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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
リーブタウン(2回目)〜慈悲な夜雨と親子愛〜
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海下を走る新海線

マラサダは揚げパン。マラサダは揚げパン。よし覚えた。

 [ユカーリタウン 〜木々に寄り添うコアラ村〜]


 クラゲ星人を蜂にした後、私達は列車乗り場へ向かう。


 駅弁ならぬ駅マラサダを食べるために乗るのだ。


 村の倉庫の中に地下へのエレベーターがある。


 通常の箱みたいなエレベーターではない。50m 四方ものだだっ広いエレベーターだ。


  フゥウィィィィィン

  フゥウィィィィィン

  フゥウィィィィィン

  ピンポーン!


 降りると駅のホームがある。


 ホームには何故かコアラがいる。石柱にしがみ付いて眠っている。何故か妙な安心感が得られた。


ロボット「ようこそシンカイサブウェイへ。チケット売り場は左手、売店は奥、乗り場は右手になります。」


 切符は自販機で買える。無駄に電子マネー対応してるようだ。私は現金で払うがな。ゆっくり線3人分の3000円投入


  シュゥゥゥゥ!!


ルルリエ「ひゃぁ!?」


 切符と称して謎の霧を吹きかけられる。今時、紙の切符なんて時代遅れなんだろう。


 売店ではユカーリ駅限定のコアラ肉マラサダがある。6個買おう。1200円払う。


ルルリエ「本当にコアラ食べちゃうんですか!?」


 シンカイセン乗り場は無人……という訳ではない。老人が3人、コアラが5匹が静かに座っている。


ルルリエ「静かですねー」


 深海に埋まった太いチューブの中に線路を引いているのか。


 透明な壁の向こうには、エビや透明なヒラヒラがうようよしている。


 ………


 静かだ。


 ………


 コアラのおやつがサラサラ擦れる。


 ………


  ピンポーン♪

 

『間も無く反時計回りの列車が到着します。黄色い線までお下

がりください。』


  フゥウィィィィィン


ルルリエ「すごい、日本の新幹線です!」


 流線型の白いボディだ。元の10倍速くらいで動いてる気がするが、気にしないでおこう。


  シュン!


 扉が一斉にスライドする。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 ラリルリ列島は直径およそ3000km の環状列島だ。


 次の島のまでおよそ2000km マッハ3 で およそ60分なのだ。



▼▼▼▼▼▼▼▼



  ピンポーン♪


『本日も、シンカイサブウェイをご利用頂きましてありがとうございます。この電車は、カマキリ号、次の駅はカンガシティです。』


  プシュゥゥゥゥゥ

  フゥウィィィィィン

  スー


 軽い浮遊感の後、椅子と背中がぺったんこ。そしたらもう安心だ。


  ガタンガタン



 コアラ肉マラサダを食べよう。


  はむっ もぐもぐ


 すごい、調味料の味がする。肉そのものは草っぽいね。


ルルリエ「なっ、なんだが不思議な味がします。」

シェード「草よりはおいしいの。」



  ガタンガタン



 オレンジジュースを飲もう。


  ちゅー♪

        (ちゅー♪) ( ちゅー♪)


 安心と信頼のオレンジジュースだ。



   (ガタンガタン)


 マラサダとジュースの味が残る。


   (ガタンガタン)


 ……暇だ。


   (ガタンガタン)


 ……


   (ガタンガタン)


 ……眠い。


   (ガタンガタン)


 ……シェードちゃんの肩に寄りかかる。


   (ガタンガタン)


 あっ、ナデナデされる。気持ちいい……


   (ガタンガタン)


 ふにゃぁ。


   (ガタンガタン)


 シェードちゃんの膝枕


   (ガタンガタン)


 ………


   (ガタンガタン)


 今日のシェードちゃん、いつもより魅力的に見える。


   (ガタンガタン)


 ……シェードちゃん、ちゅぅ、しよ?


   (ガタンガタン)


  ガシッ!


 シェードちゃんが目をギラギラさせている。


 私は全身の力を抜いて、身を任せる。


   (ガタンガタン)


ルルリエ「はわわっ!? 2人とも何を!?!?!?」わさわさ


   (ガタンガタン)


 遠くで誰かさんが騒いでる。


   (ガタンガタン)


ルルリエ「はわわわ〜」ガン見


   (ガタンガタン)


   (ガタンガタン)


「んっ」


   (ガタンガタン)


   (ガタンガタン)


「あむっ」


   (ガタンガタン)


   (ガタンガタン)


「じゅるっ」


   (ガタンガタン)


   (ガタンガタン)


 「「ぷはぁ」」


   (ガタンガタン)


 唇で触れ合うのは初めてだね。


   (ガタンガタン)


 膝枕でシェードちゃんの顔を見上げてみる。


   (ガタンガタン)


 にひひ(にひひ)


   (ガタンガタン)


 不思議と眠くならない。


   (ガタンガタン)


 もう少し見つめ合っていたい。


  ピンポーン♪


『間も無くカンガシティです。今日もシンカイセンをご利用頂きありがとうございました。間も無くウサノシティです。カンガシティを出ますと次はユラリタウンに停まります。』



▼▼▼▼▼▼▼▼



  [カンガシティ 〜青筋ひかる跳獣街〜]


 太陽は真上。


 アスファルトで舗装されただだっ広い道。


 鉄筋コンクリートの木造建築がぽつぽつ見られる。


 やはり過疎ってる。人通りも少ない……おや、アレは?


 なんと、カンガルーがニンゲンと並んで歩いている!


-------------

ガルノウ、筋獣魔獣

・優しい心と強靭な肉体を併せ持つ白いカンガルー

 正々堂々を良しとし、非道な行為は許さない!

-------------


ニンゲンA「あろーはー♪」

アオサ「あろーは」

シェード「あろーはなの」


ガルノウA「がるーらー!」

アオサ「がるーら」

シェード「がるーらなの」


ルルリエ「!?」びくっ


 奴らはマラサダを手に持っていた。気になる。



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「プロテインマラサダ6個くださーい」

店員「あいよー」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 コンクリートの岸壁に消波ブロックの列がある。


  ざざーん


 それでも砂浜に波が寄せる。


  ざざーん


 プロテインマラサダを食べる。ココア味だ。普通においしい。


  ざざーん

        

        (わーわー)


 おや? 声が聞こえる。闘気に満ちた声だ。行ってみよう。


  ビュン



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [カンガスタジアム]


 街の中心部には、まっしろな立派なドームがある。半球状で、大きなドームの側に小さなドームがある。


 この街の人口の8割が集まっているようだ。


 中からすごいパワーを感じる。


  フゥウィィィィィン


 自動ドアが空いて、背の高い筋肉質のウサノウが歩いて来る。サングラスをしている。


「はっはっは、オレはメガマッソウ。この島の守り神だ! 歓迎しよう、強き者共よ。はーっはっはっは!!」


ルルリエ「あわわわぁ……」びくびく


 カンガルーの笑顔の下では娘が袋をつかんでいて、顔を半分隠している。


  きゅん♪


 私の心臓が高鳴る。


 そうか、メガマッソウさん……ママなんだ♪

なんだこのカンガルー!?


-------------

筋跳獣メガマッソウLvω_10(光)


HP   :ω_11

こうげき:ω_13

ぼうぎょ:ω_10

まりょく:ω_6

せいしん:ω_10

すばやさ:ω_10


主な能力ワザ

・ビルドアップパンチ

・おやこアタック

・百烈拳

・マッスルフィールド

-------------

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― 新着の感想 ―
[良い点] > マラサダは揚げパン。マラサダは揚げパン。よし覚えた。 ふむ。では、マサラダとは何ぞ? [気になる点] > ロボット「ようこそシンカイサブウェイへ。チケット売り場は左手、売店は奥、乗…
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