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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
2面:ジヒナのせかい ~霊魂騒ぐ白船尾~
31/108

ママの怒り

ワカメうめぇ

ワカメを食べた。


毛細血管を張り巡らせて、白血球で食べたのだ。


歯ごたえがあって、旨みバツグン!


うーん? なんだか体に違和感が……?


シェード「アオサ、アオサ、お疲れなの!」

ジヒナ「お腹壊してないかい?」


アオサ「うん。お腹は大丈夫みたい……」


シェード「アオサ、アオサ、毛の形がおかしいのよ!」じーっ

アオサ「えっ……(心音センサー)」


よく見ると全身の毛が緑藻になってる!?!?


しかもアホ毛(ワカメ)が生えてる……


でもパッと見違和感ないし、ヌルヌルしてるわけでもない。


うん、何も問題ないね。



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「ノリで倒したけど、結局あのワカメって、なんだったんだろう?」

ジヒナ「私の探知範囲は宇宙を覆うレベルなんだ。それでも気づかないとなると……」

シェード「何者かが送り付けた……のかしら?」


アオサ「……もしかして、あの女神……?」

ジヒナ「あの女神って、この心臓を作ったというあの?」

シェード「何がしたいか謎なの。」


案外遊び半分でちょっかいかけたのかも。それとも私たちを成長させるためだったり?


ワカメを食べてから力がみなぎる気がする。


副産物として『交代』という能力が入った。


『パラレルワールドと繋がる能力』のようだ。


なるほどなるほど…… さっきの"綺麗なアオサ"が見える。蜂だらけで困惑してるね。ちょっと声をかけてみよう。


……ほうほう、好き放題できるんだね。ふふふ……



▼▼▼▼▼▼▼▼



軽く能力確認をしたら、もうやる事はない。帰ろう。


来た道を戻っていく。


 しゃん、しゃん、しゃん


銀河の道を歩いていく。


 しゃん、しゃん、しゃん


ジヒナと手を繋いで歩いていく。


 しゃん、しゃん、しゃん


紫のテントが見えてきた。


 しゃん。


食堂に入って、そうだな…… 味噌汁定食を食べよう。


シェード「あたしはオムライス定食なの」

ジヒナ「カツ丼セットで」


  (ジュゥゥゥゥゥゥ……)


……静かな所だ。


  (トントン)

      (グツグツ)


……醤油の匂いがする。


  (カチャカチャ)


……何の音だろう?


白い魂「へいお待ち、味噌汁定食だよ!」


直径30cm、高さ20cm もある器に入った味噌汁だ。ハイパー味噌汁とでも言うべきかな?


ワカメたっぷり。鰹節もある。


でかい豆腐、さつまいも、鶏肉、にんじん、大根、油揚げ


味噌汁の横には……おにぎり、玉子焼き、みかん、ポテトサラダ、メンチカツ。


量が多くてビックリだけど、戦闘後にはちょうどいい。


いただきます!


 ガツガツ ムシャムシャ ガツガツ


味噌汁が沁みる…… 異様なまでに旨みが濃縮されていてヤバい。


 ガツガツ ムシャムシャ ガツガツ


おにぎりがすすむ


 ガツガツ ムシャムシャ ガツガツ


ごちそうさまでした。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 しゃん、しゃん、しゃん


銀河の道を歩いていく。


 しゃん、しゃん、しゃん


ジヒナと手を繋いで歩いていく。


 しゃん、しゃん、しゃん


もう少しだ。


 しゃん。


60度傾いた水面が見える。


 ザァ……


船の入り口だ。もうワカメはいない。


アオサ「ジヒナ、私たちは旅を続けるけど、もちろん一緒に来るよね。」

ジヒナ「ああ、どこへだって着いていくさ。」


アオサ「ねぇジヒナ」

ジヒナ「なにかな?」

アオサ「ほっぺたちゅうして」

ジヒナ「この、甘えんぼうさんめ」


 ちゅっ……………………ちゅぽっ


アオサ「えへへ」

シェード「あたしもするの!」


 ちゅっ……じゅるり…………


アオサ「んふふ……」ナデナデ

シェード「んっ……」ちゅう


ちょっと歪んだ関係だけど、ここ9ヶ月ちょいで距離が縮まったな。


長いようで短い船(異世界)での暮らしを脳裏に映して振り返る。


……蜂とワカメと美味しいご飯


素敵な世界だけど、そろそろ旅立たなきゃ。


シェード「そろそろ行くの。」

ジヒナ「ああ、」


船の壁に丸い穴が空き、海面へと足を踏み出す


 ぴちゃっ

       (ぴちゃっ)  (ぴちゃっ)


長い永い0秒が終わりを告げる…………



▼▼▼▼▼▼▼▼



太陽が真上から激しく照りつける。


この世界の太陽ってパワフルなんだね。


船では9ヶ月だが、こっちではまだ4日しか経過してない。


……とりあえずママに電話しよう。



「もしもしアオサちゃん」


「もしもしママ~久しぶり」


「あらあら?……時空を越えた旅でもしたのかしら?」


「えっ、なんで分かったの?」


「声が違うもの。娘の成長を感じるわ。」


「えへへ…… えっとね……………………」


-------------



「……それでジヒナって娘をママにしたの」


「…………はい?」


「おっぱい吸ってナデナデしてもらって……」


「…………」


-------------



「へぇ………」


「そしてワカメを倒して船から出た所なんだ。」


「アオサッ!」


「えっ!?」ビクッ


「帰って来なさい。」


「ええっ!?!?」


「そのジヒナという女を連れて来るのよ、今すぐ!」


「はいぃッ」ビクッ




……どうしよう、ママに怒られた。


 TO BE CONTINUED……

ようやく2面ボスまで倒しました。ここまで長かった……


例のごとく、数日かけて次の話は考えてきます。


あっ、ワカメ食ったら超強くなりましたよ。↓

-------------

アオサ(ワカメ食後)


HP   :ω_4

こうげき:ω_4

ぼうぎょ:ω_4

まりょく:ω_4

せいしん:ω_4

すばやさ:ω_4

-------------

-------------

シェード


HP   :ω_2

こうげき:ω_8

ぼうぎょ:ω_2

まりょく:ω_8

せいしん:ω_2

すばやさ:ω_8

-------------

-------------

ジヒナ


HP   :ω_4

こうげき:ω_4

ぼうぎょ:ω_4

まりょく:ω_5

せいしん:ω_5

すばやさ:ω_5

-------------

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― 新着の感想 ―
[良い点] > ワカメうめぇ ワカメは美味しいものなのじゃ。 食べても太らぬし、身体にも良いし……。 じゃがの? 乾燥ワカメを食べる時は、十分に水で戻してから食べることをおすすめするのじゃ。 もしも…
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