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神々のカードゲーム  作者: 葉月 優奈
二話:バーストイレブン
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あたしの3枚のカード。

『エース』に、『8』に……既にオープンにされたカードは『スペードの2』だ。

対する榊原は4に、表にしていた『ダイヤの6』に3。つまり13でオーバー。

それを見た瞬間、対面にいる榊原の顔が青ざめたのがはっきりと見えた。

そして、光山からはっきりと告げられた。


「11対オーバー13。よって勝者は『天瀬 雪乃』!」

「あたしが……勝った」

それは勝利の達成感より、驚きが強かった。

榊原は目を大きく開いて、小さく体を震わせた。


「どうして、どうしてあのとき『レシーブ』をしたのよ?」

榊原は、あたしに向かって叫んできた。

そのまま榊原は、凄い剣幕であたしに迫ってきた。

あれ、なんだか前にもどこかで見た事あるような光景だ。

榊原は見えない壁に阻まれて、ほぼ真ん中で榊原の動きが止まっていた。


「あなたが、どこか不安そうにしていたから」

「最後の5を引かせた場所。

あれも、探りを入れた……筈なのにあなたは引いてきた」

「そうね、でもあなたは不安そうだった。

あたしのカードを、読むことが出来なかった。

それだけじゃない、二度ともあたしが絵札バーストをしていたのを見て……安心していたのね」

余裕の顔は、あたしが絵札を引いて表にしていたからだ。


だけど、あたしが最初のカードをレシーブしない。

さらには、榊原のカードをレシーブしない。

これこそが、榊原に不安を与えていた。

だから、あのレシーブを仕掛けてきた。あたしを騙そうと、裏の裏を掻いてきた。


「あなたは、考えすぎて策に溺れたのよ。

結局あなたは、回りを伺いながら生きている人間だったって事よ」

「天瀬 雪乃……アンタって人は」

「では、勝者には報酬を……天瀬 雪乃には榊原の階級を与えます」

光山は、どこからともなく現れた剣を掲げた。

それと同時に、あたしのスマホが光った。

スマホの画面を見ると、あたしのメッセージが入っていた。

【『カミアラソイ』の階級がプレミアムになりました】

というメッセージを、あたしはじっと見ていた。


「階級『プレミアム』……ですか。おめでとう」

美術準備室のドアが、突然開いた。

開いた瞬間、あたしは驚いていた。


そこにはあたしが、忘れることも出来ない多田 勢場が姿を見せてきた。

そして、もう一人彼のそばには男子生徒が姿を見せていた。

七三分けの男子生徒は、虚な顔でフラフラと歩いてきた。

牛王の姿は、あまりにも異様な姿であたしは驚きが隠せなかった。



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