第5話:迷子のプレゼントと小さな奇跡
夜空を駆け抜けたユウタとルビーは、街の外れにある小さな公園に着いた。
ルビーの赤い鼻が光を強める。その先には、何かが落ちているらしい。
「ここだ…」
ルビーが小さく鼻を鳴らす。ユウタが近づくと、そこにはひとつの小さなプレゼントが転がっていた。
「これ…誰のだろう?」
ユウタが手に取ると、紙に手書きの名前が書かれている。見覚えのある名前ではない――世界中の誰かの子どもに届くはずのプレゼントだ。
「どうしよう…」
ルビーは不安そうにうなだれる。
「僕が落としてしまったんだ…」
ユウタはルビーの頭を優しく撫でた。
「大丈夫だよ。一緒に届けよう」
二人は手分けして街を探すことにした。ユウタが持つスマホには、SNS経由で小さなヒントが届く。
世界中の子どもたちが、応援や情報を送ってくれていたのだ。
「すごい…みんな、僕たちのこと助けてくれてる」
ルビーも小さく鼻を光らせ、勇気を取り戻す。
迷子のプレゼントを追いかけて街を駆け回るユウタとルビー。
一度はプレゼントが川に転がり落ちそうになったり、犬に追いかけられたりしたが、二人は息を合わせて乗り越えた。
そして、ついに小さな公園のベンチに座る一人の子どもに、プレゼントを手渡すことができた。
子どもの目が輝き、笑顔が広がる。
その瞬間、ルビーの赤い鼻がいつも以上に光った。
「…やったね、ルビー」
「うん…僕、やれた…!」
二人は肩を並べて夜空を見上げた。遠くでオーロラのように光る街の灯りが、二人の胸に奇跡の感触を残した。
小さな勇気と友情が生んだ、最初の奇跡。
この夜は、まだ終わらない――。




