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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
3面:ラリルリ列島 〜大地の環は神の袖〜
44/108

☆☆星砕きの戯れ☆☆

カンガルーで予定が狂った結果。

 ちょっと冷めてしまった。ノリと気分で旅をしていた反動だ。


 島巡りを止めてしまおうか?


 アマノウスには……会わないと後が面倒だな。


 ただ、今の状態で会うのは何だかなー。


 ……ダメだ、ネガティブな思考が巡る。


アオサ「………」

シェード「………」


ルルリエ「えっと、2人とも……そうだ、マラサダ食べて元気出しましょう!」


アオサ「………」もきゅもきゅ

シェード「………」もきゅもきゅ


 憂鬱だ。何かアクションを起こしたほうがいいかも。


 あまり気は進まないけど、私が思い付く限りのベストな行動をやってみよう。


 マラサダを食べ終える。


アオサ「シェードちゃん」

シェード「何かしら?」


アオサ「オルァァァァァ!!」ボコォ

シェード「!?!?」ひゅーん


 シェードちゃんを殴る!


 無限遠点まで飛んで行ってしまった。



▼▼▼▼▼▼▼▼



  ゴォォォォォォォ!!!


 アオサが拳を振るうと、無限パワーの衝撃波が巻き起こる!


  パァン パァン パァン!!!!!


 星も、銀河も、ブラックホールさえも風船のように割れてしまう。


シェード「ア〜オ〜サ〜!!!!!」


 無限遠点から0秒で復帰して、アオサを全力で殴りつける!


アオサ「うごぉぉっ」


  ひゅーん


--アオサに ω_8 のダメージ。

--アオサは死んでしまった。


 先程とは比べものにならない速度。アオサの死体は距離 ω_8 の無限遠点に飛ばされる。


  ドクンッ!!


--アオサは生き返った!


アオサ「はっ!?」


 アオサの速度は ω_4 なので、ω_8 の距離を行く事は不可能。


 故にリュックの中から蜂を4匹出して合体する。


モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」

モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」

モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」

モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」


 これで全ステ ω_8 。火力とスピードはシェードちゃんと並んだ。


 ω_8 の距離を 0秒で行く。


アオサ「オラァ」ボコォ

シェード「このっ!」ドスっ


アオサ「ていっ」スカッ

シェード「甘いのよ!」ボコボコ


 こうして2人は喧嘩をしながら宇宙を破壊して、そのままの勢いで異世界やパラレルワールドの宇宙も消し飛ばす。


 背後から無限のパワーのバケモノ達が追って来る。


 プラズマ鳥に重力スライム、広範囲を包む謎物質にさっきのニワトリ。


--アオサはリュックの蜂と合体!!

>シェードに『ステータス上昇』を付与!


 アオサはリュックの蜂を取り込み続けて、上がった分のステータスをシェードにも流し続ける


 バケモノ共を巻くために ω_100、ω_1000、ω_10000 とインフレにインフレを重ね、その反動でたくさんの宇宙が消えていく。


 そして一息つく。


アオサ「はあ、はあ、はあ」

シェード「アオサ、どういう事なの?」


 アオサは深く息を吐いて、決意を抱き息を大きく吸い込む。


アオサ「シェードォォォォォ!!!!!」

シェード「あっ、アオサ?」


アオサ「私はー、シェードのことがー、好きだーーーーー!!」

シェード「!?!?!?!?」


アオサ「世界で2番目に愛しているぞーーー!!」

シェード「やっぱりユイキリが一番なのねこの浮気者ーー!!」


アオサ「こんな私で良ければ、結婚しよう!!」

シェード「………」ぐすっ


アオサ「………」

シェード「もう、2番でいいのよ! さっさと結婚するのよ!!!」


  バァァァァァァン!!


ノリで花火を打ち上げて、そのまま互いを両手で抱きしめて、唇を合わせて……。


 なお、この告白でいくつかの宇宙が消滅した模様。


▼▼▼▼▼▼▼▼



 [アオサ時点]


 まずは私とリュックの蜂およそ1000万匹と合体!


 全ステータス ω_10000000 まで上昇!


 この状態で赤血球を使用。


>『宇宙を破壊したという事実』を回収

>アオサとシェードに『自分の時間と空間』を付与

>アオサとシェードの『時間と空間のパラメータ』を回収、書き換えて付与


  バヒューン!!


  しーん……



 激しい0秒間が終わった。宇宙は何事もなく動き出す。破壊されたような気がするがそんな事はなかった。


 そして、2人だけの長い永い0秒間が幕を開ける。



▼▼▼▼▼▼▼▼



シェード「ここは?」

アオサ「ここは遠い遠い場所、らしいね。」


シェード「……距離も時間も ω_10000000 に飛ばしたのね。」

アオサ「無限を何度も飛び越えて、もうよく分からないや。」


シェード「うふふ」

アオサ「あはは」


  「「あははははははは!」」


 時間も空間も潰れてしまったはずの世界に2人の声が響く。


 2人は赤血球に『自分の時間』を付与されたので、周囲が止まっても何不自由なく動ける。


アオサ「シェード、ここなら誰も来れないよ! 何しようか?」

シェード「アオサ、子供は何人欲しいの?」


アオサ「そりゃ、時間が許す限りね」

シェード「了解なの!」


 そのまま深い深い、ブラックホールより深いキスをする。



▼▼▼▼▼▼▼▼



シェード「産まれたの!」

アオサ「わっ、可愛い蜂の子だ!」


シェード「名前どうしよう?」

アオサ「貴方の名前は……」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「私のも産まれたよ!」

シェード「アオサのも蜂の子なのね!」


アオサ「名前……全部つけるの?」

シェード「頑張ってみるの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「100人目かぁ」

シェード「そうなのね、あたしもなの」

娘「ぶーん(ママー)」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「無限になったね」

シェード「まだ ω_0 なの。」


娘×∞「ぶーん(ママー)」


アオサ「みんなーナデナデするよー」

娘×∞「ぶーん(わーい)」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「ω_1 になったね。」

シェード「名前がバグってるの」


アオサ「円周率みたいになったね」

シェード「でも頑張るの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「ω_2 になったね」

シェード「そうなのね、」


アオサ「名前が無理数になったね」

シェード「無限に文字列が続くの」


娘×ω_2「ぶーん(ママー、まだー?)」

アオサ「もうちょっと待ってねー」ナデナデ



▼▼▼▼▼▼▼▼



娘たち「すやぁ……」


アオサ「子供たちが退屈で寝ちゃったよ。」

シェード「ガンガン加速するの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「ω_10000000 きたー」

シェード「長いようで短かったの。」


アオサ「そりゃお互い精神バグってるからね」

シェード「そうね、そうなのね!」


  「「あはははは!」」


娘たち「うーん、むにゃむにゃ」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 こうして永遠よりも遥かに長い間、子供を産み続けたのだった。そして娘たちが動き出す!



娘1「みんなー集合っ!」

娘全員「はーい」


  シュパッ


娘1「私たちがー、たくさんいるせいでー、ママたちの愛情が分散しちゃってます!」

娘2π「確かに〜」

娘(クソ長い集合)「どうするの〜?」


娘1「ここの全員集まって1人の女の子になりますっ!」

娘全員「さんせーい」


  ドワァァァァァ!!


???「ママー、見て見てー!」


アオサ「わーすごいすごい!」ナデナデ

シェード「そういう妥協案なのね、えらいわ!」ナデナデ


???「えへへへー」


アオサ「そうだ、折角だから改めて名前をつけよう。」

シェード「文字列は粗方使い果たしたの。でも最初の名前は『シオサ』だったの。」


アオサ「よし、改めて『シオサ』、よろしくね!」


シオサ「うん、よろしくね、ママ!」



 そして、長い永い0秒間が幕を閉じた。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [カンガシティ 、元の時間と元の場所]


  シュタッ

     シュタッ


ルルリエ「ひゃぁ!?」


アオサ「ただいまー」

シェード「ただいま戻ったの!」


ルルリエ「ただいまって、さっきまで一緒にいましたよね?」


シオサ「初めまして、ルルリエさん。娘のシオサです。」


ルルリエ「……えっ? ええっ!? ええええええええ!?!?!?!?」


 エメラルドグリーンの髪とマゼンタ色の瞳をした少女が眩しい笑顔で微笑んでいた。



▼▼▼▼▼▼▼▼


アオサ「もしもしママー」

ユイキリ「あらあらアオサちゃん」


アオサ「私、ママになったよー」

ユイキリ「あらあら早かったわねー、おめでとう!」


アオサ「今そっちに行くね」


 ピッ……

最大の超展開になってしまった。後悔はしてないけど、ボス戦どうしよう……



↓ アオサとシェードは体力と精神力が異様なまでに鍛えられました。

-------------

アオサ Lv ω_4(水)


HP   :ω_10000000

こうげき:ω_4

ぼうぎょ:ω_4

まりょく:ω_4

せいしん:ω_10000000

すばやさ:ω_4

-------------

-------------

シェードLv ω_4(風+闇)


HP   :ω_10000000

こうげき:ω_8

ぼうぎょ:ω_2

まりょく:ω_8

せいしん:ω_10000000

すばやさ:ω_8

-------------


シオサのステータスはバグレベルでヤバいです。

--合体する人数が多いほどステータスが上がるんですが、シオサはいったい何人(匹?)の集合体だったでしょうか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] > アオサ「シェードちゃん」 > シェード「何かしら?」 > アオサ「オルァァァァァ!!」ボコォ > シェード「!?!?」ひゅーん☆ 特に理由のない暴力がシェード殿を襲うのじゃ。 何とな…
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