君に一言だけ
†少しだけ・・・・・・†
少しだけ。
ちょっと、聞いてもらいたいことがあるんだ
ほんの少し。
君の耳に触れるくらいでいいから
君の頬を掠めるくらいでいいから
お願い、聞いて・・・・・・
†ν†
君の視線を
追って、
おって、
オッテ・・・・・・
見えた先には
笑顔の僕がいた
†ξ†
ふと、
隣がさびしいのに気づく。
はぁー、
何を求めているんだか。
そこにあったものは、
自分で消しただろう?
†ο†
羨ましく思って
ドアの隙間から
じーと見ていたのは
昔の僕で
†π†
君の瞳から落ちた涙
床に転げ落ちた
僕のための涙
それは
まるで真珠のように
綺麗すぎて。
†ρ†
一枚の紙。
真白なその紙が
気持ち悪くて
少し、
鉛筆で汚してみた
†σ†
僕の頭上を通り過ぎる青空
その青さが
君の瞳に映る
その時に。
†τ†
さよならの次の日に
君に会いに行くよ
ありがとうの前の日には
君はいなかったから
†υ†
静寂なる空間に
身を静める僕。
流れに逆らわないように
ゆっくり
ゆっくり、瞳を閉じて
†φ†
軌跡を信じて
走り続けたのに
最後に得たのは
棘の道で。
神様って残酷ね。
†χ†
少し時を止めて
この社会の流れに
抗ってみようと思うんだ
ねぇ、
君も一緒に
来るでしょ?
†ψ†
足が重くて前に進めない
君の笑顔は見えているはずなのに
ごめん。
本当にごめん。
どうやら僕の足は
そっちに行きたくないそうだ
†ω†
静かなるこの時は
いつまで続くかわからない
温かなこの風は
いつまで吹くかわからない
だから、
一分一秒でも
長く
1ミリでも
長く
君の隣にいたいから
その笑顔を
独り占めにしたいから
僕は
僕のすべてを
君に伝えたかったんだ
ありがとう。
こんにちは、春日まりもです。
この度は、「君に一言だけ」を読んでくださいまして、有難うございます。
実は、この作品、「君に一言」の続編のようなものになっております。
もしよければ、そちらもどうぞ♪