表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さあ、ワルツを  作者: 鰤金団
サプライズお姉様っ!!
117/182

117 重要イベント さあ、サプライズの時間です

 私、佐藤陽子は最近、見るもの全てが美しく、より色鮮やかに感じるようになりました。

 その鮮明さは、生まれてから使い続けたテレビを最新の物に変えたかのような劇的な変化です。

 こうなった原因は全て分かっています。

 私の敬愛するお姉様こと、光お姉様が精神的にも元気になったからです。

 今までは心ここに在らずで、会話もただ言葉を返すだけという悲しい壁ラリーのような状態でした。


 で・す・が、今は違います。あいさつの後、体調を気遣ってくれたり、世間話をしたりと、会話という行為をおしゃべりに昇華させ、触れ合う事が出来るようになったのです。

 これほど楽しく、こんなにも満たされているのは何時以来でしょう。もしかしたら、始めてかもしれません。

 今日も気分良く教室に向かいました。私の机の上には、誰かからの贈り物である綺麗な仏花が、引き続き飾られています。

 私が気付く前は、お友達の和美とふーりんが秘密裏に処分してくれていたのですが、それでは花が可哀そうですし、勿体無いです。

 なので、私達は教室の後ろに持ち回りで置く事にしました。

 まあ、それも担任の先生が来たら捨てられてしまいます。

 最近では、ただ後ろに飾るだけの同じ行為は味気ない上に、飽きるので、気分次第のランダムで置く場所を変えるようにしました。四隅や、机の間等々。置く場所で困る事はありません。

 お姉様にこの話をすると「花を用意している人も、こんな返しをされるとは思ってなかったでしょうね」とお腹を抱えて笑っていました。

 お姉様が明るく笑う姿に、私の胸はときめきで爆発しそうでした。


 嫌がらせの相手が遊びだす始末だというのに、供えている人は、この行為は無意味だから止めようと思わないのは何故でしょう?

 私の名推理によると、相手はきっと、黒幕に嫌々やらされているに違いありません。黒幕に私の様子を知らせれば、別の方法を取るはずです。ですが、これ以上の、これ以外の嫌がらせはされていません。

 なので、指示者と実行者は別にいるのは確実。供えている人が複数人なのかまでは分かりませんが、実行犯は黒幕に対し、虚偽の報告を続けているのでしょう。そうでなければ、無意味な行為が延々と続くはずがありません。

 犯人複数人説が濃厚ですが、虚偽の報告がバレず、行為に変化が無い事を考えると、一年生の教室に顔を出すと目立つ人が黒幕なのでしょう。

 または、様子を伺いに来ていても、教室内の反応に騙されているかです。

 クラスメイト達は、教室内で仏花を見ると、面白いくらいに反応してくれるのです。

 純粋な学院生であるほどに、その反応は大きいです。

 私にとっては、どのような花でも、毒を持っていなければ全て等しく鑑賞用に過ぎません。

 花言葉も、後から出てきて、勝手に意味を持たせただけ。良い方ならいざ知らず、悪い方、不吉な方の花言葉に一喜一憂するほど、私は繊細な娘では無いのです。


 まあ、そんな事はどうでも良いのです。

 今日はこれから、とても重要なイベントが待っているのですから。

 それは、お姉様との昼食です。それも、ただの昼食ではありません。目覚めてから始めての一緒に食べる昼食です。

 昨日までも皆と一緒に食事はしていましたが、今日は特別なんです。

 実はこれ、この日のために私とお姉様とで計画したサプライズです。

 ターゲットはふーりんと和美です。

 彼方先輩達の驚く様子を見て、お姉様が閃いたのです。お姉様も乗り気で、意外とお茶目な所があり、新たな魅力の発見でした。

 閃いた私達は、先輩達が二人に話さないうちにと、計画を練って伝えました。

 赤い目の二人にこのサプライズを話すと、呆れつつも協力すると言ってくれました。

 お姉様の体調を見てという事もあり、間を置いて、ついに今日決行となったのです。

 二人には、先に屋上へ行って欲しいと既に言ってあります。

 私は、二人に見つからないように後を追いました。

 屋上に着くと、そこにはスタンバイしたお姉様と彼方先輩が居ました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ