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
3面:ラリルリ列島 〜大地の環は神の袖〜
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ゼロの結界

なんとか書けました。


 [リーブタウン]


 今日も蜂たちは普通に生活している。


 さて、今からとある家族の生活を見てみよう。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [ハッチの巣 3番街]



 ここはハッチが治める穏やかな町。中央から歩道が6方向に伸びて、六角形の格子模様を作り出している。


 中央から少し離れた3番街、ここに父と母と娘の3人家族が住んでいる。


 午前6時


母「ふんふんふーん♪」


  ジュゥゥゥゥ


 花粉食パンに溶き卵を染み込ませてフライパンで焼いている。フレンチトーストを作っているのだ。


娘「ふわぁぁ、おはよう」ぽけー

母「おはよー」


娘「……」ぼけー

母「サラサー、パパを起こして来なさい」

娘「はーい」ゆらぁ


 どうやら娘はサラサというらしい。


 寝起きの足取りで父の寝室へ向かう。


父「くかぁ〜」


 整った顔に華奢な体、寝巻き姿の美少女がさらさら金髪を散乱させてだらしない格好で眠っている。


娘「パパ、起きなさい!」ちゅっ

父「くかっ、むぐっ?!」


 10分間ちゅーしてお目目パッチリ。


 食卓には立派な食事が並んでいる。


 フレンチトーストにハチミツをかけてローヤルゼリーをコップ一杯飲む。そして野菜スープを飲む。


友人「サ〜ラ〜サ〜ちゃ〜〜ん」

娘「はーい」


 娘が友達と学校へ行くと、母は心臓内のスマートチップでニュースを見ながら茶碗洗いと家の掃除を手早く済ませる。


 化学が発達してスマホとテレビは使われなくなったのだ。


母「ねえあなた♪」

父「なんだい?」


母「明日は結婚記念日ね」

父「えぇー、覚えてたの?! せっかくサプライズしようと……」


 父と母は他愛もない話をしながら時間が過ぎていく。


 お昼にはご飯とワカメ味噌汁とウボアの生姜焼きを食べる。


 父は蜂になってお花畑へ花粉の採取に出掛ける。


  ぶ〜ん♪


 そして母は買い物に行く。近所のおばちゃん(金髪美少女)と軽くスキンシップをしながらスーパーへ行き、夕食や朝食の食材を買い込む。


母「ふんふふーん♪(結婚記念日なにしようかしら?)」


 午後4時ごろに父と娘は帰って来た。


娘「ただいまー」

母「おかえりー」ちゅっ


父「ただいまー」

母「おかえりー」ちゅっ


 母はソファで娘を膝に乗せて、父は娘をナデナデする。


娘「あのねあのね、今日ね……」

母「あらそうなの……」

父「がんばったね……」ナデナデ


 家族のスキンシップは大事な日課なのだ。


 そして夕食。


 焼き豚チャーハンと卵スープ、キウイとイチジクの乗った杏仁豆腐。


 ちょっと張り切った何時もと違う料理にみんな満足。


 今日も平和で穏やかな日常だ。


 家族3人は川の字になってぐっすり眠るのだ。




 そしてその夜……




  『ビィィィィィィィ!!』

  『ビィィィィィィィ!!!』

  『ビィィィィィィィ!!!!!』



  ガバッ!!


娘「えっ? なになに? 戦争?」

父「ステータス0だって? これは一大事だ。」

母「武器ならここよ!」ガチャッ


  サササササ

   サササササ

    サササササ


 強化スーツに着替えて隠し通路を家の地下を通って地下へ避難する一行。


 ニンゲンと違って慌てふためくような事はない。


 心臓のチップから送られる情報を元に、武器を構えてまだ見ぬ脅威を待ち構えるのだった。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [アオサ視点]


 うーん、身体が動かない。


 手足も頭もめちゃくちゃだよー。


 翅と触覚が外れそうでギリギリくっついてるのは違和感あるよ。


 心臓は相変わらず動いてはいるけど、赤血球も毛細血管もしばらくお休みみたい。


 向こうからおじさん達の声が聞こえる。



◯◯◯◯◯◯◯◯



ダグヌ「女王蜂だと?!」

研究員「おそらくは。触覚や翅の形、各種フェロモンに近い物質が検出された事から判断できます」


ダグヌ「女王蜂という事は、バケモノ共は蜂なのか?」

研究員「上手く使えば戦闘が有利になると思われます」


 ダグヌは勇者達の位置情報をチラチラ見ながら、白い部屋に隔離された肉塊と心臓をモニター越しに見つめている。



◯◯◯◯◯◯◯◯



 へぇ、ここは敵の施設で私はサンプルにされてるんだ。


 おや? 私の細胞でクローン作ってるの?


  ぷしゅー♪


 カプセルから私のそっくりさんが出てきた。


 でもね〜自分の細胞には細工をしてるんだよね〜


 ほら、男をグーパンしてる。全治1ヶ月だね。


 あっ、取り押さえされた。




  ぼこっ ぼこぼこ


   バァァァァァン!!!!!




 自爆するんだよねソレ。


 ……


 今度はフェロモン複製かな?


 でもそれ、複製すると自殺フェロモンになっちゃうんだ。


 研究員さんが突然笑い出したよ。


 あーあ、研究員さん自分で首締めちゃったよ。


 ……


 あらら、暗い地下空間に閉じ込められたよ。


 そりゃぁこんな危険物は蓋をするに限るよね。


 ……


 そろそろ慣れてきた。


 心音センサーの範囲が広がったよ。


 あれぇ? どこかで見た事ある白い犬と、仲よさそうなクラゲ2匹、そして108匹の強そうな魔獣。


 思ったよりヤバいのかも。



▼▼▼▼▼▼▼▼



シェード「もう、アオサったら。ちゃんと周りを見るのとあれほど言ったのに」

シオサ「しかし【ゼロの結界】ですか。厄介ですね」


シェード「シオサはどうにかできないの?」

シオサ「方法は3つあります。ひとつは……」


  ブゥン……


???「ファファファ、ようこそ無の領域へ」


シェード「誰なの!?」


 辺りが急に暗くなって、長い白ヒゲと立派なローブを着た背の高い老人の姿が徐々に見えてくる。


???「ワシはゼノジーノ、ゼロを司る者じゃ」


シオサ「貴方がニンゲン達に【ゼロの結界】を渡して唆したのですね」


ゼノジーノ「お主、話が分かりすぎぬかの? まあよい。魔獣共のインフレステータスを見てると一度リセットしてみたくなっての、ほれ」


  ブォン!


 真っ黒な空間に巨大スクリーンが写し出される。


シェード「これは……戦争なのね」

シオサ「なるほど、自宅の東西南北から軍隊が攻めて来て、海上では勇者たちが結界を守っているという訳ですか」


ゼノジーノ「フォフォフォ、強いほど殺し合いはつまらない。弱者の足掻きこそ至高。そうは思わぬかね?」


シェード「悪趣味なジジイなの」

シオサ「いい見せ物ですね。共感します(棒)」


ゼノジーノ「フォフォフォ、そうじゃろそうじゃろ」


 いつのまにか赤いソファが現れて、ゆったり座ってポップコーンを食べる3人。


 戦いの行方は如何に!?

複数キャラを動かすのって大変ですね。


ゼノジーノさん? 全ステ0ですよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 前半分が"ほぼ"まともで、読んでおる物語が間違っておらぬか、確認したのじゃ。 [気になる点] > 中央から少し離れた3番街、ここに父と母と娘の3人家族が住んでいる。 素朴な疑問というか、…
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