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第11話:帰路と想い
街が静けさを取り戻し、雪は静かに降り続けていた。
ユウタとルビーは、夜空をゆっくりと飛びながら家路につく。
「やっと一息つけるね…」
ユウタは小さく笑いながら、ルビーの背中をさすった。
ルビーも鼻を光らせて、安心したように小さく鳴く。
「ユウタ、君は本当にすごいよ」
ルビーが言うその声には、心からの敬意がこもっていた。
「いや…僕、一人じゃ何もできなかったよ」
ユウタは答えた。
「君がいたから、僕も頑張れたんだ」
二人は静かに夜空を飛ぶ中で、今夜起こった出来事を思い返した。
迷子のプレゼント、小さな奇跡、ドローンの危機、雪の街の大混乱――
すべてが重なり合い、二人の絆を形作ったのだ。
「母さんにも…見せてあげたいな」
ユウタの瞳に、ほんの少し涙が光った。
ルビーはそっと鼻をユウタの肩に寄せ、無言で応えた。
街が少しずつ遠ざかり、家の明かりが見えてくる。
ユウタは胸の奥に、温かく、満ち足りた感覚を感じた。
「…ありがとう、ルビー」
「僕もだよ、ユウタ」
小さな声が、夜空に溶けていった。
空にはオーロラの余韻が残り、街にはまだ奇跡の光が漂っていた。
この夜に起こったすべての出来事は、二人だけの思い出ではなく、誰かの心にも届いたはずだった――。




