おまけ:マリリンちゃんの日常
アオサによってキャラ崩壊したマリリンちゃんのその後
わたしマリリン。猟師だよ。
今日は娘のネストを連れて狩りに行くよ。
朝6時に起きて顔を洗ってうがいをするの。
ネストはねぼすけ、叩き起こすよ。
ぺちぺち!
朝ごはんは、白ごはん、味噌汁、昨日の余りをチンしたもの。
ハリネ(妻)のおかげでちゃんとご飯が食べられるよ。ごちそうさまでした。
歯磨きして、顔に化粧水と乳液をつけて、着替え。
厚手の長袖長ズボンにオレンジ色のジャケットをはおって。
ライフル、ショットガン、ナイフ、免許証を準備して、お弁当も持って、リュックを背負って出発だぁ♪
マリリン「ハリネ、いってきま~す。」
ネスト「いってきまーす」
ハリネ「は~い、いってらっしゃ~い」
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今日のルートは
クラムシティ
→クリス間道(山道)
→マメポタウン
マメポタウンまで行って帰って来るだけだよ。道中の罠チェックや遭遇した魔獣を狩って冒険センターに卸すの。
わたしにとってはいつも通りの道だけど、ネストは慣れてないから足取りが不安定だね。あっ、また木の根にひっかかった。
ネストの周囲にミツビーが6匹飛んでる。
ネストは攻撃能力が壊滅的で一時期は猟師をあきらめたんだけど、蜂使いの才能がある事が分かったんの。
それで猟師の修行を始めたわけなの。
今はクリス間道、コンクリートの道から外れた山に入ってる。
行きのルートには20ヶ所の罠を設置してある。一つずつチェックしながら隣町へ行くの。
湿った土と葉を踏みながら木々が生い茂る山道を行くよ。
1つ目の罠の場所についたよ。えっとネストは……
ネスト「は"ぁ"、は"ぁ"、ぜいぜい……」
あらら、やっぱり体力が足りないのね。
マリリン「がんばれネスト、今は辛いけど、そのうち体力がつくから大丈夫よ!」
ネスト「うん……わかった……よ……」ぜいぜい
マリリン「ネスト、あれが"トラバサミ"よ。」
ネスト「えっどこどこ?」きょろきょろ
マリリン「ちょっと待っててね」ごそごそ「ポチっとな」
地面の上にスーっとトラバサミが姿を現す。ステルス機能つきなのだ。
ネスト「わぁすごい!」
マリリン「誰も引っかからなかったみたいね。じゃぁ罠を移動させてから次行きましょう。」
ネスト「そっか、同じ場所だと学習されちゃうんだ。」
罠の移動もリモコンで楽々。どんどん行きましょう。あと19か所もあるのよ!
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マリリン「2ヶ所目の罠…… イノシシがかかってるよ!」
ネスト「は"ぁ"、は"ぁ"、は"ぁ"」ぜいぜい
……ネストが貧弱すぎるよ。ミツビー達が心配そうにしているよ。
トラバサミには猪魔獣ウボアがかかっているよ。
暴れているのでまずは麻酔弾を撃ち込むよ〜。
ドンッ!
マリリン「ネスト、よく見ておくのよ!」
ぐさぐさ
まずは放血!前足の付け根にナイフをサクッと刺すと、心臓(大動脈)から勢い良く血液が出てくるの。
じょばーーーー
後足を上げて更に血を放出させる。
ネスト「……」ぽかん
思ってたのと違うでしょ? 猟師は大変なの!
放血したら軽く水洗いしてリュックへ入れる。続きの処理は冒険センターでするよ。
マリリン「はい次行くよ。」
ネスト「えっ、あっ、うん」
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11時ごろ、マメポタウンに到着。
まずは冒険センターに顔を出そう。あの赤い屋根の建物がそうなの。
ガチャッ
マリリン「こんにちはー」
おじさん「やぁマス……じゃなくてマリリンちゃん。今日も精が出るね。」
マリリン「ほら、ネストも挨拶しなさい。」
ネスト「おっ、おはようございます……」びくう
おじさん「おう、おはよう、昼だけどな!」
一同「ははははははっ」
農家のおじさんおばさん達、みんな明るくて元気なの。
収穫は、罠20ヶ所中ウボアが2匹だったよ。
リュックから出して解体の続きだよ。
内臓を傷つけないようウボアのお腹を切り裂いて~皮を剥いで~骨をノコギリでゴリゴリ切断して~内臓を取り出すの。
心臓と肝臓と腸と網が美味しいのよ。
あっ、そろそろ昼食の時間だ。
今日のお弁当は鮭のふりかけに玉子焼きとトマト。
お弁当に加えて取れたての内臓を塩焼きにしてみんなで食べる。新鮮な食材は味が違うね!
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ウボアは一匹5000円で売却できたんだ。
……はぁ、ワイドバーン勿体無かったなぁ。総額100万円超の高級素材なのに、アオサさん丸ごと食べちゃうんだもの。
一時間ほどおじさん達と喋る。一見無駄話だが、情報交換の場なのだ。
その間、ネストはぐったりしていた。
先日、ガリア山の山頂付近で謎の光が発生したらしい。調査依頼が出るかもね。
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午後1時半
帰り道、行きとは別の道を通る。
ここは日光があまり当たらない深い草むら。
ちょっと少し強めの魔獣が出やすい場所だよ。
たまに高額なレア魔獣が現れるの。
わたしは遠距離狙撃が得意だから、高性能なレーダーを買って常に先手を取れるようにしてるの。
ピピッ!
レーダーに反応があったようね。あれは……
水たまりの側の熊に気付かれた!
『グゥマァァァァァァァァ!!』
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ゲキジョグマLv35(なし)
HP :13985
こうげき:3694
ぼうぎょ:3694
まりょく:962
せいしん:962
すばやさ:2917
主な能力
・暴れる
・ストーカー
・噛みちぎる
・毒で暴走
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マリリン「うわぁ」げっそり
一番遭いたくない奴に遭遇しちゃった。
一度獲物を見つけると死ぬまで暴走する迷惑な熊なのである。
しかも匂いを辿っていつまでも追跡されるので下手に逃げるのも大変。
おまけに脳筋ステで弱点なし、毒で更に暴走するオマケ付き。
はぁ、チマチマ弾丸を打ち込み続けるしかないかぁ、一発300~500円もするんだよねコレ。
熊『グゥマァァァァァァ!!』
ドスドスドスドス
ネスト「はわわっ」ぺたん
いけない!ネストが腰を抜かした。
熊がすごい勢いで走って来る。
マリリン「ネストォ!!」
ぶーん
おや?
ぶーん、ぶーん、ぶーん
ミツビー×6 VS ゲキジョグマ
--ミツビーは風を巻き起こした。
--ゲキジョグマに5942ダメージ!
--ミツビーは闇の魔力弾を放った!
--ゲキジョグマ6185ダメージ!
--ミツビーは闇の針を打ち出した!
--ゲキジョグマに6549ダメージ!
--ゲキジョグマは倒れた
あれぇ、ミツビーってあんなに強かったっけ?
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ミツビーLv35(風+闇)
HP :9925
こうげき:2917
ぼうぎょ:2192
まりょく:2917
せいしん:2192
すばやさ:3694
主な能力
・風魔法
・闇魔法
・毒針
・精神毒
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マリリン「ねぇネスト、この蜂どこから連れてきたの?」
ネスト「えっと、海辺の空き家に巣を作ってたよ?」
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ゲキジョグマは30000円で売れたよ。本来は危険な割に少ない報酬だけど、ネストとミツビーたちのおかげで助かったね。
蜂が強い事は分かったから、あとは本人の体力次第で十分やっていけるよ。
マリリン「ただいまー」
ハリネ「おかえりなさい♪」
ふぅ、疲れた
ハリネ「お風呂沸いてるわよ~」
わぁい
あれ?ネストも一緒に入るの?
お互い背中を優しく洗ってから湯舟に入る。
ざばぁん
はふぅ
………………
じぃぃぃぃぃぃぃぃ……
ネストがもじもじしながら見つめて来る!?
ネスト「……」じぃぃ
マリリン「えっと、どうしたのかな?」
ネスト「えっと、あのね、パパ…… ボクどうだったかな?」
マリリン「うーん、まず体力をつけないとね。」
ネスト「はうっ!?」
マリリン「解体作業にも慣れないとね。」
ネスト「ううっ」
マリリン「大丈夫よ、一年もすれば慣れるから。将来はきっと立派な猟師になれるよ!」
ネストがキラキラした瞳で見つめてくる。
(あぁ、急にナデナデしたい衝動がッ!?)
ぎゅっ
ナデナデ
ネスト「えっ、あっ、はうぅ♪」
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晩御飯は豚の生姜焼き。わたしの好物なのだ。
歯ごたえと肉汁がたまらない!
今日も何事もなく過ごせました。こんな日々が続く事を願って。
猟師の一日を書くために Google 検索をかけまくる事に。こうして無駄知識が増えていくのだ………………