第3話:街の迷子大騒動
「よし、行こう!」
ユウタはルビーの小さな手(?)を握りしめ、家を飛び出した。
街はすでにクリスマスムード一色で、イルミネーションの光が夜空に反射していた。
「まずは、プレゼントを探すんだよね?」
ルビーは少し不安げにうなずく。
だが、街は予想以上に混雑していた。人波に押され、地下鉄の階段でルビーが転んでしまう。
「うわっ!」
ユウタは慌ててルビーを抱き上げる。ルビーの小さな体がふわりと宙を舞った瞬間、赤い鼻が光った。
「大丈夫…?」
「うん、僕、これくらい平気!」
ルビーは照れくさそうに言ったが、次の瞬間、後ろから子どもたちの歓声が聞こえてきた。
どうやら、ルビーの赤い鼻がクリスマスのイルミネーションと同じ色に光って、人々の目を引いてしまったらしい。
ユウタは急いでルビーを隠すが、地下鉄のホームではドローンのような小型機械が突然暴走して、通行人の足元をかすめる。
「やばい!」
ルビーは小さな足で走りながらも、少しずつユウタの指示を理解して動く。
ユウタはドローンの動きを読みながら、人々にぶつからないよう導いた。
二人は息を切らせながらも、無事に混乱を切り抜けた。
「ふぅ…危なかった」
ルビーは鼻を光らせて笑う。
ユウタも思わず笑った。
街の迷子大騒動――ただの一夜に思えたが、ユウタとルビーはこの経験で少しずつ信頼と絆を築き始めていた。
「これからもっと大変なことが待ってるんだろうな…」
ユウタは夜空を見上げた。光る星々の向こうに、まだ見ぬ冒険が広がっている気がした。




