89 シスター達のその後 空っ風と気付かない変化
ふーりん達の問題が解決し、私は無事に光お姉様のお世話に戻れるようになりました。
嬉しい変化もありました。朝に部屋を訪れると、自らあいさつをしてくれるようになったんです。
お姉様の中で、私という存在が強くなった現れでしょう。
それから、最近は一人でのお世話を任されるようになりました。
任せても大丈夫だと、お墨付きを貰えたようです。
あの問題以降、和美と彼方先輩の関係はより深くなったようで、度々部屋へお泊りするようになりました。
一人では寂しいという理由で、光お姉様の部屋にお泊りをする申請を出しますが、私の方は全て却下されています。
あまりに理不尽なので、和美との違いを寮母さんに訊ねました。
すると、シスターであるかどうか。必要性があるかという理由だそうです。
後者は寮母さんの主観で判断されるので、私がどれほど光お姉様を必要としているのかを訴えました。
返ってきたのは、言葉の代わりに、寮母さんは引いた視線です。
ふーりん達は、もう新しい可能性を探り続けているため、私には付いていけません。一週間ごとに部屋の模様替えに勤しんでいます。そろそろ学業に影響が出て来そうです。
模様替えの費用は、二人ともお嬢様なので際限が無いのかと思いきや違いました。
新たなビジネスとして、部屋の模様替えのリースを考えているらしく、その実用性とテストを兼ねているそうです。
ポケットマネーでは無く、双方の両親から新事業として予算を勝ち取っているそうです。
頻繁に模様替えをしているのは、賃貸の部屋でもお手軽に模様替えを出来るセットを模索しているからとの事。
近い将来、二人で会社を立ち上げそうな勢いです。働くのはまだ先の事と考えている自分との違いを実感しました。
周囲は少しずつ変わっていきました。ですが、私自身には何も無い。そんな風に思っていました。
ですが、私の知らない所で、私が知らない内に、ゆっくりと、確実に変化は起こっていたのです。




