表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の食事を良くしましょ♪  作者: 下弦の月
異世界へようこそ
6/14

「聞こえないのか?」


再び騎士が問いかける。


聞いた事の無い言葉だが、私にはきちんと何を言っているのかわかる。


「あ・・聞こえます!」


(!?)


騎士が怪訝な表情をしていたので、慌てて聞こえていることを伝えるために話しかけた。


だが、自分が話した言葉は今まで話していた日本語ではなかった。


(な・・なんで!?)


今の今まで普通に日本語を話していたはずなのに、今私が話した言葉は全然聞いた事の無い言葉だった。


英語なら学校で習っていたので、少しはわかる。

そしてドイツ語、イタリア語も従姉妹が海外へ仕事へ行くたびに話すので聞いたことがある。


だけど、今私が話していた言葉は全然聞いた事が無い。

はっきり言って発音出来ているのが不思議なくらいだ。


「あぁ、聞こえていたか。 ところでここで何をしている?」


内心では何故言葉がわかるのか不思議でしょうがないが、騎士の問いかけにとにかくここがどこなのか聞くことに決めた。



「あの! ここってどこですか? 日本ですよね? だって私、さっきまでビジネスホテルの前にいたんだもの!」


勢いこんで話しかける私に騎士はまたも怪訝そうな顔をする。


「日本?日本とはなんだ? とにかくここにいては危険だ。 ミスミドの森を知らないのか?」


「ミスミドの森?」


日本じゃないとの言葉に驚く前にミスミドの森のことを聞く。


「後ろを見てみろ。 あそこにあるのがミスミドの森だ。」


確かに少し後方には森がある。

少し鬱蒼としているが、見た目は普通の森だ。


「あのミスミドの森には魔獣が出る。 最近では魔獣に襲われて死者が出ているくらい危険な森なんだ。 半年程前は普通の森だったのに、何故魔獣が出るのか・・。」


まじゅう?って魔獣ってこと?


「あの、魔獣って・・」


「あ?魔獣を知らんのか? レッドベアーや、ブルータイガーなどとにかく凶暴な獣の事だ。 ただの獣ならいいが、魔力持ちの為討伐に時間がかかっているが。」


魔力?魔獣?

一体なんのこと?


この時点で既に自分がいるのが日本ではなく世界さえも違う事に少しずつ気付き始めていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ