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紬ちゃんは驚かせたい  作者: ミズヤ
第一章
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第7話 真下の住人は超絶美少女!?

 俺は空に追い返された為、紬ちゃんと……と言うか紬ちゃんをおんぶしながら帰ってきた。

 幽霊だから体重が無いんだろう。触っていると言うのにそこには何も無いような。それ位の軽さだった。多分片手で持ち上げられるぞ。


 そして急に帰れと言ってきた後に空に「……紬には何も聞かないで」と言われた為、海ちゃんの真相は分からず終いだ。モヤモヤするが仕方ない。


 あと紬ちゃんを背負っている理由だが、「おんぶー」って埋まる直前の高さのところで子供がおもちゃを強請る時のようにごろごろ転がりながら駄々を捏ねてきて、更に他の人に見える様なモードになったのか周りの人がザワザワしだしたがら仕方なく俺はおんぶする事にした。……策士め。


 軽い紬ちゃんを背負いながら歩いていると、意外と早くアパートが見えてきた。

 そしてそのまま紬ちゃんを背負ったまま自室の扉を開いたらまだ大家さんがそこに居た。


 長々と空を追って着いて行ってしまったからかなり時間がたったと思うんだけどまだ居たのか。


 そして部屋の中に入ると部屋の隅でゲームをやっている金髪の少女がそこに居た。

 ここはカラフルな髪の人が多いな〜。まぁ、水色よりかはまだ自然な感じがするが、だけど違和感は半端ない。


「増えてるんですが……彼女は誰ですか?」

 大家さんに聞くと大家さんは金髪少女を一瞥してから説明し始めた。

「彼女は茅良木(かやらぎ)咲楽(さくら)ちゃん。真下の部屋の住人だよ」

 真下ってことは104号室か。

「で、その茅良木さんがどうして?」

「君に挨拶したいって」

 へ? 俺に挨拶?

 あー。俺が新しく入って来たからそれでご近所挨拶的な感覚なのかな?


「咲楽ちゃん! 優斗君が帰ってきたよ〜」

 大家さんがそう言うとゲームに夢中だったはずの茅良木がゲーム機をぶん投げてものすごい勢いでこっちに詰め寄ってきた。

 いや……ゲーム機投げんな。


「君が才間優斗さんっ!?」

 ものすごく近いため背後に下がる。

 顔が近くてドキドキする。俺だって健全な男子高校生(予定)だ。そりゃドキドキする。

 少し童顔なのは否めないが、それを吹っ飛ばす様な優しいオーラを表情から感じる。

 それに服のセンスも良い。

 フリフリとした服。それに長さが合ってないんだろうか。手が少し袖で隠れてしまっている。俗に言う萌え袖ってやつだ。

 その服が更に彼女の魅力を何倍にも引き上げている。


 まぁ、簡単に言うと。『この子、マジで可愛い〜っ!』


 そんな子が自分の部屋に。しかもこんな少し動くだけでぶつかりそうな距離に……っ!

 俺、近々誰かに背後から刺されるのか?


 取りあえず落ち着け。こういう場合、俺はどう反応すればいいんだろうか?

 取りあえず彼女の質問には答えるべきだ。

「ははは、はい! そうですっ! あああ、あなたは茅良木咲楽さんでしたよねっ!!」

 焦ってしまい声が裏返るわキョドるわ、完全に陰キャ丸出しだ。


 そうだよ! 俺は中学生の頃は可愛い女の子の友達なんて居なかった陰キャだよ! 悪いかっ!! いつも端っこで本を読んで「一人最高」とかドヤ顔で言っていて、内心寂しがってるコミニュケーションが苦手な陰キャで悪いか!?


 そんな感じで焦っていると茅良木さんは優しい天使のような笑みを浮かべながら「よろしくねっ」と言ってきた。

 よろしくお願いしますっ! と直ぐに言えたらよかったんだろうが、もう俺は幸せのゲージが許容量を超えてしまって頭の中が真っ白になってしまった。


 ここは天国です。


「そう言えば優斗君って色々ゲーム持ってるんだね」

 い、いきなり名前呼びぃぃっ!

「ははは、はい」

「へー。ゲーム好きなの?」

「はい」

「どんなゲームが好き?」

「基本的になんでも好きですが、このゲーム。ナイトオブブレイク」

 このゲームは最近大人気のゲームだ。

 内容的に世界を旅しながらモンスターを倒していく。フィールドバトル形式のRPGだ。

「あっ! 私もそのゲーム好きなんだぁ〜」

 その言葉を聞いて俺は嬉しくなる。

 こんなに可愛い女の子と趣味が会って嬉しくならない男は居ない。断言するっ!


「あとあと〜最近ハマってるのはこれ! 我流格闘(ファイト)

「あっ! 俺もそのゲーム好きなんだ!」

「ほんとっ!?」

 二人でゲーム談義をして盛り上がる。幸せだ。


「今から二人で対戦しようよ!」

「良いね!」

 そして俺と茅良木さんはテレビの前に並んでコントローラーを一個ずつ取る。

 俺はこの時にはもう自分と共にゲーム談義を出来る数少ない女友達として捉えてて、最初の頃よりかは慣れていた。隣に座ったら肩がぶつかってドキドキするけど。


「ねぇ大家さん」

「何? 紬ちゃん」

「才間さん。私達の時と反応が違う」

「……うん」


 向こうで女子二人で話しているようだが、既に俺ら二人はゲームにのめり込んでいて周りの声が入ってこなくなっていた。

「っしゃ。勝った」

「むー。次は負けない」

 ハマっていると言う発言は本当みたいで結構上手いから僅差の勝負となっている。

 その為勝利と敗北が交互に訪れる。


 これ程楽しい時間はない。そう断言できるなこれは。


 こっちでの生活。いい滑り出しなんじゃないですかね?

 ※作中に出てきたゲームは実在しません

  (多分みんな分かってる)

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