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眷属100人できるかな♪

部下の数は100人どころじゃないのです。

「聞け!眷属どもよ!」


リベリアの容態が落ち着き、力なく微笑んでボクの手を包んでくれたことで、ボクはかなり精神的に落ち着いていた。

集められるだけの貴族と、それに従属する者、この城に居るメイドに至るまで、謁見の間に集めボクは声を張り上げる。

「勇者は我が盟友となった。じゃが、そなたらの心を無理に捻じ曲げようとは思わぬ。勇者に対して敵対行為を取らなければそれで良い。協力関係であり、これまでここに迷い込んできた人間どもと同じように接してくれれば良い」

「はっ!」

モンスターの群れが一斉に頭を垂れる。

「そして、もう一つの報告じゃ。…この城に、我が愛し子の一人リベリアを殺めんとした、卑劣な亜種が紛れ混んでおる。リベリアが油断していた事を考慮しても、それでも甘く見るでない。仲間内で疑い合うのは悲しいが…行動は原則三名以上で行うこと。その3名と組むとき、まず、ギャグを言え」

「・・・・・・・え?」

戸惑いの雰囲気が広がるが、ボクは気にしない。


「亜種には感情が無い。つまり、ギャグを言ったときに、どう反応するか、それを見極めよ。これ以上言わずとも、聡明なそなたらなら察してくれるな?」

「無論です!」

「汚い亜種に血の制裁を!」

幾つもの声が上がる。

「そして最後となったが、王都と和平協定が成立した。これを足がかりに我々は多くの国々と協定を結んでゆくであろう。忘れるな、決してわらわの命令あるまでは攻撃してはならぬ!」

「はい!魔王さまに栄光あれ!」

「魔王さまに栄光あれ!美しき魔王さまに永遠の栄光を!!」

その賛辞の声を背に、ボクは謁見の間から消えた。




「……勇者ぁ!」

「おわっ!…、大丈夫か…?あんな事があったんだもんな…、辛いよな…」

ボクの私室で待たせていた勇者に抱きついたら、優しく頭を撫でてくれた。

ボクは座り込み、涙をこらえる。


「魔王っていうのは…、予言の子なんだって。モンスターの中でも特に知能の高い中からひとり、神託が降りるらしいんだ。新たなる魔王の存在が。…ボクの時は、それがリベリアだった……。…みぎも左もわからなくて…すっ裸で泉の中から引っ張りだされた時、リベリアは、抱きしめてくれたんだ…。魔王なのに恐れずに、待ち望んでいましたって…。嬉しくて…ボク、嬉しくて…」

ひっく、としゃくりあげる。


「ボク、望まれた事なんかなかったから…嬉しくて…。部下のモンスターたちも、中には本当のバカもいるけど、みんな言って聞かせれば分かるんだ。これまでは、人を殺す快感に、なんの疑問も持ってなかったんだ。今は、近隣の村の子が時々迷い込んできて…みんなでその子を笑わせたりしながら…道案内して…。それで、言ってくるんだ。魔王さま、あなたはこの温かい気持ちを我々下々の者にまで分からせてくださったのですね…って…」

ひっく、としゃくりあげて、「ボクは仲間が大事だよぉ…!誰にも泣いて欲しくないよぉ!」

すると、がばっと勇者がボクを抱きしめた。

「ああ、短い付き合いですぐに分かった、お前は悪いやつじゃない。誰にも泣いて欲しくないなんて言えるやつが、悪い奴なわけがない。…でも、そんなお前が泣いてちゃだめだろ…!」

「勇者ぁっ…!」

泣き続ける僕を抱きしめ、勇者はボクが泣き止むまでずっと、背中を撫で続けてくれていた。

ボクにはそれがとても安心できて―――――――気づけば眠りの縁にいた。

「おやすみ、魔王。また、明日、な?」

やさしい勇者、やさしい声。

頷いて答えたような気もしたけど、ボクはあっさり眠りに落ちた。




PCが水濡れで壊れてデータが吹っ飛んだので、更新が滞ります…申し訳ありません…(´;ω;`)ウッ…

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