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愚者の心臓・蜂娘 〜蜂をナデナデする話〜  作者: ✨️ゲーミング百合✨️
1面:クラムシティ ~潮風かおる港町~
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天地を焦がす滅亡の光

引き続き蜂語でお送りいたします。

シェード「ザハト、ザハト、これはどういうつもりなのかしら?」

ザハト「なに、大した事じゃない。お前とは一度全力で戦ってみたかったんだ。ほれっ」


   ぽいっ


 敵にローヤルゼリーを送るのね。……味はイマイチね。


--シェードは回復した。


 しばしの休息。安らぎと緊張感が入り混じった不思議な空気。沈黙のまま時は過ぎていく。



▼▼▼▼▼▼▼▼



 ~2時間後~


 午後4時過ぎ。太陽が西に傾いている。


 毒針パワーもバリア回数も戻り、万全な状態の2匹が向かい合う。


シェード「もう大丈夫なの。おかげさまで全回復したの」

ザハト「それは良かった。」シャキン


 紫色に輝く光剣。二刀流だ。


 ザハトは 風+光タイプだ。闇と光は反発し合い、お互い大ダメージを受けるのだ。


ザハト「まずは小手調べだ。」


   フッ……!


シェード「なっ!?!?!?」


 ザハトの姿がブレて、1秒間に約3000発の斬撃が飛んで来る。視界一面斬撃まみれだ。


   ブゥン……


 シェードは背後に回り込む……


   ジリッ……


 不意に翅が焼ける気配がする。


 慌ててバリアを張って距離をとる。無数のレーザーが交差している。


ザハト「せいっ!」


   バリィィン!


 闇の障壁(バリア)はあっさり割られる。


 目にも止まらぬ無数の斬撃、行く手を阻むレーザー、的確にこちらを狙う魔力弾。


シェード「これが……剣士……なの?」


(そうね、そうなのね、これが本物の剣士だったのね!)


 金属片をブンブンするニンゲンとは一線を画す光景。光の芸術に心を奪われる。これが後のシェードちゃんの方向性を決定付る事となる。


 闇の障壁(バリア)と高速移動で斬撃を捌きながら次の一手を考える。


シェード「……! 閃いた、閃いたのよ!」


 斬撃の嵐を気合いで避けながら闇の魔力をチャージする。


シェード「闇の障壁(バリア)最大出力タックル!」


   ドガァァァァン!!

    バキバキィ!!


ザハト「なにぃ!?」


 闇の障壁(バリア)を限界まで強化して体当たりするだけの力技だ。これが意外にも強力。ザハトは想定外のダメージを負う。


 闇と光、相反するタイプのぶつかり合い。


 この戦い、長くは続かない。


ザハト「ガハッ…… やるな、やはり一筋縄ではいかないか。」


シェード「そうね、そうね、でもあなたの剣技もとっても素敵なの♪」


ザハト「それはどうも…… ところで、私は今から必殺技を放つけど、次の攻撃に耐えられたらアンタの勝ちって事にしないか?」


シェード「素敵♪ とっても素敵な提案ね。」



  こぉぉぉぉぉぉぉ



 ザハトは目を閉じて白いオーラをまとう。


 突然上空に飛び上がる。


   カッ!!


 辺り一面白に染まる。



ザハト「蜜蜂流最終奥義:無辺刃滅光!!」



 空から斬撃が降り注ぐ。地上の全てを切り裂くべく。



 空から極太ビームが降り注ぐ。地上の全てを焼き尽くすべく。



 こんなめちゃくちゃな攻撃、1秒も耐えられるわけがない。その前に勝負を決めるべくシェードちゃんは動く。


 シェードちゃんは斬撃をその身に受けながら、ザハトに急接近する。


 そして本日最大の一撃を、渾身の一撃を、放つ!


シェード「闇魔法最終奥義、全弾射出(フルバースト)!」


  ゴォォォォォォォ!!

  バリバリィィ!!

  ドゴォォォォン!!

  ダダダダダダダダ!!

  ボカァァァァン!!

  ヒューン!!


 今までブラックホールで吸い込み圧縮した攻撃を全て放出する必殺技だ。


 炎、雷、岩、針、ビーム、爆弾、ミサイル…… 様々なモノが放出される。



   ボォォォカァァァァァァァァンッッッ!!!!!!!!



……しーん


 後には地面に倒れ込む2匹の蜂。相打ちだった。


ザハト「ハッ、ハハッ、アハハハハッ、あー満足したよ。」


シェード「ワタシも、ワタシもよ……こんな綺麗な攻撃……初めて見たのよ。」


ザハト「シェード、アンタの勝ちだ。何処へなりとも行くがいい。」


シェード「言われなくても……」


ザハト「……」


シェード「ザハト!」


ザハト「何だい?」


シェード「ありがとう。」


ザハト「フッ……」



▼▼▼▼▼▼▼▼



   ぶーん ぶーん ぶーん


 蜂が飛ぶ。満身創痍の姿だが、決意に満ちている。


シェード「アオサ、アオサ、今行くからね。」


 目をギラギラさせて、眼前に立つ魔獣を薙ぎ払いながら蜂は行く。


 オレンジの夕日が傷口に刺さる。


 体液を垂らしながら這いずるように蜂は飛ぶ……

突然の戦闘シーンで反省している。今度はちゃんと前置きを意識します。(タブンネ)


-------------

ザハトLv88(風+光)


HP   :50547

こうげき:34822

ぼうぎょ:21121

まりょく:15577

せいしん:19431

すばやさ:33845


主な能力(ワザ)

・光魔法(主にレーザー)

・二刀流

-------------

シェードLv88(風+闇)


HP   :52096

こうげき:29674

ぼうぎょ:16808

まりょく:34347

せいしん:18270

すばやさ:30594


主な能力(ワザ)

闇の侵食(ダークイロウ)

・闇の障壁(バリア)

・ブラックホール

・毒針

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― 新着の感想 ―
[良い点] 引き続き蜂語で楽しませてもらっております。 [気になる点] 突然の戦闘シーンがガチすぎます……(もちろんいい意味で)。 「蜜蜂流最終奥義:無辺刃滅光!!」←ガチすぎますよ……。 [一言] …
[良い点] シェードのキャラクターが徐々に固まりつつあるのじゃ。 [気になる点] > 敵にローヤルゼリーを送るのね。ほんのり甘くてのどごし爽やかね。 ……前から気になっておったのじゃが、確か、本物の…
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