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さあ、ワルツを  作者: 鰤金団
暗躍する人々
91/182

91 意外とドロドロしていないようです

「え?」

 花を飾る行為といじめとが繋がらず、私は困惑していました。

 私は、四月の交流会以降、クラスメイトから距離を置かれています。

 それ以外、特に問題など起こっていないと思っていました。

 それは私の勘違いだったのでしょうか?


「花に詳しくない陽子に説明すると、これは白いカーネーションなんだ。カーネーションは知ってる?」

「もちろんですよ、和美。母の日に贈るものという程度には。赤だけではなく、白い花のもあるんですね。それで、これがどうしていじめに繋がるのですか?」

「これ、外国のお葬式で供花に使われるんだよ」

「そうなんですか。菊の花は知っていましたが、外国だとカーネーションを使うんですね」

 一つ、勉強になりました。


「んん? どうしてその様な用途で使われる花が私の机に?」

 学院内で、しかもクラス内で、人が亡くなったという話は聞いていません。

「分かり切った事でしょう。嫌がらせです。いじめです」

 私になんて事をするのかと、ふーりんは代わりに怒ってくれていました。

「ここで話が最初に戻る訳ですね。ですが、嫌がらせの類かなとは思いますが、今回だけの、何かの手違いという可能性もありますよ」

「今回だけでは無いとしたら?」

 和美の言葉に、ドキリとしました。

「私が知らないだけで、既に何度も?」

 二人は無言で頷きました。

「い、何時からですか!? 全然知らなかったんですけど」

「そりゃあ、あたし達が見えない所で処分してたからね」

「つい二週間くらい前からですよ。毎日花を変えて置かれています」

「種類を変えて二週間って……。もしかして、毎朝やってくれていたんですか?」

 近いとはいえ、毎朝やるのは大変だったはずです。二人には感謝しかありません。

「ありがとうございます、二人とも。それで、犯人に目星は付いているんですか?」

「それが分からなくてさ。消灯時間ギリギリに教室に行った時には無かったから、あたし達よりも早い、もっと早朝だと思うんだ」

「和美さん。その調査を自分がしたように言わないでください。確認をしたのは私なんですからね。もう夜の教室に行くのは絶対にしませんから。一人で行くような場所では無いですよ」

 まさか、一人で夜の校舎に向かっていただなんて……。

「私も夜の教室は嫌です。ふーりん、苦労をかけてすみません」

「いいえ。友達のためですもの。気にしないでください」

 私なら想像しただけで怖いものですが、この気遣いが嬉しいです。


「この際だから聞くけどさ。この二週間で陽子の持ち物が無くなったとかはない?」

「そう言われても、心当たりは全くないですね。こうやって考えると、いじめと言うには優しいですよね。もっと、机の中によく分からないヌメッとした物とか、ヌチャっとした物が入れられてるとかありそうなのに。それから天板に落書きされたりとか、体操着が切り刻まれているなんて事も起きてませんし。靴に画びょうなんていうのも分かりやすいですよね」

 全て過去に何かしらで見たものでした。ですが、私が上げた例を聞いた二人は引いていました。

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