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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
バトルプラネット 〜永劫なる戦場は八の塔〜
105/108

星が綺麗なの…



アオツー:「ジヒナー」

ジヒナ:「ん、どうした?」ナデナデ


アオツー:「本体(アオサ)がねー、増える事をオススメしてるよー」

ジヒナ:「増える?? どういう事?」ナデナデ


アオツー:「んっとねー、えーと、えーと」

ジヒナ:「あはは、可愛いな」ナデナデ


アオツー:「んっとー、まあいいや、増やすね」


   ばくり


ジヒナ:「!?」


 突然ジヒナを頭から捕食するアオツー。


 そしてシェードと同じように増殖させたのだ!



▼▼▼▼▼▼▼▼



 (異世界の幻影)



アオサ:「久しぶりだねー」

シェード:「久しぶりなの」


 ここはジヒナの船の中、無限の廊下から入れる異世界の幻影。


 住民たちも幻影ではあるが、例のごとく半分くらい(アオサ)だ。


 (シェード)もたくさん飛んで、賑やかだ。


アオサ:「冒険センターだね」

シェード:「そうね」


 『冒険センター』、全世界共通の赤い屋根の建物。


 自動ドアをくぐる。ふぃぃぃん



アオサ:「わっはっは今日も大量大量」

アオサ:「ケッ、ウチは大赤字だぜ」

アオサ:「痛ぇぇぇ、腕が折れたぁぁぁ!!」



 冒険者の大半が(アオサ)



アオサ:「やっほー」


アオサ:「よっ、アオサ」ナデナデ

アオサ:「シェードちゃん可愛いな」ナデナデ

アオサ:「大変だけど頑張れよ」ナデナデ


アオサ:「も、もう! そんな簡単にナデナデしないで!」ナデナデナデナデナデナデ


シェード:「ちょっと何アオサだけでナデナデし合ってるの!」


アオサ×4:「「「「えっ?」」」」


シェード:「ヒッ!?」


アオサ×4:「「「「ナデナデ、ナデナデ、ナデナデ」」」」


シェード:「気持ち悪いの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 受付



受付嬢:「ようこそ冒険センターへ。回復ですか?」

アオサ:「あ、いや回復はいいです」


受付嬢:「お怪我の際はいつでもお越しください」

シェード:「ここの受付は回復専門なのね」




▼▼▼▼▼▼▼▼



 ショップ



─────────────


 マスターきずぐすり 200円

 あなぬけのワカメ  550円

 どくばり     1000円

 ドーピングハチミツ 700円

 アカシックレコード 500円

 蜂ボール     9800円


─────────────



シェード:「すごい品揃えなの」

アオサ:「でも全部自分で用意できるからなあ」


シェード:「ハチミツは美味しそうなの」

アオサ:「じゃあ2個買おう」



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ:「このパソコンはね、時空を超えてやり取りできるんだよ」

シェード:「へえ、ちょっといじってみるの」


   ぴーぴろぴろ♪


綺麗なアオサ:『もしもし』

シェード:「別次元のアオサなの!」


アオサ:「やっほー元気?」

綺麗なアオサ:『貴女のせいで日常が……ちょっとシェードちゃん?』ガタッ


シェード:『あたしなの!』

シェード:「あたしなの!」


シェード:『真似しないの!』

シェード:「そっちこそなの!」


アオサ:「まあまあシェードちゃん」ナデナデ

綺麗なアオサ:「そうですよ落ち着いてください」ナデナデ


シェード:「『あふん♪」』



▼▼▼▼▼▼▼▼



アオサ:「ここはドリンクスタンド、400円でおいしいドリンクを飲めるんだ」

シェード:「いい匂いなの」


アオサ:「いらっしゃい、何にするかい? オススメはハチミツスムージーだよ!」



─────────────


 おいしいハチミツ 200円

 ハチミツソーダ  300円

 ハチミツオレ   350円

 ハチミツミルク  500円


─────────────



アオサ:「ハチミツソーダで」

シェード:「ハチミツオレなの」


アオサ:「あいよ!」ガガガガガガガガ「へいお待ち」


 カー! のどごし爽やか! そして広がる甘み!


シェード:「おいしいの! アオサみたいな味なの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 迷宮


 ここは大きな木の中の迷路。


 虫や植物をかき分けて、階段を登っていくのだ。


エアビト:「アオサ様〜」

クサビト:「シェードちゃんだ〜」

ツチビト:「やったー踏まれたー」


 賑やかな場所だ。


シェード:「うるさいの!」



▼▼▼▼▼▼▼▼



 午後8時


 今夜は星が綺麗、空には“おほしさま”が浮かんでる。





        ■■■■

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 あれはアオツー、もう凶星じゃない。私の一部だよ。


シェード:「今夜は星が綺麗なの」

アオサ:「ん、ありがと」


 シェードを膝に座らせて、その黄色い髪を撫でるよ。


 指先で頭皮に触れて、くにくに、そのまま下方にゆっくり降ろす。


 シェードが力なくしなだれかかる。こっくりこっくり、眠気が伝わってきた。


 すると私の中のママから意地悪な心が湧き出す。


 それを受け入れると、徐々に身体がママ(ユイキリ)のものに変化する。


 手足はもっちり柔らかく、胸は膨らみ、ハチミツ色の髪が眠気を誘う香りを放つ。


 よりナデナデに適した肉体へ。


 あらあら〜、シェードちゃんスベスベなのね〜


ユイキリ:「シェードちゃん、大好きよ」

シェード:「あたしもなの」


ユイキリ:「うふふ、嬉しいわ〜♪」ちゅっ

シェード:「… えへへなの♪」ぽっ


 私はアオサ、だからシェードちゃんはお嫁さんなのよ〜♪


ユイキリ:「見てるんでしょ、いらっしゃい」

ジヒナ:「!? …あ、ああ」


 私はユイキリ、だからジヒナもお嫁さん♪


ユイキリ:「ナデナデしてあげる」ナデナデ

ジヒナ:「ん… 」


アオツー:「私は?」

ユイキリ:「貴女もよ〜、可愛いアオサちゃん♪」ナデナデ


 夜空の星は膝の上、小さくなって、撫でられて、私の愛で満たされるの〜♪


 うふふふふ〜♪



▼▼▼▼▼▼▼▼



 (アオサが心臓を貰わなかった世界線)



綺麗なアオサ:「ああ、疲れました」

シェード:「お疲れなの」


 最近、不思議な事が立て続けに起こっています。


 まさか一児の母になるとは夢にも思いませんでした。


 学校もいつの間にか(アオサ)で溢れかえっていましたし、この先どうなる事やら……


綺麗なアオサ:「ただいまー」


ユイキリ:「おかえりなさ〜い♪」

猫:「にゃーん♪」

ジヒナ:「おかえりー」


 ……あれ?


 知らない女の人……黒い短髪で背が高い……あぁっ、別次元の記憶が流れてきます。


綺麗なアオサ:「えっと、パパ?」

ジヒナ:「そうだよアオサ!」ぎゅっ


 あっ!? …すごい包容力。


 ママとは違った弾力、脳が休まるいい匂い、力強くて優しい声。


 初対面なのに心を開いてしまいそうです……

あと2話……

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[気になる点] > アオツー:「本体がねー、増える事をオススメしてるよー」 なんということを……。 > 突然ジヒナを頭から捕食するアオツー。 どう言い訳しても、クリーチャーなのじゃ。 > 冒険…
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