21 驚き‼ そこが繋がるの⁉
「彼方先輩。そろそろ肩の力を緩めてほしいです」
痛くて会話をするのも大変でした。
「ごめんね、陽子さん。あなたが怒りたくなる気持ちは分かるけど、あの生徒会長の相手はしない方が良いからさ」
「エミリー先輩の時は止めなかったのにですか?」
「エミリーだからね」
友達だから理解しているという事でしょうか? それとも、親の立場的な理由でしょうか?
私には分かりません。
「そ、それじゃあ、お姉様。私達も部屋に戻りませんか?」
今の騒動で一番気まずい思いをしたのはふーりんでしょう。
どちらの立場に立っても、それぞれとの関係に角が立つポジションでしたから。
「そうね、そうしましょう。陽子さん。思う所はあるでしょうけど、シスター制度を利用し、平和な日々を送りたいというのなら、私の妹になる事を勧めます。何時でも声をかけてくださいね」
やっぱり、エミリー先輩は諦めてはいなかったようです。
楯突いた私を尚も誘う辺り、器が大きいのでしょうか? それとも、よほど私に興味があるのでしょうか?。
「お気遣いには感謝します。ですが、心は決めていますから」
丁重にお断りを申し上げました。
「では、あなたが理解するまで説得を続けるとしましょう」
なんて頑固なお嬢様でしょう。いえ、我が儘で頑固はお嬢様の必須スキルそうなので、当然の振舞いなのでしょうか。
「よーし、決めた。和美さん、私の妹になって」
不穏な空気が再び立ち込め始めた時です。彼方先輩が突然、場の空気を一変させる発言をしました。
「今の流れで!? どうしてあたしと?」
和美さんの疑問は当然です。先ほど、妹は要らないと言っていたというのに、急に心変わりした理由が分かりません。
「ちょっとこっちに来て」
私達の前では出来ない話なのでしょう。和美さんを連れ、距離を取る彼方先輩。
「無理そう……」
「あたしもそうなるの?」
「た、確かに……」
和美さんの驚きの声だけが聞こえてきました。
一体、どのようなやり取りをしているのでしょう。私達は二人の話が終わるのを待ちました。
「皆、おまたせ。紹介します。私の妹の和美です」
「紹介されました和美です。隣りに居るのは姉様になった彼方さんです」




