BOSS:毒海月ネルリリーリゼ 〜母子の宴〜
神獣やクラゲ団の描写がスカスカでしたね。まぁさほど重要ではないので大丈夫でしょう(?)
アマノウス「待たせたな、ワタシたちの本気を見せてやろう!!」
ザンッ!!
ネルリリーリゼのクラゲボディがまっぷたつに斬れる。
--【魔法のレポート用紙】発動!
--ネルリリーリゼは復活した。
ネルリリーリゼ「詰めが甘いですわ創造神さま!」
[6ターン目] アマノウスの後光が更に眩しく輝く
アマノウス「ならばその紙切れごと葬ってくれよう!」
ガルルルル!!!!!
バリバリドゴォォォォン!
激しい咆哮の爆音波だ。聞くだけで弾け飛んでしまうような荒々しい雄叫びが響く。
まともに受けるとレポート用紙もろとも消し飛んでしまうので、ネルリリーリゼは受け方を工夫する。
まずはレポート用紙を庇い一旦死亡。そしてレポート用紙が発動して復活。
直後にレポート用紙は全て情報レベルで分解されてしまった。
アマノウス「ふんっ、悪知恵は回るようだな。だが次で終わりだ!」
[7ターン目] アマノウスの口にパワーが集まる。
わぉおおおーん!!
きゅぅぃぃいいいいいいん!!!!!
ちゅどーん♪
ボォォカァァァァァァァァン!!!!!
ドカァァァァァァン!!
バァァァァァァン!!!!!
……しーん。
3ターンが経過したので、アマノウスは合体を解除する。
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アマノウス「………」じぃー
クラゲの気配は完全に消え去った。相手の力量からして自分の目を誤魔化せるとも考え難い。
入念に確かめてから、一息つく。
アマノウス「ふぅぅー。終わったぞ、皆のもの!」
一同「「「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
ヴィジョン「ママー、やったね! クラゲ全滅だよ!」
ディクタ「こらヴィジョン、はしゃぎ過ぎだぞ!」
その他神獣「「「わーわー、ぎゃーぎゃー」」」
長い戦いは終わった。
宇宙を蝕むクラゲ共は1匹残らず退治されたのだ。
喜びと安堵に心は晴れやか。達成感もひとしおだ。
アマノウス「そういえば、アオサにも礼をやらねばな。さて、何がいいか……うん?」
背中に小さな違和感を覚える。何かがモゾモゾ動く。
しーん……
アマノウスの緊張感に神獣たちが気付き、警戒を強める。
もぞっ
モゾモゾ
ボコボコボコボコボコボコボコボコ!!
ぶしゃぁぁぁっ!!!!!
--毒海月ネルリリーリゼが現れた!
[8ターン目]
ネルリリーリゼ「うふふ、うふふふ、私のほうが一枚上手でしたわね!」ねちょ
アマノウス「ガルルッ!! 何が起こっている?!」
アマノウスの背中から生えて来たのだ!
先程たおしたネルリリーリゼが!!
アマノウスに黒紫の触手が食い込む。
神獣たち「「「ぎゃぁぁぁぁ!?!?」」」
そして無数の触手が神獣たちにまきつく。
ネルリリーリゼ「私、ずっと貴女の中にいたのですよ?」
アマノウス「何だと!? いつからだ、寄生するタイミングは無かったはずだ!」
ネルリリーリゼ「卵、ですわ。大変でしたのよ? 貴女に気付かれずに過去に介入するの。」
アマノウス「くそっ、ぬかったか。」
アマノウスはもがいているが、思ったように動けない。
[9ターン目] 絶望が漂う
アマノウス「ガルルルルルルル!!!!!」
ネルリリーリゼ「ふふふ、まずは貴方の大事な子供たちを可愛い可愛いクラゲちゃんに変えて見せましょう♪」
ヴィジョン「ぎゃぁぁぁ」ビリビリ
ポンッ♪
クラゲ「………♪」ゆらゆら
[10ターン目]
アマノウス(こうなったら仕方あるまい。最後の手段だ。)
アマノウス「ネルリリーリゼよ、キサマに問う。キサマはこの宇宙に何を求める? 秩序か、混沌か、それとも破滅なのか?」
ネルリリーリゼ「うふふ、宇宙は私の好きなモノだけで満ちていればいいのですよ。 可愛いモノ、美しいモノ、それらが私だけに従っていればいいのですわ。」
アマノウス「それを聞いて安心した。キサマに犯されるくらいなら、この生命全てを以ってキサマを討つ!!」
しゅうぃぃぃぃぃぃん!!
きゅいぃぃぃぃぃん!!
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ
アマノウスに宇宙が流れ込んでいく。
全ての時間軸を喰らい
可能性の枝分かれも喰らい
無限に伸びた時の大樹を根こそぎ喰らい尽くす。
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アマノウス(最終形態) Lv ω_∞(火氷雷水風土光闇)
HP :ω_∞
こうげき:ω_∞
ぼうぎょ:ω_∞
まりょく:ω_∞
せいしん:ω_∞
すばやさ:ω_∞
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アオサ「ほえー、何かすごいパワーだよ?」
シェード「これは本気でマズいのよ! 余波で死んでしまうかもしれないの!!」
ギャオォォォォォォ!!
『無限』を『無限回』超えたパワー。
しかしそこに理性はない。
辛うじて犬の形を保った白い雲。
白い渦が昇り、上空一面に行き渡る。
そして飛行機雲が降りてくる!!
ズ ズ ズ ズ
ボ ボ ボ ボ
ボ ボ ボ ボ
ボ ボ ボ ボ
ッ ッ ッ ッ
ネルリリーリゼを絞め殺すべく無数の手が伸ばしていく。
しかし、ネルリリーリゼの口が裂ける。不敵に笑うのだ。
ネルリリーリゼ「うふふ、あははは、この時を待ってましたの!!」
--【憑依の神経毒】発動
ネルリリーリゼは白の雲に飛び込んだ
うね うねうね
う う う う う う う う
ね ね ね ね ね ね ね ね
う う う う う う う う
ね ね ね ね ね ね ね ね
う う う う う う う う
ね ね ね ね ね ね ね ね
う う う う う う う う
ね ね ね ね ね ね ね ね
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ネルリリーリゼ Lv ω_∞(土+闇)
HP :ω_∞
こうげき:ω_∞
ぼうぎょ:ω_∞
まりょく:ω_∞
せいしん:ω_∞
すばやさ:ω_∞
-------------
ネルリリーリゼ「うふふ、あははは、あーっはっはっは♪」
宇宙が産まれる前の闇に心底楽しそうな笑い声が響く。
そう、アマノウスの意識にはネルリリーリゼが寄生していたのだ。
いつでも意識を刈り取る事は可能。しかし憑依するのは一番美味しい時。
無残にも意識を刈り取られ、力だけ奪われる創造神。
ネルリリーリゼ「うふ、うふふ、この力があれば何でもできそうですわ。全知全能とは良く言ったものね。まずは手始めに……」
ヒュンッ!
ルルリエ「お母さまぁ〜〜♪」
ぎゅっ♪
なんと、娘が、場違いな笑みを浮かべて、飛びついて来た!!!!!
ネルリリーリゼ「ちょっと、出来損ないちゃん離れなさ……!?!?」
ドクンッ!!
振り払う手が止まる。
ルルリエ「えへへ〜、お母さまの匂いがします〜♪」
ネルリリーリゼ「!? 貴方、何をしたのです!?!?」
最強の力を得たはず。
全ての宇宙を吸収し、時空も因果も全てが掌の上。
あと一歩、あと一歩で理想の世界ができるのだ。自分のためだけの世界が……
な に か が お か し い ! ?
ルルリエ「えへへ〜、それじゃぁまずは〜、こちょこちょこちょこちょ〜♪」
ネルリリーリゼ「ひゃっ、ちょっ、やめっ、あはっ、あははははははは♪」ビクンビクン
--【こうげき】と【ぼうぎょ】が 0 になった。
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アオサ「ふっふっふ、クラゲ団員に心臓を仕込んでおいたのさ!」
シェード「アオサ、悪い顔してるの。」
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[11ターン目] ネルリリーリゼに動揺が走る
(まずいですわ、早く離脱しないと)
ルルリエ「うふふ、【ぼうぎょ】が 0 ってどんな感覚なんでしょう。えいっ」
つんつん
ネルリリーリゼ「ッッ!?ンッーーー??!?!!?!!?」ビクビクビクン
この世界では【こうげき】÷【ぼうぎょ】を元にダメージが決まるのだ。
ゆえに 0 で割るとバグる。
0 で割るとバグるのだ。
想像を絶する衝撃に痙攣を起こすネルリリーリゼだが、苦痛の表情をしながら頬を紅く染めて喘ぐ。
ルルリエ「ちょっとやりすぎました? でも可愛いです、お母さま♪」
アオサの心臓に囚われたら最後。母と娘が仲良くする以外の選択肢はないのだ!
[12ターン目] ネルリリーリゼは虚な目でルルリエを見る
ルルリエ「ごめんなさいお母さま、痛かったでしょ?」
ナデナデ
ネルリリーリゼ「ぁっ、だめ、私の世界が、世界がぁ……」
ルルリエ「ダメです、わたくしだけを見てください!」ガシッ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
心臓の鼓動とナデナデの安らぎで野望が溶けていく。
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ネルリリーリゼ「どうして……」
ネルリリーリゼは思い返す。何故、自分はここにいるのか。
最初は興味本位だった。
可愛いクラゲちゃんと触れ合っていただけだった。
徐々にクラゲちゃんとのスキンシップが激しくなった。
気付いたら家族や社員にクラゲが寄生していた。
夫は気付いた時にはいなくなっていた。
異星への侵略に心血を注ぎ、膨大なパワーをこの身に宿し、……いったい何を得たのだろう?
……涙が頬を伝う。
心が塗り変えられていく……
--【まりょく】と【せいしん】が 0 になった。
[13ターン目] ネルリリーリゼは恍惚の表情でルルリエを見つめている
ルルリエ「お母さま、ほっぺたちゅうしてあげます」
ちゅぅ
……
……
……
ちゅぽん♪
ネルリリーリゼ「……ぁっ」ぽっ
ルルリエ「お母さま、照れているのですね! 可愛いっ!」
ち
ゅ
っ
ちぅ
ゅ
っ
ち
ゅ
っぅ
ち
ゅ
っ
ち
ゅ
っ
ネルリリーリゼは腰が抜けてしまった。クラゲ触手もヘナヘナだ。
--【すばやさ】が 0 になった。
[14ターン目] ネルリリーリゼは上目遣いでルルリエを見上げる
ルルリエ「お母さま、お母さまもほっぺたちゅうしてください!」
ネルリリーリゼ「えっ?」
ルルリエ「ほらっ」
ネルリリーリゼ「……はい♪」ぽっ
ちゅぅっ
……
……
……
ちゅぽん♪
[15ターン目]
ルルリエ「えへへ♪」ナデナデ
ネルリリーリゼ「えへへ♪」くねくね
全宇宙が滅亡した後の何もない場所で、2人の母子が幸せそうにしている。
白くて透明な10m はありそうなクラゲ包まれて、母と娘は見つめ合う。
アオサ「うんうん、これでハッピーエンドだね。」
シェード「そうね。さすがアオサね!」
シオサ「アマノウスさん、コピーの肉体はどうですか?」
アマノウス「何故か以前より身体が軽い。もうお主だけで良いのではないのか?」はぁ〜
しれっとシオサが創世犬を連れてアオサの側に戻って来る。
シオサ「ダメですよ。愛のない世界に価値はありませんから。」
和気あいあいとした雰囲気が流れる……と思ったら
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
おや、ネルリリーリゼの様子が?
ネルリリーリゼ「うっ、あがっ!? あががががががが!!!!!」
ルルリエ「お母さま?! きゃぁっ!?!?」
ルルリエの愛情表現によりふにゃふにゃに気が抜けてしまったせいで、宇宙パワーが暴走する!!
親子仲良く混ざり合い……
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴゴゴ
傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘
傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘
傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘傘
傘 触 触 触 触 触 触 触 触 傘傘
手 手 手 手 手 手 手 手
触 触 触 触 触 触 触 触
手 手 手 手 手 手 手 手
触 触 触 触 触 触 触 触
手 手 手 手 手 手 手 手
触 触 触 触 触 触 触 触
手 手 手 手 手 手 手 手
触 触 触 触 触 触 触 触
手 手 手 手 手 手 手 手
わたあめみたいにモサフワ描写かも。次回が本当のボス戦です!