018
あれから約2時間後、昼の休み時間。
あたしは、いつも通りあの場所を訪れていた。
それは生徒会室。ここであたしは、最近よく昼を食べていた。
あたしが座っているのは、副生徒会長の席だ。
役回りごとに、生徒会室は席が決まっているが副生徒会長は今のところいない。
「あれから、どう?」
生徒会長の席に座るのは、賀木生徒会長。
彼女の机には、手作りの弁当が広げてあった。
最近知ったけど、彼女は料理が上手いらしい。
あたしの双子の姉、遥乃から引き継ぐ形で彼女が生徒会長になったからだ。
「ゲームに勝利して、二日間。特に変わったことは無いけど」
「メールも来ていない?光山風紀委員から」
「来てないねぇ」スマホを確認していた。
あたしが見ているスマホでは、階級が上がったメッセージが見えていた。
この階級がもっと上がると、あたしのクラスメイト……多田 勢場と戦う権利を得るのだ。
だからこそ、次の戦いは早めに行ないたい。
まあ、前回の戦いの最後の方の記憶があたしは曖昧だった。
途中までは覚えているんだけど、最後はどうなったか分からない。
ただ、分かっていることはあたしは勝ったという事実だけ。
対戦相手の烏嶽も、今朝玄関ですれ違ったけど何かあったようだけど思い出せない。
なんか、彼はあたしに対して何かをしていたようだったけど。
まあ、あたしの勝利だけは間違いない。
「でも、凄いね。
遥乃生徒会長も、勝てなかった神々のカードゲームに勝ったんだから」
「たまたまだよ。それに冴木さんが、救ってくれた部分もあったし」
「ああ、あの子ね」
賀木生徒会長は、箸を止めて悔しそうな顔を見せた。
「あたしも、1年の時は同じクラスだったけど……生徒会の人でしたよね?」
「彼女は、とても優秀だったわ。生徒会の仕事も早いし、遥乃のクラスメイトなのよね。
元生徒会長遥乃が、直接選んで連れてきた」
「生徒会長自体は投票で選ばれるが、役員は選ぶ権利が与えられる」
「冴木は、それでも生徒会から離れた。
僅か一ヶ月で、あっという間に遥乃を裏切った」
「そういえば、七月の時には既にいなかったわね」
「気まぐれだからね、冴木 女天栖は。
自分が神様だから、面倒なことはやりたくないって」
「ははっ」あたしは、そういえばそんなセリフを三日前に聞かされた気がした。
佐伯は、不思議な女子。警戒しておこう。
「ねえ、あなたはどう思うの?」
「何が?」
「冴木 女天栖は、本物の神だと思う?」
いきなり賀木生徒会長は、難しい顔であたしに聞いてきた。




