第8話:消えたプレゼントの謎
夜空を駆け続けるユウタとルビーの前に、思わぬ事態が待っていた。
「…プレゼントが、ない?」
ユウタは小さな箱を抱えている手を見下ろした。そこにあったはずのプレゼントが、一つ消えていたのだ。
「どういうこと…」
ルビーは鼻を光らせながら辺りを見回すが、雪の街は静まり返っている。
「誰かが…持って行っちゃったのかな…」
ユウタの心に不安が走る。
ルビーも小さく鼻を鳴らして震えた。
「僕…失敗したのかも…」
二人は街の通りを慎重に探しながら歩く。
すると、遠くの屋根の上に小さな光の点が見えた。まるで導くかのように。
「…あれは…?」
ユウタが指さすと、ルビーの赤い鼻が瞬時に光り輝く。
二人は光に向かって駆け上がり、屋根の隙間から覗くと、そこに小さな子どもが座り込んでいた。
「これ…僕の?」
子どもの瞳には、不安と希望が入り混じる光が宿っていた。
プレゼントは、落としてしまったわけではなく、この子のもとに導かれるために消えたのだと、ユウタは直感した。
ルビーは小さく鼻を光らせ、ユウタの肩にそっと寄り添う。
「僕たち、やっぱり届くんだ…」
ユウタは深く息を吸い込み、プレゼントをそっと子どもに渡す。
子どもの顔に笑顔が広がった瞬間、ルビーの赤い鼻がまぶしく光った。
ユウタの胸の奥も、温かい光に包まれる。
「これが…奇跡、なんだね」
ユウタの声に、ルビーは鼻を鳴らして応えた。
雪の夜空の下で、小さな奇跡がまたひとつ生まれた――。
そして、二人の冒険は、最終局面へと向かっていく。




