【 I 1.1】推理RPGでストリートが進まないのは、出会っていない人が2人いる説
『かずくん』は、耐える事を止めてどうですか?
『かずくん』は、爆発してどうですか?
『かずくん』は、守ってますか?
『かずくん』が、もう決まってますか?守るのは誰か?
ジージー、ジリジリ~・ジージー、ジリジリ~・・・・
ジリジリジリジリーー・・・・・
油で食材を揚げている音や油で炒めている音に似ているから、
油ゼミ〔アブラゼミ〕。何とも安易な命名だ。
「♡♡♡『かずくん』この《いちごミルクのかき氷》美味しい♡♡♡」
「いちごの粒が入っていて、すごいね!」「氷が見えないし」
「♡♡♡うん!!!ヤバイよ。マジで♡♡♡」
「生クリームもたっぷりで、もうケーキじゃん!」「♡♡♡うん♡♡♡」
【何が?何を?何に?何をしたら?】こうなった?・・・・まるで⁈
一樹は『ミキちゃん』と二人きりで、
家の最寄りの駅から3駅離れた所にある
かき氷店【氷工房氷菓】に来ている。
勿論、自転車で来た。今日は二人乗りだが・・・・・
店は駅から少し離れていて、住宅街の外れにある。店の感じは
郊外の茶畑にポツンと古民家で田舎風である。
店内はリノベーションされ
壁はクロス貼りではなく、無垢の木で覆われている。
一樹の住むこのエリアでは、かなり有名なかき氷店だ。
夏季限定のオープンで営業している。
《いちごミルクのかき氷》と《ブルーベリーのかき氷》が
人気だと『ミキちゃん』に教えて貰った・・・・
夏には、『恵美ちゃん』とお姉ちゃんと3人で数回来るみたいだ。
そう、『ミキちゃん』にはお姉ちゃんがいる。
まだ一度も会った事はないが
中学3年生だそうだ。
一樹が【出雲組】のメンバーで『ミキちゃん』の家に
遊びに集まった時には、
部活が忙しく帰宅も遅いので、すれ違ってるのだろう
「♡♡♡『かずくん』のその《ブルーベリーのかき氷》も美味しい♡
でしょう~~前に、私も食べたんだ♡⤴⤴♡♡♡」
「うん!しかも、サッパリしていて美味いよ」
「でも、このかき氷、不思議だね?・
頭がキィーーンって痛くならないん
だもん!!!!俺いつも、氷のアイスとか食べると直ぐに頭、キィーーン
と痛くなるからさ~~~!!!」
「♡♡♡『恵美ちゃん』が言ってたの♡ここの氷は特別だって♡♡♡」
「何が?氷なんてどれも一緒じゃないの?」
「♡♡♡富士山で、富士山の湧き水を凍らせてるんだって♡♡♡」
「ヘ~~~~!」
「♡♡♡『かずくん』こっちも食べて♡ハイ♡あ~~~~ん♡♡♡」
「♡!!!!ハイ・ハイ」⤵⤵
「♡♡♡あっ!!また、スル~?なの♡♡♡」
先週の南武園遊園地のプールに、
みんなで一緒に行った後から、一樹に対する
【いじり】じゃなくて【からかい】のブームはこれだ!!!
お店で小学校6年生ではあるが・・・
男女二人きりでテーブルを挟んで向かい合い、
『ハイ♡あ~~~~ん♡』なんて光景を見かけたら
ただの【バカップルだ!!!】
それをクラスメートにでも見られたら、
クラス中?いや学校中に噂になる事
は確定だ!!!なんせ、その相手は『ミキちゃん』なのだ。
今やクラス?いや学校中の『プリマドンナ』なのだから!!!
『ヤバイ奴』と『プリマドンナ』の組み合わせの噂なんて、
みんなの大好物!!!
【コバっち】が命名した
『・・・『一樹の乱』・・・支配からの卒業 』事件以来、
クラス内では『ヤバイ奴』で浸透している。
まぁ『ヤバイ奴』でいじられる事はないのだが、
普通~~~は、『ヤバイ奴』をいじらないでしょう~~⁈
「で・・・・・どうするの?」
今日は、『コバっち』と『あやのちゃん』を付き合わせる作戦会議だ。
作戦名は【今すぐKiss Me】LINDBERGの楽曲をそのままである。
この作戦に対しては、何のひねりもないが、歌詞の内容を含めて
ストレートでいい!!!直訳が
『今すぐ私にキスして』『今すぐ俺にキスして』だ。
勿論、命名したのは、『ミキちゃん』だ。
らしい?って言ったら、らしいのだが・・・・・・
最近ハマってる見たいです♡♡♡
会議場所は『ミキちゃん』指定。
勿論かき氷屋だ?食べたかった・だけ~?
あの、プールの【映えスポット】ハート型ベンチで
綺麗なOL風の女性二人に
一樹と『ミキちゃん』が【完璧に・にいじられた】後に、
『コバっち』が
前から『あやのちゃん』の事のファンでいる事を教えた。
「♡♡♡!!!♡♡♡」マジ⁈とかなりビックリしていた。それと、
改めてプールに来れたのは『ミキちゃん』のおかげで、
お母さんの『恵美ちゃん』
のサポートのおかげです。とお礼を言った。
それと、『あやのちゃん』の気持ちを先行してだろうが、
結果的に『コバっち』の
事も【想ってくれてありがとう】も言った。
そして、仲間はずれになる事すら、
計画に入っていた事は迷宮入りになった!!!
しかし・・・・『コバっち』との男の約束は破ってしまった!!!・
・・・・でも
『あやのちゃん』との二人の間を、
あれだけ応援してる『ミキちゃん』に内緒で
いる事は、絶対に損だと思ったからだ。出来れば・・・・
『コバっち』と『あやのちゃん』が上手くいって、
付き合えれば、いいなと本気で思ってる。
しかも、大切な一番の男友達だ!!!
でも?男と女が付き会うって?どういう事を
するのかは分かってない・・・・
一樹はそういう男女の関係には初心なのだ・・・・・
「♡♡♡もう・・♡♡両想い♡♡は確定してるからね~~~♡♡♡」
「本当にそうなのかな~~?『コバっち』」
「♡♡♡えっ~~~そんなの見てれば分かるじゃん~~♡♡♡」
「♡♡♡しかも、ファンって言ってるんでしょう~⁈♡♡♡」
「♡♡♡間違いないよ♡♡【好きな同士だよ】♡♡♡」
「そうなんだけどさ~何か引っかかるだよ⁈」
「♡♡♡『かずくん』と私も♡♡【好き者同士】の
♡♡両想い♡♡キャハ♡♡♡」
「【好き者同士】の・じゃ~何か別の意味になってるよ!!!」 激しく異議
「♡♡♡いいの♡私と『かずくん』は・・ハッ!!!・・でも、いいの♡♡♡」
「ハイ・ハイ」⤵⤵
「♡♡♡『かずくん』は何が気になるの?♡♡♡」
「うん~~~~・・・」
「俺は男と女の恋愛とかよく分かんなくてさ~」
「♡♡♡そうだね!!!♡♡♡」
「そんな!!!ハッキリ言わなくても!!!」
「♡♡♡だって~そうなんだもん♡♡♡」 ♡♡♡モジモジ・・・・♡♡♡
「そのさぁ~~ファンって言ってるじゃん!!!それって、アイドルを好きと
同じでさあ~~恋愛の対象じゃなくての好きなのかも・・・・
・・・・って思ったりしてさぁ・・・・」
「♡♡♡最初はそうっだのかも?知れないけど・・今は違うよ・・・♡♡♡」
「・・・・・・ん!!!」
「♡♡♡みんなでプールに行ってからの、『コバっち』は・・・!!!♡♡♡」
「♡♡♡『触れるアイドル』・・・キャハ‼『かずくん』のエッチ♡♡♡」
「エッチなのは『ミキちゃん』ね!」
「♡♡♡『水着姿に抱きつけるアイドル』・・『かずくん』のエッチ♡♡♡」
「エッチなのは『ミキちゃん』ね!!」
「♡♡♡『ハイ♡あ~~ん♡♡♡してくれるアイドル』何か?エッチ♡♡♡」
「それは『ミキちゃん』ね!!」 「あっ!」
「♡♡♡ね~~私はアイドル♡♡?・・でも『かずくん』だけのね!♡♡♡」
「ハイ・ハイ」⤵⤵
《最近はよく、こうやって【誘導】される!!!
『ミキちゃん』は末恐ろしいのだ》
「♡♡♡要はね♡『コバっち』が手を繋ぐ事が出来るのが重要なの♡♡♡」
「手を伸ばせば届く・ね⁈」
「♡♡♡そう!それ!♡♡♡」ビシッーーと指さす!!!
「♡♡♡テレビの中じゃないんだよ!!クラスメートで【出雲組】だよ♡♡♡」
「♡♡♡学校行けば毎日会えてさぁ~~♡〔画面越し〕じゃないもん♡♡♡」
「・・・・・そうかもね‼」
「♡♡♡そうだよ♡♡♡」
「♡♡♡私はいつも『会いたい』の~~『か・ず・く・ん』キャハ♡♡♡」
「そうかもね‼・・じゃなかった‼『あやのちゃん』ってね~・・・・」
「実はクラスの男子の中で、スゲ~~人気♡あるんだよ!!!」
「隠れファン⁈なのかなぁ」
「♡♡♡そうかもね~~♡♡『可愛いい』もん『あやのちゃん』は♡♡♡」
「俺、少し聞いて見たんだよ?『コバっち』に!!」
「♡♡♡えっ!♡♡♡」
「『あやのちゃん』のファンが、どれくらいいるか?」
「♡♡♡焦った~~!!!『かずくん』直球投げたかと思ったよ♡♡♡」
「流石に・・それは・・」
「♡♡♡それで?♡♡♡」
「♡♡♡そうしたらね~『コバっち』が知ってるだけで、・・・・・・・」
「クラス内 男子7人女子6人 他のクラス 男子10数名 女子不明」
「♡♡♡・・・すごいね!流石『あやのちゃん』!♡♡♡」
「『あやのちゃん』のファンクラブが出来るくらいだよ~」
「♡♡♡それに・・・女子6名って?♡♡♡」
「要するに、男子にも女子にも人気あるって事だよ。あの、仲間はずれに
なってなかったら・・・女子はもっと多いと思う」
「あの露骨な仲間はずれと言うか、いじめに近い感じと言うか・・・・
仲間はずれにした○○子のアンチが『あやのちゃん』が可哀そうって
雰囲気が男子の中に出てさぁ~多分気になる存在になった?
のかなぁ?・・・・・・・」
「『あやのちゃん』って、あんまり目立ないでしょう~クラスでは!!
おとなしい感じだしさあ~顔はシュッとして色白でどちらかと言えば
美人系だよね。スタイルも均等が取れていてさぁ~~
なんか雰囲気があるんだよな~でも・・・・・・
この間のプールでは、キャピ♡キャピ♡【はしゃいでいた】じゃん。
普段は【物静か】なのにね~~~
多分、そのギャップに引き込まれるのかも・・・それに、さぁ~」
「!!!痛って====⇒!!!」 涙目~~!⤵⤵⤵
【かき氷を食べてるテーブルの下】での惨劇!!!そう・・・・・・
『ミキちゃん』が座っていながらの、渾身の膝蹴り炸裂しかも急所のスネだ!!!
「!!!痛っーー!!!」
「♡♡♡・・・・『かずくん』が悪いんだよ!・・・・♡♡♡」
「な・な・なんで~~⁈」
「♡♡♡私は『あやのちゃん』の事を褒めてほしいの!・・・・・♡♡♡」
「だから~!!!今~・・イタタタ」
「♡♡♡嫌やじゃないの・・『あやのちゃん』が褒められるのは・・♡♡♡」
「♡♡♡『あやのちゃん』の事、大好きだし・・可愛いし、素直だし♡♡♡」
「♡♡♡私は『あやのちゃん』の事を褒めてほしいの!・・・・・♡♡♡」
「♡♡♡・・でも・・♡♡♡」
「♡♡♡でも、誉めちゃダメなの!♡♡♡」
「なんじゃ~そりゃ!!!」
「♡♡♡『かずくん』は、・・・・・私の事だけでいいの!♡♡♡」
《なんだ?この難解な方程式は?正解はあるのか?マジ無理っス・・・・》
((オジサンは知っている。コメントのボリューム加減で未来が変わる事を!))
「今は、『あやのちゃん』の話で・・・イタタタ・」⤵⤵⤵⤵
「♡♡♡後は『コバっち』にどうやって・・?告白させるか?だけ!♡♡♡」
「!!!告白か~~~!やっぱり『コバっち』からなのか?告白は!!!」
「♡♡♡『かずくん』は、女の子に言わすつもり?♡♡♡」
「♡♡♡『好きです♡付き合って下さい♡』って・・・・♡♡♡」
「・・・・・・」
「♡♡♡で・しょう~?こう言うことは、やっぱり男の子が・・ね♡♡♡」
「♡♡♡『かずくん』・・・私はいつでも待ってるね・・・キャハ♡♡♡」
一樹の家からは少し離れてる・・・・敷地面積が巨大な公園
昔、占領下日本のアメリカ軍のキャンプ地跡だ
樹齢100年?を超えるだろう《いちょうの木》がたくさん並ぶ
公園の沿道にも沢山の桜がある。
桜の季節にはこの桜並木の上を、
朝陽の橋、夕陽の橋、虹の橋に3本架かってる橋の上から見下ろす景色は
美しく綺麗だ・・・空になぞられた名前が付いている。
最後のは、・・・・ちょっと寂しく感じる・・・・
一樹達が【氷工房氷菓】に行くには、
この公園を通り抜けるのが近道なのだ。
今日は一樹と『ミキちゃん』二人乗りだ。
一樹の自転車がパンクしていて・・・
あの金属バットで家のガラスを割った事件後、
五十里家では、ガラスの修理代で
お金がかかり、しかも、親への大反抗をしたのだ。
理由はともかく・・・・
自転車パンク修理代と言い出すのは、少し躊躇していた。
本当は、自分のお金で直せるのだ。
【小遣い】がまったく無い訳でなく、
小学校6年生になる時に、
親戚のおばさんから『お母さんには、内緒ね』と、
かなり高額な【小遣い】を貰っていた。
しかし、買い食いやマンガ本とか買ってるのが、バレると
『そのお金どうしたの?』
と出所がバレるので、【一樹秘密貯金箱】に貯めていたのだ。
自転車がパンクしてるのは、親にバレている。
修理するには、普段貰ってる
【小遣い】では無理だ。
【小遣い】では自転車パンク修理は出来ない事を、
【クソじじい】と【クソばばぁ】は知っている。
多分、自転車パンク修理代をくれと言ったら、【クソばばぁ】は
『ガラスの修理代でお金がない』
『我慢しなさい』『あなたが悪いの』と言うのは
分かってる。その会話する事自体が嫌で言ってない。
しかし、自分の【小遣い】で修理したら、『そのお金どうしたの?』と
追及してくる。言えば、親戚おばさんにも迷惑かける。
しかも、【コバっち】命名の
『・・・『一樹の乱』・・・支配からの卒業 』
事件後、謝ることはしていない・・・・・
『好きにしろ!!!』って言われて好きにしただけだ。
ほとぼりが冷めるまでは、自転車パンクは放置する事にした。
謝って欲しいのだとは、感じてるが・・・・
それでは、支配から卒業は出来ない
「『ミキちゃん』の自転車、この3段のギアすごく、いいね!」
「♡♡♡楽ちんだよね~【地獄坂】も、楽・楽だよ~♡♡♡」
「二人乗りでも・・・『ミキちゃん』が乗ってないみたいに軽い!!!」
後ろから、一樹の腰を回された腕で【ギュッ♡】と抱きしめる・・・・
「♡♡♡・・・私はちゃんと『かずくん』の後ろに、乗ってるよ♡♡♡」
もう一度【ギュッ♡】
「分かった!!!分かった!!!分かった!!!から~・・止めて・くすぐったい」
「♡♡♡くすぐったい♡だけ~?♡♡♡」 一樹の顔は見えない二人乗りだ
本当は・・・恥ずかしくって・・・ それに・・・・ とは言えない!
「♡♡♡『かずくん』あれ見て~あの噴水涼しそう~♡♡♡」
「行って見る?」「♡♡♡うん♡行く~~♡♡」
真夏の午後だ。30分近く自転車に乗ってると・・・
流石に暑い・一旦休憩だ
噴水そばの辛うじて木陰?のベンチで休む・・・・
「♡♡♡『かずくん』凄い汗だね!!!かき氷、もうどこか行っちゃったね!
せっかく涼しくなって来たのに♡♡♡」
「本当だね!!!でも、店出てからすぐだったよ。汗になったの!!!・それより
ごめんね!パンク直してなくてさぁ~~」
「♡♡♡全然いいの♡『かずくん』の後ろに乗れるから!キャハ♡♡♡」
「ハイ・ハイ」⤵⤵
キィッーーーー! 自転車の止まるブレーキ音・・・二人の前に
「♡あれ~~~!!『ミキちゃん』???」
「♡♡♡!!!『ななちゃん』♡アレ?どうして・・・・・・・・・♡♡♡」
(( オジサンは嬉しいです。『コバっち』がモブでなかった事に!
オジサンは信じていました。『コバっち』がモブでなかった事に!
オジサンは期待します。新しい料理に!!!))
『かずくん』は、覚醒途中です。
『かずくん』は、覚醒途中です。
『かずくん』は、当たり前だ。
『かずくん』は、当たり前だ。決まってます。




