【D】推理RPGで犯人の動機に近づくと、幼少期の淡い話の一個は出てくる説
一樹は、期待しますか?
一樹は、期待していると思われていますか?
一樹は、進めますか?
一樹は、進みたいと思ってますか?
『ギィッーー!ギギギィッーーーーーーー!!!!####』
とにかく長い坂だ!。しかも勾配はおそらく20度はきっとある?と思う。
ここがゲレンデなら、スキー中級者レベルの斜面だ。
今日、スキーデビューした初心者、もとい、初級者ボーゲンのスキーヤー
では、下りて来るのも難しいと思う。
一樹は必死に自転車のブレーキをかける・・・・・
「フッー!この坂、面白いけど、登るの疲れるんだよな~~」
通称【地獄坂】だ。
一樹は転校して来て3年目の初夏、小学校3年生になったのだ。
小学1年生の2学期初日、
あの衝撃的な転校生デビュー以来、相変わらず
カーストトップクラスのメンズ集団のいじりは、続いてるが
両親の【対処方法】で何とか小康状態でいる。小学2年生の時に
担任の先生が産休になって、
新しい担任の先生が来たのだが・・・これが
とても厳しい体育会系バリバリの男の先生で、
仲間はずれ的な事は『一切許さない!』と言うスタンス。
白色ジャージの背中にきっと
【正義】と刺繡してあるのではないか?と
思わせるほどの熱血指導型先生登場!!!
それは一樹にとって
【九死一生】【地獄に仏】【大海の木片】【渡りに船】【不幸中の幸い】
どんな、古事ことわざ熟語でも言い表せないほどの
『救いの手』降臨!!!
熱血指導型先生のお陰で2年生の時は、
表立ってのメンズ集団のいじり
は無くなったのだ。先生の見えない所では、、
まだまだあるが・・・
更に転機は続く。
小学3年生はクラス替えなのだ。
若葉台小学校は3年生と5年生に進級する際、
クラス替えシステムが
ある小学校なのだ。
何故か、2年生までのカーストトップクラスの
メンズ集団は上手い感じに
3クラスに分かれて、別々になったのだ。
⦅RPGで魔物と戦闘中、
窮地に見事な魔法【バ〇ルーラ】が決まった見たいな⦆
多勢に無勢の集団は数量的有利が無くなれば、
勢いはなくなるのだ!!!
「行きは楽なんだけど、小林くんの家の帰りは、いつもくたびれる」
そう、一樹に2年生の1学期の頃、
転校して来てから初めてよく遊ぶ【友達】が
出来たのだ。【小林くん】とは、
嬉しいことに3年生になっても同じクラスだ。
《勿論、背中に【正義】の刺繡を背負ってる熱血指導型先生のお陰です》
小林君の家は一樹の家から【地獄坂】を下った所にある。
2人は自転車で遊ぶのが、とにかく大好きなのだ!!!
遠くの知らない所に、まるで冒険にでも行くみたいに!!!
《実際には、15kmくらいの範囲と思うのだが》
ワクワク:ドキドキが止まらい2人なのだ!!!!!!
【地獄坂】を下りて、交差点を曲がると、
1台の赤い自転車と一人の女の子が倒れてる。!!!!!!!
慌てて一樹は急ブレーキ! 心配そうに声をかける。
「大丈夫???」
「うん!転んじゃった。でも、足がちょっと痛い・・・」と立ち上がる。
一樹は女の子の乗っていた赤い自転車を起こす。その時、
女の子の膝から、擦り剝けて血が出てるの見つけて
「血が出てるよ!!!」
「大丈夫!擦り剝けた、だけだから・・・」
その時、はじめて女の子の顔を見る。互いに顔を見合わす!!!
「アッ!」「アッ!」 ハモってしまった。
自転車でコケてしまっていた女の子の正体は、
【出雲いずも 美貴子みきこ】だ。 クラスでは通称【ミキちゃん】
転校して来て、1・2年、3年生でも同じクラスの女の子だ。
美貴子の青いスカートを見て、
「スカート・・・汚れちゃったね⤵⤵⤵」
「エッ!こんなの全然、平気。洗濯すれば大丈夫だよ・・・」
「それより、、、自転車、お起こしてくれてありがとうね・・・」
まったく予期してない、女の子のお礼に、、、
頬が薄っすらと赤くボッ!!
女の子に対して免疫がほぼ無い一樹。
そのうち、ワクチン接種出来るから
((今はまだシャイのままで良いのだと。オジサンは深く何度も頷く))
「うん⤴⤴⤴」
恥ずかしくて、美貴子の顔を直視できなく、赤い自転車に目をむけると・・・
《Boys be ambitious. 少年よ大志を抱け》
「あっーーー!!!チェーン外れてる⤵⤵⤵」
「ん!!ホントだ・・・どうしよう????」
一樹は小林くんと一緒に自転車で遊ぶようになって、自転車で色々
やらかしている。タイヤパンク。鍵の紛失。転倒でライト破損。
その中で一番多いのはチェーン外れ。
「大丈夫だよ⤴⤴⤴おれ、チェーンはめられるから」
「おれ、よくチェーン外れちゃうから、いつも自分で直してるんだ」
「ほんとーーー・・・・すごいね♡♡♡」
「やるから、自転車のサドルのとこ、押さえていて」
〖チェーン外れ』直せるぐらいで褒められると、
くすぐったい気持ちで
いっぱいになる。
これぐらいの時期は、これぐらいの事で、
幾らでもドヤ顔になれるのです。
しかも、あの【出雲いずも 美貴子みきこ】の
自転車を直すのだから、上がる上がる!
【出雲いずも 美貴子みきこ】
転校して来て今も同じクラスの女の子。
1年生の時から今までの印象は、とにかく
【良く笑う】のだ。
【正義】先生のくだらないオヤジギャグにも、反応が鋭く
《体育会系バリバリ熱血指導型先生が、
もうただの【正義】先生になっている
因みに、偶然と思うが3年の担任も。お世話になりま~す。》
THE【明るい女の子】の代表選手見たいな感じ!
髪型はいつもポニーテール!
動きやすい白色のシャツが好みなのか、
白色のイメージが強い!
ジーンズを履いて、
休み時間に男子に混ざってドッチボールをするほど活発!
顔は、全体的に可愛い系でフェイスラインはスタイリッシュ。
いわゆる愛嬌がある笑顔100%♡♡♡♡
肌の日焼け加減もさらにGOOD♡♡♡♡
また、目が特徴的で二重の茶色系なのだ。
しかも、瞳は顔のサイズからしたら
かなり大きい!パッチリお目目♡♡♡♡
そんな明朗活発の女の子が
クラス内女子カーストがトップでない訳がない、、、、
まさに、『クラスのプリマドンナ』なのだ!!
の、はずなのだが、
意外と何処の女子グループにも入っていないのだ。
登校も下校も一人でしている光景をよく見る。学校では全体的に
男子女子分け隔てなく付き合う感じなのだが、、、、、
これは、自身のいじられてる側なので
人間関係には敏感になってるから
分かる事なのかもしれないが、【出雲いずも 美貴子みきこ】は
クラス内人間関係相関図のどこにもいないのだ。
しかし、クラス内で悪口を言われてる事は聞いた事無い。
紛れもなく、男子からも、女子からも、人気者なのだ!
あえて、弱点を上げるのなら・・・・
残念だが・・・まぁ【勉強】なのだ!
一樹は手際よくチェーンをはめる。
カチャカチャ。カチャカチャ。
上手くはまった。動作確認のため、ペダルを手でまわす。
「出来た!!」 ちょっとドヤ顔⤴⤴⤴
「すごーい♡♡♡」 テへへへー⤴⤴⤴
「ありがとう♡♡♡ いか 」まで言いかけてたのだが・・・・
『『『 かずきくん♡♡♡ 』』』
「んーーーーーーやっぱり! 『かずくん』の方がいいや♡♡♡」
「ホントに、ありがとう!『かずくん』♡♡♡」
辺りは静寂に包まれる・・・・
遠く水平線の彼方から、音だけが段々近づいて・・・・
見上げた雲ひとつない夏空の空気そのものが、震えて・・・・
地表が波打ちはじめ、だんだん大きな振動となり、身体が震えて・・・・
突然!
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂眩い閃光が走る⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
ド・ド・ド・ドッカーーーーーン!!※※※※※※※※⇗⇗⇗⇗⇗⇗
こ・こ・これは、、小学生?小学生なのか??
本当まじ小学生なのか???
まるで、
学園ものの男女高校生が繰り広げる
メンヘラのワンシーンではないか!!!
どんだけレベルを上げれば使える魔法なんだ?
《小学生3年生の女の子だぞ》
特別なレベル上げが出来る隠しダンジョンでも存在するのか??
《小学生3年生の女の子はずだぞ》
カースト上位者には特別な付与が与えられる
イベントでも存在するのか???
《多分?きっと?小学生3年生の女の子はずだ》
「か・か・か・か・『かずくん』 ・・って」 超~どもってしまう!
「だって、そのほうが、言いやすいんだもん♡。。。ね」
一樹の〖9年』の生きてきた人生の中で、
『かずくん』なんて呼ばれた事など
一度もない。正月によく行く親戚の中では幼少期から
従妹に『かーくん』と
呼ばれているが、、、、同じ年女の子に名前を『かずくん』なんて、
呼ばれるのは、初めての体験なのだ。
あまりにも、許容オーバーの出来事で・・・
いたたまれなく、話を変えようと
「ど・ど・どこに行くの?」 さっきより、どもってない!
「クスッ・・・♡」
「おつかい! スーパー丸栄だよ」 地元御用達だ。
さらに、一樹に一歩近づいて目を見ながら意味深のまなざしで
「『か・ず・くん』は♡♡♡?」
((多分この時だ!オジサンという生物が
「クスッ・・・♡」攻撃の態勢が無くなったのは!))
まだ、心の態勢が整っていないのに、波状攻撃が止まらない!
そう、一樹は今、『いじられている』のだ。
【無視】と【勉強】しか
対処方法を知らない一樹にとって、
これはもう【無理ゲー】なのだ!!!!
どこで、その様な【妖艶】の必殺技を習得したのですか?
本当まじ小学生なの?
恥ずかしさを拭えないまま
「小林くんと自転車で『見沼湖公園』に行くんだ⤴」
今度はどもってない!
「いいな~~~♡私もおつかいじゃなかったらな~」
少し考えてから、
「今度、私も行く!」
「じゃない!今度私も一緒に行く♡♡♡!」
「3人で行こうね!『か・ず・くん』♡♡♡!」
『いじり』は続いている
「じゃ~~もう行くね♡♡♡! 恵美ちゃんが心配するから!」 んーーー?
「アッ!ウチのお母さんね♡バイバイ♡♡♡!」
さてさて、何がどうなって?こうなった?
一樹は完全に放心状態!!!『あっち』の世界から帰ってこない!!
まさに、昇天してしまった。
「いかりくん~!」と遠くから声が聞こえる。
自転車の漕ぐ音も聞こえる。
一樹が、いつまで待っても来ないから、
小林くんが痺れ切らせて探しに来たのだ。
多分、一樹の家に電話してお母さんが
「もう、とっくの前に出たわよ!」とでも
言ったのだろう!
小林くんが一樹の所まで来て
「どうした?待ってても来ないから・・・・さぁ!」
「うんうん・何でもないよ!
うん・何でもない!何でもない。行こう!!」
「変なの?????」
一樹は、自分の部屋で学校の宿題をしながら思い出してる。この間の
【ミキちゃん】との事。。。。。
一番はやはり、『かずくん』問題だ。なぜ?
「ありがとう♡♡♡ いか 」まで言いかけて、
「ありがとう!『かずくん』♡♡♡」に言い換えたのか・・?
こんな事、お母さんに恥ずかしくて、
『どうしてかな~?』なんて聞けないし!
《この頃の年の男の子が女の子の話をするのは、
恥ずかしくて苦手なのだ》
今まで学校でも、あんまり話した事ないし。そりゃそうだ!
自身、クラス内カーストほぼ最下層の住人が、
クラス内女子カーストがトップの
『プリマドンナ』
に係る事なんて、
校内委員会とか給食当番や掃除当番とかクラスの係が
一緒とかでないと機会はないし。
そもそも、班が一緒になった事ないし。
「隣の席でもないし、席、離れてるし~」 モヤモヤしかない!!!
9歳の男の子では、この推理は難し過ぎる!!
同年代で推理できるのは
推理探偵アニメ『名探偵〇○〇』の江戸川○○○でしか分からん!!
ん~~~?でも、そもそも頭脳は高校生じゃないか!!!!
【ミキちゃん】お母さんのこと、
『恵美ちゃん』って名前で呼んでいたな~
「おれ、お母さんのこと、『朋子ちゃん』なんて呼べないよ!」
なんか、、、スゲーな! 何だろう、、、何かカッコイイな!
9歳の男の子では、まったく想像出来ない。意味不明!!!!
何で、親の呼び方が名前なんだろう?
親の呼び方では斬新なアプローチ!
一樹の今までに会ったことのある子供で
親を名前で呼んでるのを、見たことないし、聞いたこともない。
「じゃ~【ミキちゃん】は、お父さんのことは、
何て?呼んでるのだろう?」
9歳の男の子では、この推理も難し過ぎる!!
推理探偵アニメ『○○○少年の事〇簿』の主人公の様に
『謎は全て解けた!』
ってわけにはいかない!!
ん~~~?でも、そもそも高校生じゃないか!!!!
【名前】ね~~~~! んーーー?もしかして?・・・まさかね~~?」
((オジサンは思うのです。小林くんは決してモブではないですよ!
小林くんは決してモブのはずがないですよ!
小林くんは決してモブ、、、の予感しかない!))
一樹は、期待したいです。
一樹は、期待していいと思います。
一樹は、進みます。
一樹は、進めます。