面倒臭い彼氏にて
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
走り書きしたので、書き直したい気持ちも無きにしも非ず。
そんな小説です。
付き合っている恋人は、何処か夢を見るようなぼんやりとした目の持ち主で、そしてその目に違わず何処かぼんやりとした人間だった。ハロウィンやクリスマス、そしてバレンタインに至るまで、記念日を全く意識していない。此方から話を振るまでは、ただの日常だと言うように、横で普段通りに振舞っている。
そして前日、此方が何も言わなかった為に、何を贈られることも無く、一日が過ぎた。
「昨日、バレンタインだったんだけど」
「チョコなんて、何時でも送れるじゃない」
相も変わらず素知らぬ顔でそう言ってのける。何故怒っているのか分からないと言った様に、小首を傾げた。
……前からそうだった。付き合ったからと言って、何かするのは全て此方側。デートの時、手を繋ぐのも、抱き締めるのも、キスするのも。
きっとこれから先もそうなのだろう。付き合ってる意味などなく、相手にとっては友達の延長線。果たしてそれに、意味はあるのか……?
「もう良い……」
それから数日が経った。彼女とは何一つ会話をしていない。このまま自然消滅するのかも知れない。彼奴と俺の別れ方がこれか……俺達らしいな……。そう思っていた時の事、不意に手首を掴まれた。少し乾燥して、カサついた指先。驚いて後ろを振り向くと、息を切らした彼女が立っていた。
「捕まえた。此処じゃなんだから、私の部屋でお話しましょう」
その宣言の通り、女の部屋に連れ込まれた。一人暮らしのワンルームの玄関はこじんまりとしていて、二人が並んだだけで窮屈だった。そんな小さな世界で女の腕が首に纏わり着く。非力な、ただ絡み付いているだけの腕。けれども払うには惜しかった。
「ごめんなさいね。傷付けるつもりはなかったの」
細い指が髪に周り、するりと下る。そのまま背に降りて行き、くるりと胴体に絡み付いた。
「……傷付いてない。ちょっと不満なだけ」
「あのね、記念日に関わらず、私は貴方と一緒に居られるだけで十分なの。チョコが食べたければ、バレンタインに関わらず何時でも贈るよ。甘えたかったら甘えて良い」
そうじゃない。そう言うわけじゃない。
「お前から恋人らしい行いをされたのが一度もない。友達の延長線で、他の奴とも親しくする。付き合ってから、何一つ変わらない」
「初めての彼氏だから、許して頂戴」
その後は、とりあえず時間が経つのも忘れて抱き締めあった。
「次から鬼電しようと思う」
「ふふふ。困っちゃうなぁ」
私は何方かと言えば甘えるよりも、甘えられる側。甘やかす側。だからついつい、相手の行動を待ってしまう。いけないの、だけどね。
全方位にごめんなさい。
という文言から始めたいと思います。
ちょっと面倒臭いキャラが書きたくて。
ええ、女の子は浴びる程書いたので、たまには彼氏で。
でももっとなんかあるじゃん。
という気持ち。
男の人ってあんまり記念日とか意識しないイメージがあるので、コレは多分、私の妄想な気がします。
社会人になると、日付言われただけじゃ気が付かないんですよ。なんの日かって。
それだけ淡々と日々を過ごしているって事ですね。
もっとイチャイチャしたいと思っていても、彼女さんが淡白なので、自分からベタベタしないんですよ。
記念日忘れる様な子なので、まぁ、想像に難くないかと。
だからこんな日くらい、恋人らしいことしたいのに、何もしてくれないから不満炸裂です。
干物なので、恋人同士で何するか分からないんですよ。
触られるのも苦手ですしね。
ただ話したいだけの事の発端。
推しキャラにチョコ渡してきましたよ〜!!
あ、ゲームの話です。はい。
飄々としていて、揶揄ってる様なのは、本音を悟られたくないからだと思います。
本気な所を見せて、あしらわれたら、きっと立ち直れない。
だから寝てる時に本音が出るんだと思います。
改めて、内側は物凄く脆い人だと実感させられました。
膝枕ぐらい、頭撫で撫で付きで付き合いまっせ。
それはプレイヤーの分身も同じ事を言うと思うよ。
という気分です。
明日はそんな話でも良いかも知れません。