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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
ネオバレルシティ ~過去を踏みしめ歩く街~
21/108

海の底へ。深く深く潜っていく。

連続体仮説ちゃん「無限で割った結果を 0 にしてはいけないの!」


作者「何?速度が無限なら0秒ではないのか!?」


→という事で、速度∞なら『時間なし』という事にします。

ローズ「あらぁ?お金が足りないのかしらぁ。」


私の手持ちは6000円。まさか情報料だけで6000取られるとは……


赤血球(チート)で金を増やしてもいいけど、せっかくなら……


すぅぅ、はぁぁ。


軽く深呼吸して気持ちを切り替える。


アオサ「ローズさん、これは"進化のアメ"っていうの。」ニヤリ



▼▼▼▼▼▼▼▼



(ローズ視点)


 ゾワッ!


背筋に寒気が流れたわ。


アレは捕食者の目よ。ちょっとからかってあげるつもりだったのに、油断するとこっちが食われかねないわ。


アオサ「"進化のアメ"……これを食べると貴方の望むように肉体が変化するんだよ。」


ローズ「……」じーっ


危険な香りね。


アオサ「例えば、お肌がツヤツヤになったり~、髪がサラサラになったり~、女子力が上がったり~」


ローズ「!?!?」ガタッ


なんですって!?…… ふぅ、落ち着くのよワタシ。そんな理想的なブツがあるわけないじゃない。


ローズ「それで、代償として何を失うのかしらぁ?」ギロッ


アオサ「さすがローズさん。このアメを食べると~」


ローズ「食べるとぉ~?」


アオサ「女の子になっちゃうの!」にこっ


ローズ「……アナタねぇ、本気で言ってるのかしらぁ?」


アオサ「もちろん本気だよ。既に犠牲者も出てるんだから。」ニヤニヤ


……女の子、ワタシは確かに子供の頃から性別と好みが一致してなかったわ。


服装や恋愛対象は女の子のソレだったわ。でも、カッコいい物や冒険譚に憧れる男の子の側面もあったの。


男にも女にもなれない……そんなワタシが今更女の子だなんて。


アオサ「別に今すぐ食べなくてもいいよ。はいっ。」


ローズ「あっ」


捕食者の眼光は、いつの間にかキラキラした子供の目になっていた。


アオサ「じゃあね~ローズさん」ブゥン……


ローズの手の中には2個のアメ玉が残っていた。



▼▼▼▼▼▼▼▼



その後、ネオバレルシティの5番通りでオカマとパンツマスクがカフェを開いたという。


女の子より女子力が高い空間は、一部の女子達にコアな人気となったらしい。


女子力の高さ故に"実は女の子"という噂が流れたが、真相は闇の中である……



▼▼▼▼▼▼▼▼



(アオサ視点)


太陽が斜めにギラギラと照りつける。


眩しくて目を細める。


……よしっ、キクラちゃんの居場所を探しますか。


心音センサー発動!


 ドクンッ!


いたいた……海の中かな? やっぱり水龍になってる説が濃厚だ。


ということで、瞬間移動(力技)


ブゥン……



▼▼▼▼▼▼▼▼



 [ネオバレル南西の海上]


陽光が反射して眩しい。


海は静かだが、私の心はさわさわしている。


アオサ「……(この下にキクラが)」

シェード「アオサ、アオサ、キクラって妹なのよね。アタシ達を害虫を見る目で見てたアイツなのよね。」


アオサ「……うん。」

シェード「会ってどうするつもりなのかしら?」


アオサ「……分からないよ。でも、心がざわつくんだ。」

シェード「ふーん、まぁいいわ。アタシは待ってるから。」



ざぶん……


海水が全身を柔らかく包み込む。


服は水を吸ってゴワゴワして変な感じ。




▼▼▼▼▼▼▼▼



 [水中10000m]


光も届かない真っ黒な空間。


周囲には、クラゲのようなタコや球状のイソギンチャク、トゲトゲの蟹やエビといった不思議生物がうようよしている。


……


懐かしい気配がする。幼少期の記憶が蘇る。


確信した。そこにキクラがいる!


???「キュリリィィィィィィイ!!!」


どこからともなく攻撃が飛んで来る。


--???は氷の魔槍を使った

--アオサにダメージはないようだ。


キクラ、お姉ちゃんだよー


--???は電撃を放った。

--アオサにダメージはない。


おーいキクラー


--???は魔石油を爆発させた。

--アオサにダメージはない。


キクラぁー?


--???は水圧で押しつぶした。

--アオサにダメージはない。


キクラっ!!


???「」ビクッ


 ガタガタガタガタ


海が震えている。


この感覚……怯えだ。ドラゴンに睨まれたスライムのように震えているのか。


アオサ「キクラ、大丈夫よ」


???「あっ」ビクッ


アオサ「キクラ?」


???「ぃやぁ……」ガタガタ


アオサ「どうしてっ!?」


???「ゃだぁ……」プルプル


アオサ「キクラぁ!!」


ガシッ


私は手を突き出し"何か"を掴んだ。


これがキクラ。形のない謎のエネルギー集合体だ。『魂』というモノだろうか。


???「あっあっあっあっ」ガタガタ


魂の奥底から怯えが伝わってきた。


かなしい。


ナデナデする。


ビクッ、プルプルプル、ビクビクッ、プルプル……


泣いているの?


私も泣きそう。


そこにあるのは深い深い拒絶の意志だ。どうしてそこまで怯えるのか、私が何をしたのか……


分からない……



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ「シェードちゃん……」


バヒュン


シェード「呼んだかしら?」


アオサ「あのね、キクラちゃんを6年前に送りたいの。」

シェード「そうなのね。」


アオサ「それでね……どうすればいいかな?」

シェード「そうね……」


私の赤血球の『回収』と『付与』だけじゃ、時間を跳ぶのは難しい。シェードちゃんにアイディアを聞いてみる。


シェード「分かったわ、分かったの。まずは赤血球でワタシに"過去と未来が見える能力"を付与するのよ!」


アオサ「なるほど、その手があったか。行けっ赤血球」


>シェードに『過去と未来が見える能力』を付与。


シェード「次は"反称"の能力で、キクラの時間を反転させるの。基準は3年前ね。」

アオサ「はえー(すごい)」


……シェードちゃん微調整中


シェード「アオサ、自分にも"過去と未来が見える能力"を付与するのよ。」

アオサ「えっ、うん分かった」


>アオサに『過去と未来が見える能力』を付与。


シェード「6年前のキクラの肉体を対象に今の魂を"付与"していい感じに混ぜるのよ!」

アオサ「うん。」


せーのっ


シェード「反称!」

アオサ「行けっ赤血球」


ブゥン……


アオサ「これで良かったのかな?」

シェード「さぁ、知らないわ。」


アオサ「そう……」

シェード「アオサ、ナデナデしてあげる!」

アオサ「ぁっ……」



  ナデナデ、ナデナデ

 ナデナデ、ナデナデ

ナデナデ、ナデナデ


  ナデナデ、ナデナデ

 ナデナデ、ナデナデ

ナデナデ、ナデナデ


  ナデナデ、ナデナデ

 ナデナデ、ナデナデ

ナデナデ、ナデナデ



ああ、何も考えたくない。


このままシェードちゃんのされるがままになる。


指を突っ込まれてハチミツを流し込まれる。


 んぐっ、んぐっ、んぐっ……


海水のおかげで甘さが引き立つ。シェードちゃんの指の味もする。


深海ナデナデは涙とハチミツの味だった。


このまま5時間ナデナデされ続けたのだった。



▼▼▼▼▼▼▼▼



「って事があったの。」

「あらあら、大変だったわね。」


「私、どうしたらいいの?」

「慌てる必要はないのよ。少しずつでいいの。少しずつ近づいていけばいいのよ。」


「うん、……ありがと。」

「それじゃぁおやすみなさい、アオサ。」


「うん。おやすみ」


ピッ……


 TO BE CONTINUED……

描写力が足りない。圧倒的に足りない。勢いで仕上げた後、改良版を出すのがいいのかなぁ?

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― 新着の感想 ―
[良い点] > アオサ「もちろん本気だよ。既に犠牲者も出てるんだから。」ニヤニヤ 確信犯と見たのじゃ。 [気になる点] > [水中10000m] いや、さすがに水龍どころか、まともな生物すら住ん…
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