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梅17「机」「出席」
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◇机
いい気分で飲みながら、あるじが言った。
「おまえさんは最高の机、真面目によく働いてくれて全く申し分ない。でも、時にはパーッと弾けてみたら?」
木の机は考え込んだ。
飲んでる時のあるじが言う事だ、誉め言葉だけ受け取っておけばいい。
でも……。
えい!
ぴしっ。
机の天板に縦の亀裂が走った。
◇出席
出席係が順番に名前を呼んでいく。
「無限」 「はい」
「無用」 「はい」
「無理」 「はい」
「無償」 「……」
「無償はお休み? 有償、何か聞いてますか?」
有償は「いえ」と、小声で答えて目をそらした。無償には関わりたくないかのような素振りだった。
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