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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
1面:クラムシティ ~潮風かおる港町~
12/108

BOSS:反称龍ギスラヴァール ~朱色の斬雨~

無限のぶつかり合いはノリと勢いで処理します。


戦闘内容は意味不明なので、深く考えずにノリで見るといいかも。


※分かりにくいので、近日修正予定。

超越者どうしの戦い、それはターン制バトル!


互いに一回ずつ技を出して殴り合う。そう、殴り合いなのだッ!!



▲▲▲▲▲▲▲▲



[1ターン目] アオサは決意を抱く


深呼吸をして、リミッターを解除する。


 ゴボゴボゴボゴボッ!!!


全身の血球が騒ぐ。


赤血球は全てを奪い、白血球は全てを喰らう存在と化した。



「奪え、赤血球!」


>「生」を回収、「死」を付与。


ただの即死攻撃ではない。前提と仮定を無視して結果だけを叩き付ける。肉体も精神も存在した事実すら消し去る絶対の死……


 ザッ…………


--ギスラヴァールは死んでしまった。

--反称龍ギスラヴァールが現れた!


「ほほう面白い。中級神クラスなら為す術もなく消滅しただろうな。」


「チィッ(無から復活するのは厄介すぎる)」


--ギスラヴァールは様子をうかがっている。



▲▲▲▲▲▲▲▲



[2ターン目] 冷静に次の一手を考える。


(何か弱点はないのか?)


「奪え赤血球!」


>「心」を回収、「無」を付与。


「ほほぅ、次は精神攻撃か。面白い。ほれ、まだまだあるのだろう?」


--ギスラヴァールは不敵に笑っている。


「……」チッ



▲▲▲▲▲▲▲▲



[3ターン目] 遊ばれているようで不愉快だ。


「喰らえ、白血球!」


狙うは『反称』の概念そのもの! 私の白血球(好酸球)はあらゆるモノを喰って自爆するのだ!


--しかしうまく決まらなかった。


「はっはっは、反称は我そのもの、貴様ごときに食えると思うな!」


--ギスラヴァールは笑っている。



▲▲▲▲▲▲▲▲



[4ターン目] 焦りを押し殺して思考する。


(ならばステータスを消し去ってやる!)


「喰らえ白血球」


>ステータスを喰らった。


-------------

反称龍ギスラヴァール


HP   :0

こうげき:0

ぼうぎょ:0

まりょく:0

せいしん:0

すばやさ:0

-------------


「我に小細工は通用しない! 能力反転(もとにもどれ)!」


-------------

反称龍ギスラヴァール


HP   :ω

こうげき:ω

ぼうぎょ:ω

まりょく:ω

せいしん:ω

すばやさ:ω

-------------


--ギスラヴァールは得意気だ。



▲▲▲▲▲▲▲▲



[5ターン目] 口の中が乾く錯覚に陥る


(やっぱり直接攻撃が有効なのかな?)


「では、そろそろこちらから行くぞ!」


「ッッ!!」


身構える。


「反称!」ぐわん……


今までのアオサの攻撃が全てアオサ自身に返っていく。


「がッ、あ"っ、うッ………………!?!?!?」


--アオサの生命が失われ、存在そのものが消えていく


「あ"っ、う"う"う"う"……」


--アオサの心が壊れ、感情がぐちゃぐちゃになる


「ぅぁ……?」


--アオサは自分が何者か分からなくなった。


「……」


--アオサのステータスが0になった。


………………



▲▲▲▲▲▲▲▲



………………


ヒュゥゥゥゥ…………


………………


先程までアオサがいた所には何も残っていない。


「ふむ、この身体を一回殺した事は褒めてやろう。貴様は今までで最も強いニンゲンだったぞ。」


ギスラヴァールは満足気に呟いて感傷に浸っている。


 ドクンッ!


「待てよ、まだ始まったばかりだよ。」ギロリ


「おお、今のを耐えたというのか! 」


「生憎、こっちも死んだ程度じゃ死なないんだ。」トントン


歯をむき出しにして心臓をたたく。


「面白い、面白いぞニンゲン! 貴様名を名乗れ。」


「……アオサ。」


「アオサ、覚えたぞアオサ。未来永劫我の記憶に残してやろう!光栄に思うがいい!」


「冗談じゃない、生き残るのは……私だッ!」



▲▲▲▲▲▲▲▲



[6ターン目] 全身が痛い、高揚感でごまかす。


「血液凝固:ブラッドウェポン!」


赤血球と白血球を血小板で包み、血漿で凝固させる。


 シャキン!!


赤黒い刀身が静かに脈打つ。二刀流で行くよ!


ザハトの真似事で剣の心得はある。



超越者どうしの戦いは事象の叩き付け合いである。通常の回避など不可能、『攻撃された』という事実を防御や迎撃で対応するのだ。



「行くよ、蜜蜂流:六角牢!」


六角柱状のビームの中を進みギスラヴァールに突進し、そのまま力任せに切り裂く。


 ギィィィィィィィン!!!!!


 ズシャァァァァァァ!!!!!


--ギスラヴァールに ω のダメージ

--ギスラヴァールは倒れた

--反称龍ギスラヴァールが現れた!


「面白い、小細工だけではないのだな! さあもっと我を楽しませろ!」


--ギスラヴァールはアオサを切り裂いた!


 ギィィィィィィィン!!!!!!!!


二本の剣と血小板(バリア)で受ける。


--アオサに ω のダメージ!

--アオサはふんばった!


無限のぶつかり合いは矛盾バトル。ノリと勢いが強いほうが勝負を制するのだ!



▲▲▲▲▲▲▲▲



[7ターン目] 全身が痛い気がする。


「蜜蜂流:光点斬下」


ギスラヴァールの横方向から数多のビームが鱗を焼き、上からアオサが急降下する。


 ズシャァァァァァァ!!!!!


レーザーは反転バリア的なのに反射されたが、斬撃は通った。


--ギスラヴァールに ω のダメージ

--ギスラヴァールは倒れた

--反称龍ギスラヴァールが現れた!


「無駄だ、我は何度でも蘇る!」


--ギスラヴァールは急に突進してきた。


「守れ、血小板」


蜂の巣状の盾で受け止める。


ドガァァァァン!!


--アオサに ω のダメージ

--アオサは死んでしまった。


 ドクンッ!


--アオサは生き返った。


(やっぱ死ぬのは精神的にキツイよ)



▲▲▲▲▲▲▲▲



[8ターン目] 呼吸が激しくなる……。


「蜜蜂流:斜陽箱斬」


巣箱状の斬撃とナナメから迫る12本のビーム。反転バリアでは捌ききれずにレーザーを通してしまう。


ボカァァァァン!!!!!


--ギスラヴァールに ω のダメージ

--ギスラヴァールは倒れた

--反称龍ギスラヴァールが現れた!


「ぐぬぅ、ならば、リバースクロウ!」


前方全てを塗りつぶす爪撃。この戦いでは背後に回っての回避は原理的に不可能。受けるしかない。


ズサァァァァ…!


剣を交差させてひたすら耐える。全身がヒリヒリする。


何かが入り込んで来る。反転の魔力?


「フハハハハ、生命反転(死ねぃ)!」


「そうはさせない、抗体仕事しろッ!」


ガガガガガ………………


--抗体は一生懸命がんばっている。

--生命反転を無効化した。


アオサ「(やはり、物理攻撃は有効なのか?)」


この闘いは意識の削り合い、心の削り合いだ。互いの戦意が擦り減っていく……



▲▲▲▲▲▲▲▲



[9ターン目] 少しめまいがする。


「蜜蜂流:……」


「リバースダイブ!」フッ……


--ギスラヴァールの姿が消えた……


「チィッ、面倒な事を。」



▲▲▲▲▲▲▲▲



[10ターン目] 息を止めて全神経を研ぎ澄ます。


(どこだ、どこから来る?)


上か、後か……いや、体内か!


「そこだッ!!」グサッ


仕方がない、ここは切腹だ。


「グワァァァァ!!」


--ギスラヴァールに ω のダメージ

--ギスラヴァールは倒れた


--アオサに ω のダメージ

--アオサは死んでしまった。


--反称龍ギスラヴァールが現れた!

--アオサは生き返った


上手くカウンターが入ったが、たぶん私のほうが痛い。



▲▲▲▲▲▲▲▲



[11ターン目] ジリ貧だ……めまいと吐き気が増す。


「蜜蜂流:直光裂斬」


六角柱状のビームの壁を斜めに斬る斬撃。そして狙撃する血液。やはり回避と防御が間に合わずに直撃!


ズガァァァァン!!!!!


--ギスラヴァールに∞のダメージ

--ギスラヴァールは倒れた

--反称龍ギスラヴァールが現れた!


「アオサよ、よく戦ったと褒めてやろう。ここまで我を傷付けたのはお前が初めてだ。」


「何だ急に」


「だが、我を滅ぼすには至らなかったようだ。」


「……!しまった」


「これで終わりだ、反称!」


今までギスラヴァールに向けた斬撃とビームがそっくりそのままアオサに襲い掛かる!!


 ズガァァァァン!!


 バリバリバリバリ!!


 ドゴォォォン!!


「う"ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」


(ダメだ、意識が…… ママ、ごめんなさい………………)



◯◯◯◯◯◯◯◯



『アオサ、アオサ、起きなさい。まだ寝る時間ではありませんよ。』


うーん……


『ほら、ママが泣いちゃいますよ?』


ハッ!?


 ガタッ


『ほら、シェードちゃんも頑張っているんです。』


そうだ、私のせいであんなボロボロに……


『思い出して、あなたが戦う原動力を』


私は……



▲▲▲▲▲▲▲▲



 [反転世界]


「アオサよ、いい戦いだったぞ……」


嵐の後の反転世界にて、反称龍ギスラヴァールは感傷にひたっている。


今まで幾度となくニンゲンや神々から反転世界を守り通して来た。産まれながらの強者ゆえ、まともな戦闘になるのは稀だ。世界の半分を人質に取られたり、別次元からの嫌がらせ、挙げるとキリがない。それでも彼は戦闘で退屈を紛わす事しか知らない。


清々しいまでの正面からのぶつかり合い。ちょっと笑顔で戦いを思い返す。


「うむ、気を抜いたらやられていたかも知れんな……」しみじみ


 ドクン……


「む?」


 ドクンッ!


「まさか!」


 ドクンッ!!


「はっはっは、まだ立ち上がるとは、敵ながらあっぱれ……ぬぅ? 何だアレは!?!?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴ


『アハハハハ、ハハハハハ、キャーッハハハ、ハハハハ、アーッハハッハハ、アハハ、ハハハ、キャーッハッハッハッハ』


ぶよぶよとした赤黒い歪んだ球体が脈打ち、口らしき裂け目から甲高(かんだか)い声がひびく……

ボス戦きついですね。まだ前半ですが3000文字超えちゃいました。


-------------

反称竜ギスラヴァール Lvω(闇)


HP   :ω

こうげき:ω

ぼうぎょ:ω

まりょく:ω

せいしん:ω

すばやさ:ω

-------------


ギスラヴァールさんも無限のパワー持ちでしたとさ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何というボリューム感! 前半でここまで濃いバトルになるとは……流石です。 [気になる点] ギスラヴァール氏が強すぎる……。 そしてアオサちゃんの様子が……!? [一言] ∞VS∞……もはや…
[良い点] > 超越者どうしの戦い、それはターン制バトル! > 互いに一回ずつ技を出して殴り合う。そう、殴り合いなのだッ!! う、うむ……。 そう……だったのじゃな……。 [気になる点] > ギスラ…
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