おまけ:アオサのステータスまとめ
注意)数学用語が多いです。流し読み推奨
[1面] ω → ω_1
アオサ初期ステータスは、最小の無限順序数 ω です。
いわゆる皆さんがイメージする所の『普通の無限』と言ったところでしょう。
そしてギスラヴァール戦で覚醒して、最小の非可算無限順序数 ω_1 となりました。
ω_1 は連続体濃度を持ちます。1、2、3……と無限に大きくなるのではなく、実数、つまり無限小数の集合と同じ濃度なのです。
実数直線は、時間軸や無限に広がる空間と同じ濃度、つまりアオサは『時間』や『空間』と同じ大きさになった訳です。
▼▼▼▼▼▼▼▼
[2面] ω_1 → ω_4
2番目の非可算無限始数 ω_2 、これは実数直線を枝分かれさせたものの濃度と等しくなります。
全ての点において2又以上に『枝分かれ』させるのです。
いわゆる『並行世界』、『パラレルワールド』といった概念と一致します。
そして、パラレルワールドをもう一度、枝分かれさせると ω_3、更にもう一度枝分かれさせると ω_4 になります。
裂けるチーズを裂きまくって樹木にするイメージ。
作中の『合体』は、上記のようにパラレルワールドを執拗に裂き続ける操作と同値です。
▼▼▼▼▼▼▼▼
[3面] ω_4 → ω_(ω_4)
時空を裂いて枝分かれさせ続ける事で、延々とステータスが上昇していきます。
執拗に何度も何度も時空を裂き続ける事 ω 番目、ついに ω_ω に達する事ができます。
(本編では時空を裂く代わりに、シオサが蜂を無限増殖→合体を繰り返した訳ですが)
この ω_ω をもう一回裂きまくって枝分かれさせると、ω_(ω_1)〜ω_(ω_4) のいずれかになるという……?
この辺から数字の実体が掴めなくなってきます。
(余談)
アオサが宇宙を殴って消滅させるシーンがあります。アオサを中心として距離 ω_10000000 の分だけ消滅して元通りに復元されました。
アオサのいた世界は大きさ ω_1 なので余裕で消えました。
(余談)
この小説独自の仕様として、『すばやさ』のパラメータが ω_ω に達すると、ターン制バトルで攻撃を回避できるようになります。
▼▼▼▼▼▼▼▼
[4面] ω_(ω_4) → ω_ω_ω_……
無限順序数もいよいよ大詰め。
4面ではなんと 0 に襲撃されてしまいます。
どんな無限も 0 をかけると 0。ならどうするか?
アオサ:「0が存在しなくなれば0にならない説」
シオサ:「攻撃対象が増えれば生き残れる」
女神:「0耐性で無効」
シオサが蜂を増やした副産物として、ステータスが急上昇した訳です。
ω_ω_ω_…… これの極限をとると、時空を引き裂いても変化しなくなります。
さすがのゼノジーノもこれにはお手上げです。
(余談)
アオサから距離 ω_ω_ω_…… の空間に到達すると、ぱたりと生命の気配が途絶えます。真っ暗闇の虚無の空間、女神が危険物を隔離する場所となっております。
▼▼▼▼▼▼▼▼
[5面] 強到達不能基数濃度の集合
もはや大きすぎてまともな表現が不可能な領域となりました。
とりあえず、後に出るほど大きな数字とします。
─────────────
・強到達不能基数=|宇宙カレー|
・ハイパー到達不能基数=|ハイパー宇宙カレー|
=|ハイパー宇宙プリン|
・ハイパーハイパー到達不能基数=|ハイパーハイパー宇宙サンドバッグ|
・ハイパーハイパーハイパー……到達不能基数|ハイパー×99宇宙に降る雨|
・マーロ基数=|ま〜ろやか宇宙ハチミツミルク|
・弱コンパクト基数=|ちょっとコンパクトな宇宙さくさくホワイトチョコ|
・準コンパクト基数=κ
・スーパーコンパクト基数=ι
・ハイパーコンパクト基数=ν
・120-膨大基数=γ
・n-膨大基数(120<n<ω)=h
・階層内階層基数=צ
────────────
最後のが女神の最大出力です。これに到達できれば女神を殴り倒せます。
ステータスやターンの概念も女神が作ったものなので、今のアオサなら、ぶち壊したり弄ったりできます。
ちなみに記号は適当。カッコよさそうな物を適当に拾ってきただけです。
▼▼▼▼▼▼▼▼
(追記)
強到達不能とは……
小さい数をいくら集めても到達できないという事です。
あまりに膨大すぎて、足し算、掛け算、無数の枝分かれ等は基本的に無意味となります。
一部、数学的な厳密さを欠いている部分があります。専門家の方はお察しください。