☆☆星砕きの戯れ☆☆
カンガルーで予定が狂った結果。
ちょっと冷めてしまった。ノリと気分で旅をしていた反動だ。
島巡りを止めてしまおうか?
アマノウスには……会わないと後が面倒だな。
ただ、今の状態で会うのは何だかなー。
……ダメだ、ネガティブな思考が巡る。
アオサ「………」
シェード「………」
ルルリエ「えっと、2人とも……そうだ、マラサダ食べて元気出しましょう!」
アオサ「………」もきゅもきゅ
シェード「………」もきゅもきゅ
憂鬱だ。何かアクションを起こしたほうがいいかも。
あまり気は進まないけど、私が思い付く限りのベストな行動をやってみよう。
マラサダを食べ終える。
アオサ「シェードちゃん」
シェード「何かしら?」
アオサ「オルァァァァァ!!」ボコォ
シェード「!?!?」ひゅーん
シェードちゃんを殴る!
無限遠点まで飛んで行ってしまった。
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ゴォォォォォォォ!!!
アオサが拳を振るうと、無限パワーの衝撃波が巻き起こる!
パァン パァン パァン!!!!!
星も、銀河も、ブラックホールさえも風船のように割れてしまう。
シェード「ア〜オ〜サ〜!!!!!」
無限遠点から0秒で復帰して、アオサを全力で殴りつける!
アオサ「うごぉぉっ」
ひゅーん
--アオサに ω_8 のダメージ。
--アオサは死んでしまった。
先程とは比べものにならない速度。アオサの死体は距離 ω_8 の無限遠点に飛ばされる。
ドクンッ!!
--アオサは生き返った!
アオサ「はっ!?」
アオサの速度は ω_4 なので、ω_8 の距離を行く事は不可能。
故にリュックの中から蜂を4匹出して合体する。
モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」
モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」
モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」
モブ蜂「アオサ様ぁ〜♪」
これで全ステ ω_8 。火力とスピードはシェードちゃんと並んだ。
ω_8 の距離を 0秒で行く。
アオサ「オラァ」ボコォ
シェード「このっ!」ドスっ
アオサ「ていっ」スカッ
シェード「甘いのよ!」ボコボコ
こうして2人は喧嘩をしながら宇宙を破壊して、そのままの勢いで異世界やパラレルワールドの宇宙も消し飛ばす。
背後から無限のパワーのバケモノ達が追って来る。
プラズマ鳥に重力スライム、広範囲を包む謎物質にさっきのニワトリ。
--アオサはリュックの蜂と合体!!
>シェードに『ステータス上昇』を付与!
アオサはリュックの蜂を取り込み続けて、上がった分のステータスをシェードにも流し続ける
バケモノ共を巻くために ω_100、ω_1000、ω_10000 とインフレにインフレを重ね、その反動でたくさんの宇宙が消えていく。
そして一息つく。
アオサ「はあ、はあ、はあ」
シェード「アオサ、どういう事なの?」
アオサは深く息を吐いて、決意を抱き息を大きく吸い込む。
アオサ「シェードォォォォォ!!!!!」
シェード「あっ、アオサ?」
アオサ「私はー、シェードのことがー、好きだーーーーー!!」
シェード「!?!?!?!?」
アオサ「世界で2番目に愛しているぞーーー!!」
シェード「やっぱりユイキリが一番なのねこの浮気者ーー!!」
アオサ「こんな私で良ければ、結婚しよう!!」
シェード「………」ぐすっ
アオサ「………」
シェード「もう、2番でいいのよ! さっさと結婚するのよ!!!」
バァァァァァァン!!
ノリで花火を打ち上げて、そのまま互いを両手で抱きしめて、唇を合わせて……。
なお、この告白でいくつかの宇宙が消滅した模様。
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[アオサ時点]
まずは私とリュックの蜂およそ1000万匹と合体!
全ステータス ω_10000000 まで上昇!
この状態で赤血球を使用。
>『宇宙を破壊したという事実』を回収
>アオサとシェードに『自分の時間と空間』を付与
>アオサとシェードの『時間と空間のパラメータ』を回収、書き換えて付与
バヒューン!!
しーん……
激しい0秒間が終わった。宇宙は何事もなく動き出す。破壊されたような気がするがそんな事はなかった。
そして、2人だけの長い永い0秒間が幕を開ける。
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シェード「ここは?」
アオサ「ここは遠い遠い場所、らしいね。」
シェード「……距離も時間も ω_10000000 に飛ばしたのね。」
アオサ「無限を何度も飛び越えて、もうよく分からないや。」
シェード「うふふ」
アオサ「あはは」
「「あははははははは!」」
時間も空間も潰れてしまったはずの世界に2人の声が響く。
2人は赤血球に『自分の時間』を付与されたので、周囲が止まっても何不自由なく動ける。
アオサ「シェード、ここなら誰も来れないよ! 何しようか?」
シェード「アオサ、子供は何人欲しいの?」
アオサ「そりゃ、時間が許す限りね」
シェード「了解なの!」
そのまま深い深い、ブラックホールより深いキスをする。
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シェード「産まれたの!」
アオサ「わっ、可愛い蜂の子だ!」
シェード「名前どうしよう?」
アオサ「貴方の名前は……」
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アオサ「私のも産まれたよ!」
シェード「アオサのも蜂の子なのね!」
アオサ「名前……全部つけるの?」
シェード「頑張ってみるの!」
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アオサ「100人目かぁ」
シェード「そうなのね、あたしもなの」
娘「ぶーん(ママー)」
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アオサ「無限になったね」
シェード「まだ ω_0 なの。」
娘×∞「ぶーん(ママー)」
アオサ「みんなーナデナデするよー」
娘×∞「ぶーん(わーい)」
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アオサ「ω_1 になったね。」
シェード「名前がバグってるの」
アオサ「円周率みたいになったね」
シェード「でも頑張るの!」
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アオサ「ω_2 になったね」
シェード「そうなのね、」
アオサ「名前が無理数になったね」
シェード「無限に文字列が続くの」
娘×ω_2「ぶーん(ママー、まだー?)」
アオサ「もうちょっと待ってねー」ナデナデ
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娘たち「すやぁ……」
アオサ「子供たちが退屈で寝ちゃったよ。」
シェード「ガンガン加速するの!」
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アオサ「ω_10000000 きたー」
シェード「長いようで短かったの。」
アオサ「そりゃお互い精神バグってるからね」
シェード「そうね、そうなのね!」
「「あはははは!」」
娘たち「うーん、むにゃむにゃ」
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こうして永遠よりも遥かに長い間、子供を産み続けたのだった。そして娘たちが動き出す!
娘1「みんなー集合っ!」
娘全員「はーい」
シュパッ
娘1「私たちがー、たくさんいるせいでー、ママたちの愛情が分散しちゃってます!」
娘2π「確かに〜」
娘(クソ長い集合)「どうするの〜?」
娘1「ここの全員集まって1人の女の子になりますっ!」
娘全員「さんせーい」
ドワァァァァァ!!
???「ママー、見て見てー!」
アオサ「わーすごいすごい!」ナデナデ
シェード「そういう妥協案なのね、えらいわ!」ナデナデ
???「えへへへー」
アオサ「そうだ、折角だから改めて名前をつけよう。」
シェード「文字列は粗方使い果たしたの。でも最初の名前は『シオサ』だったの。」
アオサ「よし、改めて『シオサ』、よろしくね!」
シオサ「うん、よろしくね、ママ!」
そして、長い永い0秒間が幕を閉じた。
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[カンガシティ 、元の時間と元の場所]
シュタッ
シュタッ
ルルリエ「ひゃぁ!?」
アオサ「ただいまー」
シェード「ただいま戻ったの!」
ルルリエ「ただいまって、さっきまで一緒にいましたよね?」
シオサ「初めまして、ルルリエさん。娘のシオサです。」
ルルリエ「……えっ? ええっ!? ええええええええ!?!?!?!?」
エメラルドグリーンの髪とマゼンタ色の瞳をした少女が眩しい笑顔で微笑んでいた。
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アオサ「もしもしママー」
ユイキリ「あらあらアオサちゃん」
アオサ「私、ママになったよー」
ユイキリ「あらあら早かったわねー、おめでとう!」
アオサ「今そっちに行くね」
ピッ……
最大の超展開になってしまった。後悔はしてないけど、ボス戦どうしよう……
↓ アオサとシェードは体力と精神力が異様なまでに鍛えられました。
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アオサ Lv ω_4(水)
HP :ω_10000000
こうげき:ω_4
ぼうぎょ:ω_4
まりょく:ω_4
せいしん:ω_10000000
すばやさ:ω_4
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シェードLv ω_4(風+闇)
HP :ω_10000000
こうげき:ω_8
ぼうぎょ:ω_2
まりょく:ω_8
せいしん:ω_10000000
すばやさ:ω_8
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シオサのステータスはバグレベルでヤバいです。
--合体する人数が多いほどステータスが上がるんですが、シオサはいったい何人(匹?)の集合体だったでしょうか?