約束の宴
風邪が治りました!
もと来た廊下を戻り、右折した所が宴を行なっている大広間だった。
「おい、ここが宴会場だ。好きなだけ食いな!」
そう言い残すとセンバックは酒のあるほうに走って行った。
しかし、これから始まる残酷なゲームを知っていたオレたちは、食欲を失っていた。
「コウスケ食べなきゃダメ、食べなきゃこれから始まるゲームには耐えられない。」
陽歌が気を遣ってくれたが、ダメだった。
「わりぃ、ちょっと外出てくる。すぐ戻る。」
ベランダが近くにあったので、そこから外にでる。
外の風は、春の割りに冷たかった。
遠くに、町の光が見える。
不意に言ってしまった。
「はぁ、こんな島とっとと逃げ出したいぜぇ。」
「ほんと、さっさと逃げ出したい。」
透き通った声だった。となりを見ると、そこには少女がいた。
その少女は陽歌とは、まったく逆に見えた。
例えば、陽歌が月だったら、この少女は太陽のような印象だ。
髪は、茶色で短髪、瞳は深い緑だ。
「なに?あんたもこの島嫌なの?」
「あぁ、無理やり連れてこられたからな。」
「ごめん、うちのクソじじいのせいで。」
「もしかして、エノキ様のお孫さん?」
「残念なことに正解。」
「ええええええ‼」
生まれてから一番のビックリのえーだった。
「そんないいことじゃないよ。ところであんた名前なんて言うの?」
話題を変えるためか、名前を聞いてきた。
「えっ、サカキバラ コウスケ。好きなようによんでくれ。」
「じゃあ、ごはん大好きでいいな?」
「コウスケでお願いします。」
名前一つのためにベランダに土下座した。
「わかった、わかっただからたって。
私は、八雲 流詩亞 ルシアってよんで!」
「あれ、ゴールドアリゲーターの会長の苗字は鰐村じゃなかったか?」
「うん、私のは、母方の苗字。」
そうなのか。納得!
「じゃあ、そろそろ中はいんなきゃ、じゃーなごはん大好き!」
そう言い残すとルシアは走っていった。
今は8時37分まだゲームは始まらない。
その頃
エノキは9時ピッタリに行う宣言の準備をしていた。
その準備中に突然ノックが鳴った。
「入ってもいいじょう。」
しかし、扉は開かない。
「もしや、ベラか?」
すると、突然扉が燃え始めた。みるみる扉は燃えて行きやがて灰になった。
「久々だな、エノキ!数十年の間約束を守ったお前を我は讃えるぞ。」
「褒められたものではない。これは、私たちの罪なのだから。」
「ところで、我の対戦相手のアルバ・ロイズはもう来ているのか?」
「うむ、もう対戦席に座っておる、それと今回は厄介なコマも数体おるのぉ。」
「そういう そなたもあやつのコマなのだろう?」
「わしの役目は終わった、この老いぼれを好きにするがよい。」
魔女は甲高く笑う。
「あひゃははは!まだ、終わってねえだろ、まだゲーム開始宣言が終わってねえよ。」
エノキはエフッエフッと笑う。
「こりゃ、失敬。・・・そろそろ時間だな。」
「エノキ!この仕事が終わったら、我が貴様を眠らせてやる。」
「ゲームは何回も行われる。出来るだけ永く眠らせてくだせぇ。」
魔女が指を鳴らすと扉が灰から元の姿に戻っていく。
そして、エノキは最後に言った。
「御機嫌よう、我が友のベラ=マリルート」
「ああ、御機嫌よう。」
それが、友としての最後の言葉だった。
最近、ゲームやり過ぎたので、勉強します。




