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新たな武器を求めて

 状態確認(ステータスチェック)も終えたし、次にやることとすれば。

「あとは皆の装備を整えないといけませんね」

 そうだった。俺の武器、壊れた上に洞窟内に放置しっぱなしだった。

「装備を整える? まだオレの斧も使えるし、鎧も問題ないぜ」

「ヴォーデ、そういう慢心が後々、後悔する事になるのよ」

 ハイ、反省シテオリマス。

「はいはい、分かったよ。ったく、お前はオレの母親かよ」

「ヴォーデ?」

 ……シャロンを怒らせるのはやめよう、うん。

「まずは、武器屋に行きましょう」

 俺の武器から買いに行くのか。とりあえず従っておこう。怒らせたくないし。

 シャロン主導のもと、武器屋に来た俺達。なんか、店構えが豪華というか……。ここで良いのか? シャロン。

「さあ、入りましょう」

「いらっしゃいませぇ!」

 なんか体をくねくねさせながら、男らしき店員がこちらへ近寄って来た。服装はともかく、男が化粧?

「本日は、どのような御用件でぇございましょう?」

「武器を買いに来ました。武器を見せて下さい」

 あの一風変わった店員に動じず用件を伝えるシャロンさん。貴女、肝が据わってないかい?

「はいはいはい。ではぁ、こちらへ」

 喋り方もオネェ系のそれだし。凄いところに来たな……。

「えっとぉ、そちらの殿方は斧と剣ね。で、お嬢さんは杖ね。斧と剣は、そちらよ。杖はこちらぁ」

 とりあえず、斧や剣は店内の東側に。杖は西側にあるのか。さて、どんなものがあるのやら。

 ……おっ、これはなかなか良さそうだな。そこまで重くもないし、扱いやすそうだ。これにしようかな?

「ヴォーデくんは、決まったかい?」

「…………」

 なんか、ヴォーデくんが斧を見ながら、震えている。なんだろう? 重いのかな?

「……た、高ぇ」

 ん? 高いとは、値段のことか? いくらするんだろう。

 値札には、50sと書かれている。よく分からん。この世界の通貨について、あまりにも気にしなさすぎたな。どうしようか。

「シャロン、通貨について聞きたいんだが」

「えっ? サトルさん、通貨のこと知らないんですか?!」

 はい、何も知りません。

「分かりました。説明しますね」

 シャロンの説明を聞いた感じだと、この世界の通貨は3種類に分かれているらしい。3種類は、銅貨、銀貨、金貨でありそれぞれ銅貨はデリス。銀貨はシルス。金貨はガルス。と呼ばれているとのこと。貨幣の数え方は銅貨一枚が1デリス(書くときはdと書く)で銅貨百枚で銀貨一枚となり、銀貨一枚が1シルス(書くときはsと書く)。そして銀貨百枚で金貨一枚となる。ちなみに金貨一枚は1ガルス(書くときはgと書く)とのことだ。

 ということは。50sってことは……銀貨五十枚ってことか。

 銀貨という時点で高そうなイメージだが、この世界の生活水準が分からんからな。

「(なあ、ヴォーデくん。銀貨五十枚って高いのか?)」

「(はぁ!? 高いも何も銀貨一枚ありゃ、半年は暮らしていけるんだぞ!)」

 えっ? そこまで!? この世界の銀貨って俺の世界の数十万円くらいの価値があるのか?

 お、俺が持ってる剣っていくらするんだ?


 ──70s


「(シャロン! ここの店。武器の値段高すぎないか?!)」

「えっ?」

 シャロンが驚きながら、武器の札の値段を見て、震えだした。

「(さ、サトルさん……)」

 なるほどね。武器屋に来たは良いけど、この店の事を知っていた訳じゃないのね。

「ああ、すみません。防具も見てみたいので、また来ますね」

「あら、そう? まあ、良いけどぉ……」

 ヤバイ。早く店を出ないと!

 俺達は何気ない顔をして店を出た。先程の店から距離を置いた俺達は、三人で話し合っていた。

「シャロン! あれはいくらなんでも、ダメだろ」

「今回については、同感だ」

 珍しくヴォーデくんと意見があったらしい。

「す、すみません……」

「とりあえず。武器を買いに行くのは良いとして、店はしっかりと選ぼう」

 俺達は意思を統一させた。高すぎない武具屋を探すことを。


───────────★───────────


 街の中を歩きながら、武具屋を探すがほとんどが高そうな店ばかり。店の中に入り、武器を見てみたが高かったり、安いが使えそうもないものばかりだった。

「サトルさん! あの店はどうでしょうか?」

 シャロンが指差した店は確かに高そうに見えないが、露店のような店なんだけど。

「あの……」

「ん? なんだい。冷やかしなら帰ってくれ」

 白髪混じりのジジ……お爺さん。冷やかしてもいない内から冷やかしなら帰れとは、これ如何に。

「帰ろうぜ。こんな店、見ても意味ないだろ」

「ヴォーデ! すみません。武器を探してまして。良ければ見せて貰ってもいいですか?」

「……見たけりゃ、勝手にしろ」

 では、お言葉に甘えて。……うん? なんか、他の剣と違う。なんていうか、空気が重いというか。魔剣かな? まあ、そんなものを売ってるとは思えないけど。とりあえず持ってみよう。

 ……抜いてみて剣を振ってみても、悪くない。高そうな感じがするのは、置いといて。

「ほう。それを選ぶか」

「なかなか良い剣……な気がするけど」

 違うのかな? もしかして、ホントに魔剣?

「……見る目はあるようだな」

「……これ、値段が書かれてないんですけど」

 もしかして、非売品? それとも高すぎるとか?

「代金はいらん。勝手に持って行け。それを選ぶ奴なら、出来る奴ということだからな」

 褒められてるのか? いや、俺はそんな凄い人間じゃないんだけど。元サラリーマンだよ?

「……この剣の名前は?」

「それか? それは──」

「おい、親父。これはいくらだよ」

 ヴォーデくん、空気読んで。店主が睨んでる。

「……小僧、勝手に持って行け。で、その剣の名前はコキュートスという名だ」

 コキュートス? なんか、聞いたことある名前だな? なんだっけ?

「小僧の斧はオーガアクス。小娘の杖はサイレントスタッフだ」

 なんか、カッコいい名前だな。

「これ全部、貴方が作ったんですか?」

「馬鹿言うな。作ったのは俺の知り合いで、俺じゃない」

 知り合いの武器を売ってるのか。ふむ。

「俺は武器の性能とかは知らんから、そっちで勝手に調べろ。あと代金はいらん。さっき言った通り勝手に持って行け」

 なんて気前のいい爺さんだ。とりあえず呪いの武器とかじゃなければいいが。

 さて、武器も手に入れたし。あとは防具だけれども……。

「防具なんているか? 元々、重装備とかじゃねぇし」

 防具は必要だが、言われてみれば防具らしい防具は付けてないな。盾とか兜とか。

「サトルさん、剣だけで良いんですか? 他にも武器はありますけど」

 いや、今は良いよ。持ってても邪魔になるし。

 シャロンは残念がっていたが、それでいいんだ。

 とにかく武器も揃えたし、あとは次の目的地だな。

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