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誕生
黒い血が 一滴、わたしの動脈に紛れlこんだ。
わたしの血の中に、一滴の黒い血が紛れ混んでいる。わたしの身体中を駆け巡り、わたしの行為をコントロールする黒い一滴の血。わたしは3歳の頃から、20年間、この黒い一滴の黒い血に管理されてきた。
小学生一年の教室でも
小学生六年生の運動会でも、
中学校入学式でも、高校受験の試験教室でも、
わたしを管理してきた一滴の血。
一滴の血は、京都の田舎町に暮らす、昭和家庭の祖母が作り出し育成し、わたしの血管に注入した。
大正生まれ昭和時代の 典型的な京女。彼女がわたしを、一歳三歳五歳と育てた。
wたしの下には弟が存在した。
祖母は弟を後継と定義し、わたしをオマケとし位置付けた。弟には白い一滴の血が注入され、わたしには黒血が注入された。
黒い一滴の黒い血。一滴の黒い血が、脳にめぐってきた時、わたしは好戦的に変わった。
わたしは 同級生の男子をターゲットに、マウントをとった。
上から目線で、睨み続けた。




