第7話:空を裂く危機
雪の街を抜けた二人は、再び夜空を駆けていた。
イルミネーションの光が遠くに消え、上空には無数の星が輝いている。
「次は…あの辺だね」
ルビーは鼻を光らせ、空中で方向を示す。
ユウタも翼のように手を広げ、ふわりと浮かぶ感覚に少しずつ慣れてきた。
だが、突然、風が急に荒れ始めた。
黒い影が夜空を裂き、二人の前に現れる――巨大な機械の群れ。
「ドローンだ!」
ルビーの鼻が赤く光り、恐怖と決意を表していた。
ユウタは握った拳に力を込めた。
「負けない…僕たち、やらなきゃいけないんだ!」
ドローンは突如回転しながら突進してくる。
ルビーは空中で急旋回し、ユウタはしがみつきながら、風と衝撃に必死で耐えた。
「ルビー、右!」
「わかった!」
二人は互いに声を掛け合い、動きを連動させる。
小さな体で必死に機械をかわすルビー。ユウタの手が緊張で白くなる。
一瞬の判断ミスで、ユウタは背後のドローンにぶつかりそうになる。
「危ない!」ルビーの声。
ルビーが体を伸ばし、ユウタを抱きかかえながら、二人は回避に成功する。
夜空は一瞬静まり返った。
二人は息を整え、星空を見上げる。
「僕たち…やれたね」
ユウタの声に、ルビーは小さく鼻を鳴らす。
「でも…まだ終わってないよ」
赤い鼻は、次の試練を知らせるように光り続けていた。
夜空を裂いた危機を乗り越えたことで、ユウタとルビーの絆は、もう誰にも壊せないものになっていた。
そして二人の冒険は、まだ最高潮には達していなかった――。




