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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
ネオバレルシティ ~過去を踏みしめ歩く街~
20/108

キクラが走った獣道 ~龍の祝福~

キズぐすり:スプレー式のポーション。どんな怪我もすぐに治るぞ!


    キズぐすり:HP2000回復 / 200円

スーパーキズぐすり:HP6000回復 / 700円

ハイパーキズぐすり:HP20000回復 / 3000円

まんたんキズぐすり:HP全回復 / 5000円

 [大型石油船スーパーベトラタンク]


石油船の上で向かい合うキクラとウラソゾ。


片や身長150cm の少女、もう片方は身長300cm のリザードマンだ。


--キクラはショックウェーブを使った!!


ガキィィィィン!!


--氷の盾で防がれた!

--魔石油氷のトゲが300本飛んで来る!!


--ヘルファイア!


ボカァァァァン!!


キクラ「はああああ!!」バリバリ


--キクラは全身に雷を纏って高速移動を始めた!!


 ビュンビュンビュン!!


ウラソゾ「何だこの動きは!?」


キクラ「ボルトタックル!!」


 ドゴォォォン!!


 バリバリィ


ウラソゾ「ぐわぁぁぁッ」

キクラ「う"あ"あ"あ"あ"」


 パァン


魔法を纏った突進は、威力は高いが反動ダメージを受けてしまう。


キクラ「はあはあ」

ウラソゾ「ぜいぜい、じゃあコイツはどうだ?」


 ザァァァァ!!


魔石油の大波が船を飲み込む!?


キクラ「アイツ船ごと攻撃する気か!?」


 ドドドドドドドドド


飛ぼうとするキクラを氷柱の弾幕が襲う


キクラ「なら強行突破だ!!」


波に向かって突進!!


しかし、波は魔石油だ!


 ボカァァァァン!!


キクラ「ぐうぅッ!」


ウラソゾ「喰らえっ!!」バッ


--ウラソゾはアイスビームを連射した。

--キクラの手足が凍ってしまた!


ウラソゾ「はっは、手足が止まればこっちのもんだ!」

キクラ「それはどうかな!」


 ゴォォォォォォォ!!


--キクラは青い炎と赤い雷を身にまとった


ウラソゾ「2タイプの魔法を同時に全身にまとうだと!?キサマ正気か!」


キクラ「お前なんて、体当たりで十分だッ!!」


ヒュゥゥゥゥ…………ドゴォォォン!!


ウラソゾ「ぐわぁぁぁっ!?」



○○○○○○○○



油まみれの甲板に倒れ込む2人。キクラとウラソゾは互いにボロボロだ。


ウラソゾ「こんな……ところで……ぐっ」


キクラ「させないよ!」ぱしっ


魔石油ビームのスイッチを押そうとするが、はたきおとされてしまった。


ウラソゾ「あの町には……変化が必要なんだ。俺みたいな奴を……二度と……」


キクラ「それでも人を殺すのはどうかと思うな。」


ウラソゾ「子供に何がッ!?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


???「キュリリィィィィィィイ!!!」


キクラ「何だあのドラゴンは、うわああああああ!?」


 バクンッ!



○○○○○○○○



(とあるマッドな科学者)


はーっはっはっはっ、ワシはペックル、シューワ財団の研究員じゃ。


シューワ財団は他企業とは違う。奴らは魔石油の金銭的な利益ばかりに目が眩んでいるが、ワシらは初めから"水龍キュリリリッツァ"が目的だったのじゃ。


そして今、都合良く2人の強者が、船の上で戦っている! しかもただの船ではない、大量の魔石油を積んでいる!


絶好のチャンスを逃すわけにはいかない!


まずは奴らをエサに水龍キュリリリッツァを呼び寄せるのじゃ。


安眠妨害の電波を流すのだ!


ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


よーしよしよし、無事に起きたようじゃ。朝ごはん(石油船)も食べ終わったようじゃな。


水龍キュリリリッツァは大海原の化身と呼ばれ、長年"使役するのは不可能"と言われて来た魔獣じゃが、龍の中のコアに特殊な作用を与えると支配できるという仮説をワシが立てたのだ。それを今から証明するのじゃ!


プラズマ光線発射ぁ!!


 ビビビビビビビビ


 ギャワァァァァァァ!?


ふっふっふ、核への直接攻撃は防げまい。今ので自我を失ったはずじゃ。


そして、魔力を乗せた電気信号を流す事で自在にコントロールできるはずッ。


 ビビビビビビビビ……


動いた、動いたぞぉぉぉ!!はーっはっはっは、これで奴は人形同然。ワシの仮説が証明されたぞぉ!!


さあ、水龍キュリリリッツァよ、我がシューワ財団の力を見せつけるのじゃぁ!!


……あれ、なんでこっち向いてぎゃあぁぁぁぁああああ!!??



○○○○○○○○



(キクラ視点?)


奴は(バケモノ)ではない。奴は(バケモノ)ではない。

故にワタシが負ける道理はない。


奴は(バケモノ)ではない。奴は(バケモノ)ではない。

故にワタシが負ける道理はない。


……アタシはキクラ。うーん、頭の中がグワグワする。


身体が動かないけど、さっきの電流を真似すれば動くかな……あっ動いた。


……あれっ、アタシは何をすればいいんだっけ?


そうだ、町をを破壊すればいいんだ。そしたらぜ~んぶ解決するね♪


ん? 何故か魔石油を自在に操れる気がする。


あの船を包んでみよう。えいっ


 どぷん!


ついでに凍らせて


 ガキン!


もっかい油で包んで


 どぷん!


凍らせて


 ガキン!


わーい♪


それじゃあ町をまっさらにしましょう♪ 人が生きていれば何にも問題ないよね!



○○○○○○○○



(アカバ団長視点)


なんという事だ、町を覆う魔石油の壁、そして空から覗くおぞましい顔……そして無数の腕が生えている!?


空から液体が垂れて、落下地点が大爆発を起こしている。


あれが伝説の水龍キュリリリッツァだと言うのか?


あんなバケモノ相手に……いいや、私はこの町を守らねばならぬ! たとえどんな犠牲を払っても。


アカバ団長「そう、この私自身の命でさえも!」


金庫の鍵を開けて、1つの鍵を手に取る。とある倉庫のカギだ。


この町の地中深くに眠る奴を蘇らせる。水龍キュリリリッツァに対抗できるのは奴しかいまい。


とある真っ赤な倉庫に入り、エレベーターで深く深く降りて行く。


▼▼▼▼▼▼▼▼

フゥイィィィィィン

▼▼▼▼▼▼▼▼



 地下100階


アカバ団長「あれが地龍ジョルラガンドラ、生で見るのは初めてだ。」


全長1000m に及ぶ巨大な蛇が眠りについている。全身が魔力を帯びた金属と石炭で構成されているらしい。あれで生物だと言うのだがら、魔獣というものは謎が多い。


壁や天井から出ている突起はエネルギー送信機。


たくさんの魔獣を犠牲にした違法エネルギーパックを使う。


アカバ団長「巨大エネルギーパック100個使用。そして足りない分は私自身の命で補うッ! 目覚めよ地龍ジョルラガンドラ!!」


 ポチッとな!


 フィフィフィフィフィフィフィフィ


エネルギーパックからパワーが流れ込む。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


アカバ団長「ははは、フハハハ、アーッハッハッハ。素晴らしい、これがジョルラガンドラ、さあ、町の平和を乱ぐぁ」ぐしゃっ


--アカバ団長は食べられてしまった


ジョルラガンドラ「ジャァァァァァァァ!!」



○○○○○○○○



 ドゴォォォン!!


ジョルラガンドラ「ジャララァァァァァァア」


キュリリリッツァ「キュリリィィィィィィイ」


にらみ合う両者



▼▼▼▼▼▼▼▼



ローザ「そして大怪獣バトルが始まったの。」


アオサ「ほえー(キクラちゃん大丈夫かな?)」ちゅう

シェード「これはひどいわ」もぐもぐ


ローズ「要約するとこんな感じよ……」



○○○○○○○○



--地龍ジョルラガンドラの破壊光線!


 ちゅーん


 ドガァァァァァン!!


--水龍キュリリリッツァは全身の体液をまき散らした!


 ブルブルッ


 ドガドガドガァァァァァン!!


--地龍ジョルラガンドラは全身をくねらせ体当たりをしかけた!


 ドゴォォォォォォン!!


--水龍キュリリリッツァは8本の腕で受け止めた!


--そのまま魔石油を吐きかけた!


 べっちょぉぉぉぉぉ!!


--水龍キュリリリッツァは炎と雷のブレスを放った!!

--地龍ジョルラガンドラも炎と雷のブレスを放った!!


 バリバリバリバリ


 キュイイン!?!?!


 ボォォカァァァァァァァァンッッッ!!


 ゴォォォォォォォ


 ………………………………………………


 ヒュゥゥゥゥ…………


--水龍キュリリリッツァは倒れた

--地龍ジョルラガンドラは倒れた



▼▼▼▼▼▼▼▼



ローズ「……要約するとこんな感じだったわ。」


アオサ「はえー……」

シェード「実際には何時間もドンパチやってたのよね?」


ローズ「ええ、そうよん。ワタシ達は避難誘導や流れ弾の処理で大変だったんだからぁ!……あっ、おかわりよ」


ほうじホットだ。ずずー、優しい味だ。落ち着く。


ローズ「大怪獣バトルの結果、海は荒れ、大地は裂けて山ができ、バレルタウンは隔絶されたわ。」

ローズ「魔石油の壁も何故か残ったままだったのよ。」

ローズ「死者は驚くほど少なかったわ。でも、ウラソゾとアカバ団長は行方不明ね。キクラちゃんはその……」


アオサ「えっ、まさか死体!?」さわさわ


ローズ「ええ。水龍キュリリリッツァの中から冷たくなって出てきたの。でもある日突然消えてしまって……」


アオサ「……」ずずず

シェード「……それからそれから、どうなったのかしら?」


ローズ「最初はみんなしょんぼりしてたわぁ。食料もジリ貧で未来に希望が見えなかったの。キクラちゃんの遺体に祈りを捧げる謎集団が発生したりもしたわね。」

ローズ「でも、意外な事に、この状況を打破したのはあのマッドな科学者ペックルだったわ。」


アオサ「……」ずずず

シェード「ふえっ!?」ずずず


ローズ「キュリリリッツァが遺した魔石油と、ジョルラガンドラが遺した魔石炭に金属類。これらを使って不思議マシンをたくさん開発したの。」

ローズ「食べ物ホイホイマシンなんて作って胃袋を掌握したのよねん。」


アオサ「……」ずずず

シェード「そうね、そうなのね。その結果がこの大都市なのね。」


ローズ「そうそう。ペックルをはじめとした科学者達が張り切りまくって、いつの間にか大都市になってしまったのよん。」

ローズ「そしてキクラファンの謎集団が銅像を建てたってわけ。」

ローズ「ただ、油田だけは今でも禁忌とされているわ。油田開発に乗り出した船が謎の失踪を遂げているとか……」


アオサ「ありがとう。いい話だったよ。」ずずず

シェード「ごちそうさまなのよ」ずずず


キクラがどうなったか気になる。ちょっと気持ちの整理をしたいかな?


ローズ「それじゃあ、食事代と情報料併せて10000円になりまぁす♪ 持ってるわよねぇ♪」


……あっ、足りない。

Bランクの大怪獣たちです。本気を出せば国が複数ボロボロになるレベルです。

-------------

水龍キュリリリッツァLv100(水+氷)


HP   :69564

こうげき:34272

ぼうぎょ:22032

まりょく:40392

せいしん:36312

すばやさ:22032


主な能力(ワザ)

・爆発する体液

・腕ラッシュ

・炎と雷のブレス

・咆哮@体液

-------------

地龍ジョルラガンドラLv100(土)


HP   :69564

こうげき:40392

ぼうぎょ:36312

まりょく:34272

せいしん:22032

すばやさ:22032


主な能力(ワザ)

・破壊光線

・突進

・火と雷のブレス

・しっぽを振り回す

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― 新着の感想 ―
[良い点] > とあるマッドな科学者 ……何となく親近感が湧いたのは、きっと気のせいなのじゃ。 > そして無数の腕が生えている!? シュバババババ!! > 巨大エネルギーパック100個使用 …
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