表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/123

【 L1.5♭】推理RPGでストリートは進んだ!攻略の為の鍵は揃った!後はアイテムを駆使し行くだけ説


一樹は・・・車が好きですか?

まだ・・・朝の霧が晴れない・・・とある長野県軽井沢の峠・・・

峠のヒルクライムにコーナーに、ブレーキングはワンテンポ遅らせ・・・

ややタイト気味にターンインして・・・アクセル開度は30%位のパーシャル・・

クリッピングポイント通過!!・・・アクセルの開度は65%程度で立ち上がる・・・

コーナー出口を照らすフォグランプの先・・・次のコーナー入口は霧で見えない。

コーナーで車体に掛かったGが抜け・ストレートでは、右足はベタ踏み!!

ストレートと言うには短いストレートで、この峠のヒルクライム区間での最高速を

記録する・・・流石・・3.2ℓ直列6気筒の321ps/7400rpm・・BMWのストレート6!!

直ぐに迫るコーナー・・・次のコーナーは中速コーナー・・・軽くブレーキペダル

に足を乗せ・・・SMG(シーケンシャルMギアボックス)の恩恵で楽に、

1速シフトダウン・・・車体をラインに乗せて行く・・・

セッティングが絶妙でボディとサスペンションの一体感が素晴らし・リヤタイヤは

破綻することなく粘り・・・ラインをトレースして行く・・・・

標高も随分上がったのだろう・・・中速コーナーの出口の先が急に視界がよくなり

浅間山が正面に聳え立つ・・・峠のゴール・・・

 「・・・・義父さん!これやっぱり・・・最高ですよ。これ手放すなんて⤵⤵」

 「・・・最高だよな・・・でもなぁ~・・・一樹君・・・・そろそろ・・・

  落ち着いた車にしなさいって・アイツが言うんだよ。しかも古いしって・・」

 「・・・僕が説得して見ましょうか?」

 「・・・一樹君・・・それは・・・かなりハードルが高いぞ!!」

 「・・・・・・・・ですよね~~」

 「それに、もう走行距離も10万㎞超えたし・これから【この娘】は金かかるぞ」

 「・・・・まぁ~~そうなりますよね~~」

車好きには、愛車を我が娘の様に【この娘】と呼ぶ人も多い


今日は、自身の父親誠一がこの春、永眠した後の・かたずけや・・・

相続の事など色々と忙しくしていた為・・・

GWに家族みんなで行く予定だったはずの・・・義父が所有してる軽井沢の別荘?

今は義父と義母二人で住んでいる家に・・・一樹の家族4人で来ている。

6月初旬の軽井沢は・・・丁度、春と梅雨の間で、一年を通して一番いい陽気だ。

一樹の双子の娘達は、通ってる小学校、若葉台小学校の春の運動会の振替休日と

開校記念日とが重なり、奇跡的に4日連続で学校が休みになるので・・・

家族で話しあった結果?強制?拉致?・・・とにかく来ている。

それで、こちらに来ての2日目の今日は・・・

義父孝行のゴルフのお付き合いの為【軽井沢高原ゴルフ倶楽部】に向かっている

 「話は変わるが・・・一樹君、最近のゴルフの調子はどうなんだね?」

 「⁈相変わらず・・スコアは、82前後を行ったり来たりで・・・全然ですよ!!」

 「そうか・・・シングル目前なのにな~~月例会は行ってるんだろう?」

 「・・・冬のあのコースは・・寒いし・風が強いし・芝薄いし・・・全然です。

  2月・3月は月例にはエントリーしませんでした・・・まぁ~まともな

  言い訳なら・・・父の容態があった物で・・・」

 「なんだ【し】だらけじゃないか!!・・・でも・・・そうだな・・・

  それはしょうがないな⤵⤵・・・でも?良かったのか?

  うちの家族が葬儀の事や・・その他の色々な事・・手伝わなくっても・・・」

 「・・・それは、以前から僕自身が決めていた事なので・要らぬご心配をかけて

  済みません。義父さん・・・」

 「・・・まぁそれはいいんだよ!一樹君と娘が決めた事なのだから・・・」

 「それより・・・今日は負けませんよ!!去年のリベンジはさせてもらいます!」

 「・・・!ハハハハハ~~一度も私にストロークで勝った事のない一樹君が

  リベンジとは。じゃ~今日は手を抜かないぞ!ガチ勝負だ!!いいね?」

 「・・・お手柔らかにお願いします⤵⤵・・・出来れば・・ハンディも⤵⤵」


【軽井沢高原ゴルフ倶楽部】・・・・・

標高1,222m、高原の爽やかな風に広大な自然に囲まれて・・・

浅間山をバックに、大自然を生かし118haの広大な敷地のゴルフコースだ。

ホール間は20~30mの樹林で完全にセパレートしていて

霧の多い軽井沢で、霧の少ないゴルフ場だ。コースは北欧の森の中の雰囲気♡

それと・・・洋芝がなんと言っても抜群だ!!これだけでも行った甲斐がある。

アイアンが、いい感じにダウンブローで洋芝に入った時に・・・

草鞋の様に芝が飛んで行く感じと映像はまさに、PGAツアーの選手のテレビで

見る姿と一緒になった様な・・・・錯覚になる。あくまでも・・・錯覚・・


アウトコースの前半戦が終了し、義父とレストランで昼食を取っている・・・

ここの、ランチは旨い!!リゾートコースと言う事もあるのだが、とにかく旨い!!

 「・・・義父さん。この上州牛のステーキ。美味しいです」

 「そうか。一樹君は牛肉、好きだもんな~~!私はもう・・・あまり肉は・・

  お腹にきつくて・・食べられない様になって来たよ・・・歳を感じるよ」

 「何言ってるんですか?アウトの9番で、ティーショットをバックティから

  左のあの松を超す、還暦過ぎた人って・・・普通いないですよ!!」

 「・・・あれは、たまたま・・フォローに乗って行っただけだよ。一樹君」

 「たまたま?たまたまで・・・260ヤード飛びませんって普通!!・・・

  現役バリバリのトップアマ並ですよ!!全くこっちが、辛くなりますよ⤵

  そして、2オン崩れの寄せワンのバーディーって・・勘弁して下さいよ」

 「ハハハ!・・・そうか⁈でも一樹君のアイアンいい感じに入ってたじゃ

  ないか?ターフ、何度も飛んでたぞ!」

 「それ・・・褒めてないじゃないですか⤵⤵行った先が・・・バンカーじゃ」

 「ハハハ!でも、バンカーショット。随分、上達したじゃないか!それに

  アプローチも寄っていたぞ!流石、シングル目前のプレイヤーだよ」

 「ん?・・・・それも、褒めていませんよね?義父さん!!・・・」

 「ん?そうか。一樹君?」

 「だって・・・グリーンに届くクラブで狙って打ってるのに・・乗らないから

  嫌でも・・グリーン周りが上手くなってるって事ですよね?・・・」

 「ん?そう言う事か?・・・・・・・・・クッ・ハハハ」

 「・・・ですよね~~やっぱり・・・後半戦は一矢報いますから!義父さん」

 「・・・・私も、負けない様に、そろそろ全力で行くぞ!!」

 「・・・・・・まだ・・・上があるんですか?・・・・義父さん⤵⤵」


インコース18番ホール・大きいアイランドグリーンのショートPAR3・175ヤード

風はややフォロー。義父さんがアドレスに入る。手にしたのは7番アイアン‼

バシュ!!ーーーーやや低い押さえた弾道だ・しかもピン筋‼ボールは・・・

池を超えて・・・グリーンエッジにワンクッション!前に転がる・・・

ボールはピン手前4mに付けた・・・

互いに最終ホールまで2オーバーと健闘してる。一樹は特にそうだ‼

ティーショットを右に曲げたが、奇跡的に木に当たり、コース内ラフまでボールが

戻って来たり、20ヤードもあるグリーン周りからのアプローチが直接カップに

入ったりとかで、何とかパーを拾っている。

アウトの前半戦は、義父さんが39の3オーバーで、一樹は41の5オーバーだ。

後半戦の一矢報いる事は出来そうだが・・・今のショットで今日の一樹の敗北は、

決定したのと同じだ。あのボール位置から、3パット以上は考えられない!

 「ナイスショットです。今日も負けました⤵でも、後半瀬だけでも勝ちますよ」

一樹がアドレスに入る。手にしたのは6番アイアン‼

バシュ!!ーーーーやや高い弾道だ。これもピン筋!!高い所から・・・

ボールはグリーン上にビタッと止まる。

ボールはピン手前1.5mに付けた・・・義父さんより内に付けた・・・・

 「・・・よし!義父さん。パット勝負ですね~~」

 「・・・やるね~一樹君。でも、勝負は下駄を履くまで分からないよ⁈」


【軽井沢高原ゴルフ倶楽部】のプレー後のお風呂は、天然温泉 源泉掛け流しだ。

PH値8.5のアルカリ性単純温泉で、関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・などの

効能がある。温泉の浴槽の正面は・・・・見事な浅間山が堪能できる。

リゾートゴルフの醍醐味だ。二人はプレー後、温泉の浴槽に浸かってる・・・

 「・・・義父さん・あの上りのライン、完璧に読み切りましたね・・・

  本当に・・・凄いです・・・参りました⤵⤵」

 「・・・偶然!!偶然!・・・たまたまだよ。一樹君。ハハハ」

 「・・・ジャストタッチなのに?カップ手前10㎝のスライスライン・・・

  吸い込まれる様に入ったのが、たまたま・・・」 

 「・・・まぁ、ショートだけはしないように、しただけだよ」

 「・・・あの、バーディーで・・・義父さんカップに蓋しましたよね?」

 「ハハハハハ~そんな事はないぞ。一樹君。最後はパットは惜しかったね~

  まぁ、場数の違いかな~~ハハハハハ」

 「最後に緩んで・・・ショートって・・・俺って・・・下手くそ⤵⤵」

 「でも・・・今日はいい勝負が出来た!追い抜かれるのも時間の問題だな。

  私も、もっと精進しなくてわ。はっはっはっはっは」

 「・・・・もう、勘弁して下さい。義父さん・・・・」

 「・・・・あっ!!そろそろ行かないと・・・義父さん」

 「そうだな。4人そろそろ、アウトレットから帰って来る時間か!!

  今日の夕飯は、確か~~?」

 「・・・・⤵⤵今日、グロスで負けた方が、イタリアンをおごるでしょう⁈」

 「ん?そうだったかな?一樹君・・・・ワハハハハハ」「・・・・・⤵⤵」


ゴルフ場からの帰りは、来た時の道ではなく・・・・

【白糸の滝】経由の白糸ハイランドウェイだ。標高1000mを超える有料道路・・・

神秘の森を抜けるウエルネスロードと呼ばれている・・・

峰の茶屋から白糸の滝の横を通り、三笠エリアの別荘地を抜けて・・・

旧軽井沢へ行くルートだ。

義父さんの家に帰るには、距離的には、このルートの方が近い。

朝は、中軽井沢駅前から北軽井沢方面に抜ける国道146号線でも時間差はない。

それに、峠を車で走るなら、国道146号線の方が面白い!!

今日の夕食は、義母さんがお気に入りのイタリアンのお店を

義母さんが18時に予約をしている・・・道路状況によって遅れるのを警戒して

こちらのルートを選択した・・・勿論、帰りはダウンヒル・・・

しかし、遅い車の後ろに付いた為、朝の様に気持ちいい感じには走れない・・・

その為、ゆっくりと白糸ハイランドウェイを走る・・・・


**************

「・・・あっ・・ここのコーナーは確か『ヒデ』の・・・

 【 RZ350R】のエンジンが急に吹けなくなって・調子悪くなった場所だ・・

 この先の路側に止めたな・・・結局、原因は分からないまま、走り出して・・

 三笠の先・一本松辺りで・・・確か・・急に調子が戻って・・・」

「・・・・・!」

「そうだ。そうだ。ここだ!!この場所だ。・・・懐かしいな~~あの頃・・・

 若かったな~~・・・もう東京からここまで、・・・で来るのは・・・

 無理だな・・・しかも、国道17号から18号のルートは・・・キツイ」

**************


タイトなコーナーが連続して・・・終ると三笠だ・・・・

三笠通りのカラマツ並木の道は、途中まで片側1車線の一方通行だ・・・

旧軽井沢って象徴してるいる様な道路だ・・・・

信号の無い、一本松の路地を右折して・・・2本目の十字路を左折して直進

雲場池の裏手に出る・・・

両側が約3mは積まれている石段の細い道を抜けて左折・・・

左手に雲場池を見ながら走ると・・・雲場池の正面に出る。

 「一樹君。この道・・・よく知ってるね・・・」

 「前にも来た事があって、数回・・・通った事があるんですよ。義父さん」

**************

「・・・あっ!!・・・ここだ・・・懐かしい・・・」

「・・・確かここで・・・・『ヒデ』・・」

「・・・・・」

**************

雲場池から六差路の交差点を・・・中軽井沢方面へ・・・・

 「一樹君。上手い事・・・間に合いそうだな・・・」 

 「そうですね。義父さん・怒られないで済みそうです。娘達に・・後・・」


☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆

小林自動車整備工場の奥には・・・ほこり・・こそ被ってないが・・・

YAMAHAが誇る・・・2サイクル350ccの名機が佇んでいる・・・

 「・・・・社長・・・これ・・復活・・・出来るんですか?」

 「・・・・今度の休みに・・・2.00㎜オーバーサイズでボーリングした

  シリンダーを組むのだ・・・フライホイールも、もうあるのだ・・」

 「焼き付きした・・・2サイクルエンジンって・・・どうなんですか?社長」

 「・・・・2サイクルエンジンは・・・デリケートなのだ・・・」

 「社長・・・このチャンバーはどこのなんですか?」

 「これは、イシイチャンバーなのだ・・・明日、オーバーサイズのピストン

  も届くのだ・・・」

 「社長・・・復活するといいですね!!・・・この名機【 RZ350R】・・」

 「・・・・・エンジンが復活と・・・走る事が出来るは少し違うのだ・・」

 「・・・ところで・・・あの奥ににある丸目2灯のやつは・・・・」

 「・・・【FZ400R】なのだ・・・『かず』のなのだ・・いいバイクなのだ」

 「⁈『五十里さん』のなんですか?・・・あれは、生きてるんですか?社長」

 「・・・死んでは・・・いないのだ・・・ブレーキ周りとキャブ位で・・

  行けるのだ・・多分・・いつか・・・また一緒に走る約束をしているのだ」

☆☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆☆☆☆


一樹は・・・車の運転が好きです。マニュアル派です。絶滅危惧種です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ