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番外編 そしてそれから。

マルハウスとキャンプ場は、村営になった。代表は村長。


託児所の職員は、村長の所の娘さん夫婦が王都から帰って来てくれた。お孫さんも手伝ってくれるらしい。

ヤン爺さん一家の負担を軽減するために、新しくスタッフも増やした。

仕事があるなら、と、帰ってきた村民の家族を雇った。



マルちゃんはランドルフ様が学院を卒業すると同時に思い切りよく嫁に行った。

今は、侯爵領の改革に励んでいるみたいだ。




この間、旦那と子供を連れて王都に行く途中、マルハウスに一泊した。

看板は新しくなっていたが、相変わらず名前は変わらなかったようだ。


【キャンプサイト・マル


 この先5分。ご飯もお風呂も完備。】


旦那と顔を見合わせて大笑いした。


掘っ立て小屋みたいだった屋台は綺麗に整備されていたし、沢の水を引いて釣り堀も作ったようだ。釣った魚はムニエルにしてもらえる。もちろん、自分の竈で焼いてもいい。子供たちは大喜び。暖かい時期だったから水遊びもできた。


すっかりいっぱしのホテルのように作り替えられたマルハウスは、それでも受付カウンターの脇には地元のお年寄りが作ったお土産物を売っていたし、屋台では地元料理と地酒。パン屋のおばちゃんと抱き合って再会を喜んだ。


いろいろと買い出ししてキャンプ場で焼いて食べる。たくさん食べて、遊び疲れて、子供たちは早々に眠ってしまった。



かまどの脇のベンチに座って、二人並んで星空を見る。


バカみたいに働いた、暑くて楽しい夏だったね、クルト。





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