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ひとまわり ちいさなまるのふりをすれば

作者: 歌川 詩季

 個性?

 だれがいちばん

 でっかいまるを(えが)けるのかを競うのに

 つきあいきれなくなったひとたちが

 きれいなまるを(えが)くのをやめて

 目立ったでっぱりをつくるようになると

 その高さや そのするどさ その数のせいで

 できあがったかたちがほかのだれかとちがうのを

 得意げな顔するようになった


 じゃあ あたしはといえば

 そんな でっぱりはひとつもないけど

 むしろ ひっこみ へっこみなら

 いくらでもあって

 これだけでこぼこだったら

 ひとまわりちいさなまるのふりをすれば

 ひっこみ へっこみのないところが

 きゃくに でっぱりに見えて

 その高さや そのするどさ その数のせいで

 できあがったかたちがほかのだれかとちがうのを

 得意げな顔できるかもしれないや


 そもそも あたしなんて

 だれがいちばん

 でっかいまるを(えが)けるのかを競うのに

 つきあいきれなくなったってゆうより

 競うことじたいから逃げ出したようなもんだし

 どうせなら それもわるくないよね



 ひとまわりちいさな まるのふりをすれば

 どうせ勝てないから競わないよ。

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― 新着の感想 ―
たまにはバツもエエんちゃいますやろか?  価値安き煮カツ! アジフリャァーッ!  (笑) 
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