クラゲ星人の侵略
ナデナデ合戦
[ルルリエ視点]
わたくし、クラゲ星人のルルリエと申します。地球から来ました。
地球とは、ここから1万光年の青くて丸い惑星です。以前はニンゲンを自称するお猿さんが支配していたとお聞きしています。
ある時クラゲがニンゲンの脳を乗っ取って、クラゲ星人が誕生したとの事です。
わたくし、お母さまにこのドーナツ星の侵略を命じられました。外から見るとドーナツ型だからドーナツ星だとか。現地での呼び名は別にあるのでしょう。
NASAにある『スーパーホール』なる穴を潜るとあら不思議、1万光年先のドーナツ星にあっと言う間に着いてしまいました。
ここは……ハワイのような所ですね。見た事もない生物がたくさんいます。未知のウイルスに感染しないか心配です。
あっ、第一宇宙人を発見しました! ニンゲンそっくりです。
???「あのー?」
???「何なのアンタ?」
はわわっ、声をかけられてしまいました!?
大丈夫、翻訳マシーンは正常に作動しています。
ルルリエ「はっ!? わたくし、ルルリエと言います。えっと〜、その〜……ナデナデさせてくださいッ!!」
アオサ「いいよー」
やりました! クラゲ星人はニンゲンの頭に触れる事で洗脳、感染するのです。さぁ洗脳電波の餌食になるのです!
ナデナデ
触り心地は良いですね。
ナデナデ
あれ、手応えない?
ナデナデ
おかしいですわね。
アオサ「えいっ」ナデナデ
ルルリエ「ふわぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」
何ですの! 全身に力が入らないです。
ナデナデ
ルルリエ「ひゃぁぁぁん♪」
あれっ? ワタクシ何をして……?
ナデナデ
ルルリエ「ふにゃぁぁぁ♪」
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
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[アオサ視点]
白い帽子のお嬢様が私をナデナデする。
白く透き通る髪の毛が触手のように巻き付いてくる。
頑張って洗脳しようとしてるみたいだけど、当然、私の耐性に弾かれてる。
かわいそうになってきた。ナデナデしてやろう。
アオサ「えいっ」
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必殺技:ハートナデナデ
・相手の心をナデナデして強制的に魅了して心を開く。(事象の書き換え属性)
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ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ルルリエ「はっ、ここはいったい?!」
アオサ「うん?」
おめめぱちくり。ルルリエはぺたりとすわり込んでいる。
ルルリエ「えっと、ひゃぁ?!?!?!」
アオサ「???」
シェード「どういうことなの?」
心音センサー発動。真実的な何かを見るのだ!
ドクンッ!
何と、ルルリエは、さっきまで頭のクラゲに乗っ取られていたのだった!
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クラゲ「………」へなぁ
ルルリエの頭のクラゲは、ナデナデされて動けない。
ルルリエ「うーん、クラゲの記憶が混ざって気分が悪いですわ。」
アオサ「あー、記憶混濁は辛いよね。」
シェード「経験者は語るなの。」
アオサ「とりあえず、マラサダ食べなよ」
ルルリエ「あっ、いただきます。」はむっ
シェード「マンゴージュースもあるのよ?」
ルルリエ「いただきます。」ちゅー
小さな口でマラサダをパクパク食べている。ちなみに私はパインヨーグルトマラサダを食べている。
まずは、頭のクラゲさんを魔改造しよう。頼みますよ赤血球さん。
>クラゲに『ルルリエの相棒』を付与
お前は今日から帽子だ。勝手に動いちゃダメだぞ!
ルルリエ「ふぅ、実は地球では全人類がクラゲに寄生されてしまったのです。」
アオサ「あら大変。」もぐもぐ
シェード「強そうなの。」もぐもぐ
私は白血球でマラサダを食べながら話す。
ルルリエ「クラゲ星人と化した人類は、異星や異世界への侵略を始めたのです。」
アオサ「ふーん? で、手始めに近くにあったこの星をって訳ね」もぐもぐ
ルルリエ「はい。わたくしダメダメですので、様子見の捨て駒として放り込まれたんだと思います。」
うわっ、クラゲ大量発生は困る。さっさとナデナデしないと。
ドクンッ!!!!!
心臓が騒いでいる!? 何か来る!
アオサ「ルルリエ。ちょっとゴメンね!」
ルルリエ「えっ? 何ですぅぅぅっ!」
ずぶずぶずぶ(心臓移植)
コォォォォォケェェェェェーーーーー!!!!!
ずざーん
>アオサは死んでしまった
>シェードは死んでしまった
>ルルリエは死んでしまった
ドクンッ!
>アオサは生き返った!
>シェードは生き返った!
>ルルリエは生き返った!
アオサ「落ち着いてニワトリさん、私たちクラゲ星人じゃないよ!」
ニワトリ「コケッ?」
アオサ「大丈夫、この娘はもう悪さしないから。」
ニワトリ「………こけぇ。」
ひゅーん
よし、謎のニワトリは去った。
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ルルリエ「死にました? もしかして今しにましたの?」がくがく
アオサ「私の心臓があれば、死んでも復活できるんだよ」
ルルリエ「何と素晴らしい! これがあればお母さまを……」
シェード「それ反則だから、戦闘はクソゲーになるの。」
ルルリエ「それでいいのですよ! あんなクソカルト集団や殺陣ニワトリよりは100万倍マシです!!」
アオサ「じゃっ地球に行こうか」
ルルリエ「え? スーパーホールは一方つふゃぁぁ!?」ブゥン
徒歩で行く。1万光年は有限なので、0秒で着くのだ。
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[地球]
(とあるクラゲ星人視点)
オレは今日も偉大なるマザーを崇めるぞ!
よく分からないけど、マザーは素晴らしいお方なのだ。
今日も何処かの異世界を征服しているに違いない。
偉大なるマザー、万歳!!
???「蜂になっちゃえ!」
ぽふん♪
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ナデナデ、ナデナデ
ふにゃぁぁぁ、なんということだぁ。ワタシは信仰するお方を間違っていたのかぁ……
アオサ様こそ至高! 我々に真の幸せを思い知らせて頂いた救世主だ!!
アオサ様万歳!! アオサ様万歳!!!!!
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こうしてクラゲ星人はハチ星人になった。
ルルリエ「ちょっと!? 結局カルト集団ではありませんか!!!!!」
アオサ「平和主義者だから大丈夫だよ。」
ルルリエ「確かに、侵略とは無縁なお花畑集団ですわね……」
シェード「でもアオサはめちゃくちゃ侵略行為してるの」
ルルリエ「でも、お母さまはいませんでした。」
シェード「異世界やパラレルワールド探しても見つからないとなると、相当な実力者なの。」
アオサ「そうだね、とりあえずマラサダ食べよう。」
ルルリエ「今度は何のマラサダですの?」わくわく
こうして私達のラリルリ列島の旅は続いていく。
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「もしもしー」
「もしもしアオサちゃーん」
「今ね、地球のクラゲ星人をハチ星人に変えたのー」
「あらあらすごいわね。やるなら徹底的にやらないと、後で痛い目を見るわよ。気をつけてね。」
「はーい。じゃあねー」
「またねー」
ピッ……
アオサは70億人に分裂して一斉ナデナデしましたとさ。
ちなみにクラゲはダークマターの海を漂うので、水タイプではありません。
↓心臓移植後のルルリエ
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ルルリエLvω_4(土+闇)
HP :ω_4
こうげき:ω_4
ぼうぎょ:ω_4
まりょく:ω_4
せいしん:ω_4
すばやさ:ω_4
主な能力
・ダーク光線
・隕石アタック
・洗脳電波
・かみなり
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↓謎のニワトリ
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閃雷鶏ガラコケッコLvω_10(雷+光)
HP :ω_7
こうげき:ω_11
ぼうぎょ:ω_8
まりょく:ω_9
せいしん:ω_7
すばやさ:ω_13
主な能力
・かみなり
・ボルトタックル
・魔法のレーザー
・ショックフィールド
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