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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
リーブタウン(2回目)〜慈悲な夜雨と親子愛〜
38/108

おまけ:新種の花は蜂の味

なぁんだこれはぁ!?

 [リーブタウン]


 ミツビー達の人化によって、リーブタウンには文化の波が急速に広まりつつある。


 ジヒナの船のミストア公国(幻影)を元にして、アオサ宅の東西南北には蜜蝋の家並みができているのだ。


 北区は剣の町。忍者と戦士が武器を鳴らしている。

 東区は氷の町。ヒョウムの氷でジヒナの船への道ができている。

 南区は炎の町。フレアの洞窟は立派なダンジョンと化している。

 西区は謎の町。麓の遺跡の奥では便利な機械が開発されている。


 そして中央区は……おはなばたけ! アオサ宅の西では多種多様の花が咲き乱れている。


 赤、青、黄色、紫、白、黒、様々な色が混ざり合った花畑だ。


 働き蜂たちがせっせと花粉を集めている。しかし、文化の発展の影でとある問題が発生していた。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [ジヒナの船 入り口のロビー]


ハッチ「はーい静かにー。今から会議を始めます。」


 白くてだだっ広い空間に6匹の女王蜂が集まっている。


 せっかくだから(?) みんなニンゲンに変身している。


 黒髪のお姉さんが赤髪少女を膝に乗せ、メガネとクノイチが淡々とロボ話、女騎士とアルビノは沈黙している。


ハッチ「みなさんご存知の通り、アオサ様の心臓移植により、100万のミツビー全員がニンゲンに変身できるようになりました。それに伴いハチミツ消費量が増加し、現在、花粉の供給が追いつかない状況です。」


 そう、ニンゲンの味覚を得たミツビー達は食べる楽しみを覚え、ハチミツと花粉の消費量が増えたのだ。


 他の食糧はジヒナの船から無限に獲れるが、ハチミツだけはそうもいかない。


 品質を維持するには上質な花粉が必要なのだ。


 ちなみに、ハチミツは主食、花粉はおやつ、ローヤルゼリーはビールや飲むヨーグルトのような扱いだ。


ハッチ「まずはみなさん一人1個ずつアイディアを発表してもらいます。フレアさんからどうぞ!」


フレア「えっ!? ええっとぉ……節約?」

ミチル「……大量生産できる機械を作ればいい。」


スカラ「能力(ワザ):ハチミツ生成 じゃダメでござるか?」

ザハト「ああ、アレは似たような味が続いてすぐ飽きるんだ。」


「「「「「うーん」」」」」


ヒョウム「うふふっ、あははは、オーっホッホッホ!! 貴方たち発想が貧相なのですよ、私たち自身がお花になればいいのです!」


一同「「「「「それだ!!」」」」」


ヒョウム「えっ、えっ?!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [中央区の花畑]


ヒョウム「えーっと、本当にやるのです?」


 花畑の真ん中で、ヒョウムがお花に変身している。アオサの心臓が本体なので、外見は大幅に弄る事ができるのだ。


 高さ2m ほどの青い花で、おしべとめしべの部分が蜂の上半身になっている。


ザハト「言い出しっぺの法則だ。」

スカラ「大人しくするでござる!」


ミチル「…… 実 験 開 始 ! 」


  ペロペロペロペロ

 ペロペロペロペロ

ペロペロペロペロ


ヒョウム「ヒャッ、やめっ、くすぐったアハハハハ」ビクンビクン


 何故か首のフサフサした所から花粉が生成されている。そこをペロペロして花粉を口から体内に入れるのだ。


 そして花粉は蜂の体内で精製、熟成されてハチミツになるのである。


フレア「ほら、アンタも精製するのよ」ぶちゅっ

ヒョウム「むぐっ」


 元に戻ったヒョウムも花粉を口移しされて、ハチミツ精製を始める。


 ハチミツができたら、ハッチとフレア、ミチルとスカラ、ザハトとヒョウムは違いに口移しでハチミツの味を確かめる。


ヒョウム「フフン、さすがワタシですね。我ながら完璧な味わいですね。」

ザハト「うん、スッキリ甘くて喉越し爽やかだ。」


フレア「でも、ヒョウムが毎日お花になるのは現実的じゃないわ?」

ハッチ「困ったわね〜」


ヒョウム「オーっホッホッホ、皆さん何を悩んでますの? 新しいお花を産めばいいのですよ?」


「「「「「それだ!!」」」」」


ヒョウム「あれっ、嫌な予感……」



▼▼▼▼▼▼▼▼

-------------

しばらくお待ちくささい…

-------------

▼▼▼▼▼▼▼▼



ヒョウム「はぁっ、はぁっ、産まれたぁぁぁ!」


ミチル「あら可愛い娘ね」


ヒョウム「えへへ♪ 名前はどうしましょう?」


ハッチ「うーん、すぐには思いつかないわねぇ〜」

フレア「うーん、ハナコちゃん?」

ミチル「……蜂蜜製造機一号、カフンダー。」

スカラ「ここはハナマルなんてどうでござる?」


ヒョウム「ちょっとアナタたち、もっとワタシを満足させる名前を考えてくささい!」


ザハト「私にいい考えがある! ……ソーネ、異国で太陽を表す言葉……らしい。」


ヒョウム「ソーネ、いい名前ですね。貴方の名前はソーネですよ。」

ソーネ「そーね、そーね!!」ぱたぱた



▼▼▼▼▼▼▼▼



 こうして、リーブタウンに新たな花が咲いた。


 全長10m の巨大なヒマワリの中に蜂の上半身がスッポリと埋まっている。これがソーネちゃんだ。


 ソーネちゃんの周囲には色とりどりの花が咲いている。もちろん全ての花びらの中から蜂が生えている。


 この新種を『ハチフラワー』とでも呼ぼう。


 働き蜂は毎日せっせと蜜集め。ハチフラワーの首をペロペロして花粉を集めている。


ヒョウム「ソーネちゃ〜ん、遊びに来ましたよ〜」

ソーネ「ママー! 見て、蜜蜂流を5段までマスターしたの!」ブンブン


 ボカァァァァン!!


ヒョウム「あらすごい! 頑張りましたね!」ちゅっ

ソーネ「えへへ、ママだーいすき♪」




 今日もリーブタウンは平和である。

ミツバチって、普通に口移しするんですね(メスどうし)。花粉とかハチミツとか


-------------

ソーネLvω_4(土+光)


HP   :ω_6

こうげき:ω_5

ぼうぎょ:ω_3

まりょく:ω_5

せいしん:ω_3

すばやさ:ω_3


主な能力(ワザ)

・ソーラービーム

・ソーラーソード

・タネガトリングガン

・すいとる

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― 新着の感想 ―
[良い点] > ミツビー達の人化によって、リーブタウンには文化の波が急速に広まりつつある。 ×文化の波 ○蜂の波 [気になる点] > そして中央区は……おはなばたけ〜 そういえば、お花畑キャラは…
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