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第2章 闇彫りの秘密
親父は俺のパンチを受け流し、関節固めを掛けてきた…!
「いいか…彫次!この闇彫りは堀元家の代々継承されてきた家宝だ!わしの背中を見ろ!」
暗闇の中で…!ダボシャツを脱いだ親父の背中には…?妖しく光る骸骨姿の聖徳太子が笏ではなく、マシンガンの銃口を口に咥えていた!
その神々しくも妖しい闇彫りに…?俺は釘付けになり1歩たりとも動けなかった。
「彫次よ!15歳のわしの身体に闇彫りを彫ったのは、四代目の堀元菊治郎だ!お前も今日から闇彫り師として、わしの元で修行が始まる…!」
「俺の身体にどうやって闇彫りした?」
「あの日…お前のコーヒーに漢方薬の温胆湯を入れておいた!」
「畜生…!あの夜に見たのは夢じぁなかったのか!」
「彫次よ…!これはお前の宿命じゃ!先祖代々背負って伝承してきたからな!」
「お前の背中に彫った闇彫物…!天使の羽根と髑髏は暗闇で妖しく浮かび上がるだけではない…!闇彫りは大潮の満月の夜になると、さらに変化するであろう…!」
To be continue.




