39/108

おまけ：ミミナの砂盾はイワシを止める

超デフレ環境（アオサ基準）

　[ラリルリ列島　北の外海]

　　ざぁぁぁぁぁぁぁ……

　天気は雨。火の勢いが弱まり、水が強化される天気だ。

　荒れ海の上空に二人の少女が並んでいる。

　雨ガッパの隙間から決意に満ちた顔が見える。赤髪の少女と茶髪のメガネ女だ。

キクラ「ミミナー、いよいよだね。」

ミミナ「そうですね。緊張します。」

▼▼▼▼▼▼▼▼

　パシモ学院爆破から７年半、私達は世界中を旅して、ついに創造神アマノウスがいるであろう南国ラリルリ列島への出撃を決意した。

　ラリルリ列島は前人未到の人外魔境。魔獣の生態も人々の暮らしも謎に包まれている。

　以前も空を飛んで行こうとしたら、レベル200の魚群に一斉みずでっぽう連射されて全身穴だらけになって惨敗。

　それから修行のついでに世界中を巡り、ラリルリ列島出撃の準備を進めて来た。

　この日のためにレベルも上げまくったよ！ステータスも６桁になったのさ。

-------------

キクラLv355（火+雷）

HP 　　：883908

こうげき：424818

ぼうぎょ：202710

まりょく：624186

せいしん：348138

すばやさ：525054

-------------

ミミナLv300（土）

HP 　　：919270

こうげき：111678

ぼうぎょ：304390

まりょく：121390

せいしん：395938

すばやさ：121390

-------------

　ミミナは立派な肉盾に成長した。水が苦手な私に代わってみずでっぽうを受け止めてくれるはず。たぶんね。

▼▼▼▼▼▼▼▼

　　ざっぱーん

イワシラン「「「ギョエー！！」」」

キクラ「来るぞ。」

ミミナ「どんと来いです！」

　奴らはイワシラン。イワシ型魔獣だ。群れを成す2000匹みんながレベル200の強者なのだ。

-------------

イワシランLv200（水）

HP 　　：200000

こうげき：100000

ぼうぎょ：100000

まりょく：100000

せいしん：100000

すばやさ：100000

-------------

　中心部の赤いイワシが全員に指示を飛ばす！指示に従い一斉にみずでっぽうを発射した！

--イワシラン1はみずでっぽうを放った！

--イワシラン2はみずでっぽうを放った！

--イワシラン3はみずでっぽうを放った！

……

--イワシラン1999はみずでっぽうを放った！

--イワシラン2000はみずでっぽうを放った！

　　ドバァァァァァァ！！

キクラ「行けっ、ミミナシールド！」

ミミナ「了解でーす！」

--ミミナは身を守っている。

　　ズガガガガガガガ

--ミミナに6ダメージ

……

--ミミナに6ダメージ

　TOTAL 12000ダメージ

『身を守る』を使い、受けるダメージを0.001倍にする。

　つまり、TOTAL 1200万のオーバーキルをわずか 12000ダメージまで抑えたのだ！！

キクラ「よし、受けられればこっちのものだ！」

--キクラはショックウェーブを使った

　バリバリィィ！！

--イワシラン１に624180ダメージ

--イワシラン２に674114ダメージ

--イワシラン３に574245ダメージ

--イワシラン1999に617938ダメージ

--イワシラン2000に636663ダメージ

--イワシラン2000匹は戦闘不能になった！！

　よしっ、今のうちに強行突破だ！

　　スイスイィィィィ！！！！！

　さっきの攻撃を回避した赤いイワシだ。透き通った声で仲間を呼んでいる。

　　ゴゴゴゴゴゴゴゴ！！！！！

　　バタバタバタバタァァァ！！

　イワシが動き、水面がうねる。早く行かないとまた魚群が復活してしまう。

キクラ「飛ばすよミミナ」

ミミナ「おk」

　マッハ100で島に突っ込む。もう少しだ……

　　ガシャァァァァン！！

キクラ「……う“ぁっ！？」

ミミナ「大丈夫ですか！」

　硬いガラスのような物にぶつかり一瞬意識が飛んだ。今のは……時限障壁か。

　時間停止を応用して硬い壁を作る能力(ワザ)だ。あの赤イワシ、私の感知を掻い潜るとは。

--イワシランが4000匹集まった。

　さっきより大きな群れる。第二波が来るッ……！

▼▼▼▼▼▼▼▼

　　ちゅいーん

　　ゴゴゴゴゴゴゴゴ！！！！！

　イワシラン１匹１匹から、黄金の光が立ち昇る。重力に逆らい空に浮き、殺意が高まっていく。

--イワシラン達はアクアトルネードを使った！！

　　ドワァァァァァ！！

　イワシラン4000匹がみずでっぽうを一斉放出する。しかしただのみずでっぽうではない。

　先程とは違う圧倒的な水圧、そして螺旋を描き、ミミナの防御を崩していく！！

ミミナ「でもねー、私もこの７年間で強くなったんですよー！うぉぉおおりゃぁぁ！！！」

　ミミナも全力全開で守りを硬めていく。

　土魔法：砂の盾を貼って、ダメージを半減する。

キクラ「ミミナ、これをッ！！」ぴろりん♪

　ドーピング薬で精神力を強化し、ダメージを半減する。

　そして……

　　ドォォォォォォン！！！！！

ミミナ「巨大化ですぅぅぅ！！！」

　土魔法最終奥義：巨大化だ。HPが10倍になる。（およそ920万）

　　ドガァァァァァン！！！！！

　ズガガガガガガガ！！！！！

　　　　ガリガリガリガリィィィィ！

--ミミナに2273ダメージ

　TOTAL 909万ダメージ！！

ミミナ「はぁ、はぁ、やりましたぁ」しゅぅん

　とさっ

　元の大きさに戻って意識が切れてしまう。服は引き裂かれて内臓はひどい怪我をしている。

キクラ「頑張ったなミミナ、あとは任せろ！」

　キクラはミミナを脇にかかえて雷魔法の準備をする。

▼▼▼▼▼▼▼▼

　イワシラン達は驚き戸惑っている。今までどんな相手も葬り去ってきた必殺技を受け止められた驚愕で口をパクパクし、技の反動で動きが鈍っている。

キクラ「これで終わりだ。かみなりッ！！！！！」

　　ビシャァァァン！！！！！

　効果はバツグンだ！

--イワシラン達に106万ずつダメージ！

--イワシランは全滅した。

▼▼▼▼▼▼▼▼

　[ラリルリ列島　北部　ラッ島]

　（村の少年視点）

　おれ、マウマウ。じいちゃんの孫だよ〜。

　おれね〜、この島の外を冒険するのが夢なんだ〜。

　外には怖い魔獣がたくさんいるから〜、じいちゃんに認められるまで修行してるの〜。

　今日もランニングだよ〜

　　スババババッ！！

　あれ〜？女の子が怪我してる〜。助けなきゃ〜。

？？？「すみません、そこの人。この子がイワシにやられてしまいまして……」

マウマウ「まかせて〜、近くの冒険センターに案内するよ〜。」

　　スババババッ！！

マウマウ「このね〜、すごそうな薬草を使うとね〜、どんな怪我でも治るんだよ〜！」

　薬草を絞った汁を傷口に垂らすよ〜。

　　じゅるっ

　　ぴちゃっ

　　シュワァァァァァ！

　ほらね〜、傷口が塞がるんだ〜。

？？？「マジで！？ HP全快したよ。」

？？？「うーん…… ハッ、ここは？」

マウマウ「ここはね〜、ユカーリタウン。コアラがたくさんいるんだよ〜。」

まともなバトルでしたとさ。